現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの国産車 30】2002年バージョンのワークスチューニングモデルにイッキ乗り(前編)

ここから本文です

【懐かしの国産車 30】2002年バージョンのワークスチューニングモデルにイッキ乗り(前編)

掲載 更新
【懐かしの国産車 30】2002年バージョンのワークスチューニングモデルにイッキ乗り(前編)

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は、メーカー系の「ワークスチューナー」が手がけたモデルを紹介する前編だ。

ワークスチューニング試乗会(2002年:前編)
TRD、ニスモ、マツダスピード、ラリーアート、STiのワークスチューナーと無限による最新チューンドカーの試乗会が、2002年も箱根で開催された。そのショートインプレ集を2回に分けてお届けするが、箱根は霧だらけの悪天候で、いずれのクルマも本来のパフォーマンスの一端しか垣間見られなかったことをお断りしておく。

【くるま問答】最近のクルマにテンパータイヤはない。パンク修理キットをどう使う? 最高速は?

ランサー エボリューションVII GT-A ラリーアートスポール
2ペダルのランサー エボリューション「GT-A」をベースに、乗り心地とハンドリングの高い次元での両立を狙い、高速からワインディングまでスポーツマインドあふれる走りを楽しめるセッティングとしたモデルだ。

MTのランサー エボリューションVIIと同じリアウイング(GT-Aではオプションとなっている)や、オリジナルのカーボンルックエアロミラーなどを装着しているが、ボディカラーが地味めなワインレッドなので遠目にはおとなしく見える。インテリアも、セディアワゴン用のカーボン調パネルを採用した以外はノーマルで、大人のチューンドカーといった雰囲気だ。

4段階調整式ダンパーの減衰力は何段目かチェックしなかったが、足まわりはかなり固めのセッティングだった。AT仕様なのだだら気楽に乗りたいと考えれば、もう少し乗り心地を重視してもいいのではと思われた。給排気系チューンの効果やブレーキは、残念ながら試乗条件が悪くて今回は試すまでには至らなかった。

無限 インテグラ タイプR
FF世界最速を目指したインテグラ タイプRを、スーパー耐久レースなどで活躍している無限が、実戦からフィードバックされたパーツを数多く採用して作り上げたチューンドモデル。

空力を徹底的に重視したというエアロパーツは、高速などでかなり効果が高そうだ。CFRP製のボンネットの重量はわずか5.6kgと、ものすごく軽い。室内もロールケージにフルバケットシート & フルハーネスと本格的で、リアシートに人が乗ることは考慮されていないスパルタンぶりだ。シートポジションはかなり低めで、見切りが悪いから市街地走行には向かない。メーターパネルは液晶モニター(参考商品)となっており、表示はアナログメーター風とデジタル表示の切り替え式で、カーナビの画面にも対応するというから、市販されれば面白そうなアイテムだ。

専用ECUによるエンジンチューンの効果は、試乗条件の関係で残念ながら体感できなかった。だが、インテグラ タイプRのオーナーだったら、予算と走り方に応じてパーツを選んで装着してみたいという気にさせるクルマだった。

TRD カローラランクス ストリートバージョンII
カローラのハッチバック バージョン、ランクスがベースだがフロントグリルとタイヤ&ホイールくらいしか換えていないから、ボディサイドの大きなTRDロゴのおかげで派手に見えるが、実際の外観は地味目だ。だがインテリアは、レッド/ブラックの2トーン バケットタイプシートやステアリングのおかげで目にも鮮やかだ。着座位置は、前述の無限 インテグラ タイプRほどではないがけっこう低めだ。

2ZZ-GEエンジンにはハイコンプピストンが組み込まれ、吸排気系もチューンされ、最高出力は20ps、最大トルクは20Nmもパワーアップされている。それに対応するよう足まわりも強化されている。エンジンのパワー差はすぐに体感できるほどではないが、低域からフレキシブルでトップエンドまで吹けも良く、サウンドもスポーティだ。クラッチも重くなく、街中での使用でも問題ない。足まわりとのバランスも悪くない。

だが、初期制動が強すぎるブレーキは、ハードブレーキング時に姿勢を乱しやすいので要注意だ。これさえ改善されれば、さりげなく速いホットハッチとして市街地でもワインディングでも楽しめそうだ。

[ アルバム : 2002 ワークスチューニング試乗会(前編) はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

トヨタ新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待の声! 爆速「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」がスゴイ! 開発進む「GR最強モデル」に反響殺到!
トヨタ新型「和製スーパーカー」まもなく登場に期待の声! 爆速「V型10気筒エンジン」搭載もある「超ロングノーズ」がスゴイ! 開発進む「GR最強モデル」に反響殺到!
くるまのニュース
最高時速349.4キロは当時の世界最速市販車! 30年前の個体なのに走行距離5600キロの極上ジャガー「XJ220」を発見 どんなスーパーカー?
最高時速349.4キロは当時の世界最速市販車! 30年前の個体なのに走行距離5600キロの極上ジャガー「XJ220」を発見 どんなスーパーカー?
VAGUE
メルセデスベンツ、アップルウォッチで車両情報を確認可能に
メルセデスベンツ、アップルウォッチで車両情報を確認可能に
レスポンス
製造期間わずか[10カ月]!? 初代[シビック]のスポーツモデルである[シビック1200RS]が想像以上にヤバい
製造期間わずか[10カ月]!? 初代[シビック]のスポーツモデルである[シビック1200RS]が想像以上にヤバい
ベストカーWeb
同乗者が12歳未満だらけなら7人乗りミニバンに10人乗れるってマジ!? 安全面で問題のある道交法の「乗車定員」の考え方は見直すべきだろ!
同乗者が12歳未満だらけなら7人乗りミニバンに10人乗れるってマジ!? 安全面で問題のある道交法の「乗車定員」の考え方は見直すべきだろ!
WEB CARTOP
トランプ再選で「台湾軽視」加速? 日本企業3000社以上進出、有事リスクをどう捉えるべきか
トランプ再選で「台湾軽視」加速? 日本企業3000社以上進出、有事リスクをどう捉えるべきか
Merkmal
「すごい横転事故…」 首都高羽田線が一時「通行止め!」 東品川の“合流部”で「衝突事故」発生 「完全ストップ」で2車線ふさぐ… 湾岸線や海岸通りも大混雑に
「すごい横転事故…」 首都高羽田線が一時「通行止め!」 東品川の“合流部”で「衝突事故」発生 「完全ストップ」で2車線ふさぐ… 湾岸線や海岸通りも大混雑に
くるまのニュース
ソニー・ホンダの次世代EV『AFEELA』にZoom導入、車内会議が可能に
ソニー・ホンダの次世代EV『AFEELA』にZoom導入、車内会議が可能に
レスポンス
トヨタ、WRCマニュファクチャラー選手権4連覇。エバンス今季初優勝、全3台がラリージャパンの上位占める
トヨタ、WRCマニュファクチャラー選手権4連覇。エバンス今季初優勝、全3台がラリージャパンの上位占める
AUTOSPORT web
レッドブル&HRC密着:バトルよりタイヤ温存を優先。ノリスの前でフィニッシュするための戦略を遂行したフェルスタッペン
レッドブル&HRC密着:バトルよりタイヤ温存を優先。ノリスの前でフィニッシュするための戦略を遂行したフェルスタッペン
AUTOSPORT web
マーベリック・ビニャーレスの最新レプリカモデル「RX-7X マーベリックオークリー」がアライヘルメットから登場!
マーベリック・ビニャーレスの最新レプリカモデル「RX-7X マーベリックオークリー」がアライヘルメットから登場!
バイクブロス
ガッチリ固定・ワイヤレス充電「スマートフォンホルダー +e」がデイトナから発売!
ガッチリ固定・ワイヤレス充電「スマートフォンホルダー +e」がデイトナから発売!
バイクブロス
ワゴン専用になったVW『パサート』、524万8000円で日本発売 PHEVはEV航続142kmに
ワゴン専用になったVW『パサート』、524万8000円で日本発売 PHEVはEV航続142kmに
レスポンス
「“新型”スカイライン」登場はいつ!? 北米では「次期型」を示唆! 67年・13世代続いた「老舗ブランド」の刷新で「ニッサン復活」を目指せ!
「“新型”スカイライン」登場はいつ!? 北米では「次期型」を示唆! 67年・13世代続いた「老舗ブランド」の刷新で「ニッサン復活」を目指せ!
くるまのニュース
シンプルなデザインが光る新製品「RAPIDE-NEO 46works/ラパイド・ネオ 46ワークス」がアライヘルメットから12月下旬発売!
シンプルなデザインが光る新製品「RAPIDE-NEO 46works/ラパイド・ネオ 46ワークス」がアライヘルメットから12月下旬発売!
バイクブロス
「大人レゴ」にマンセルのウィリアムズF1マシン登場、価格は1万2480円
「大人レゴ」にマンセルのウィリアムズF1マシン登場、価格は1万2480円
レスポンス
[NAでFR]のロードスターと[ターボでFF]のスイフトスポーツを比べてみた
[NAでFR]のロードスターと[ターボでFF]のスイフトスポーツを比べてみた
ベストカーWeb
ペレス「マックスのすごさを実感した一年。ベストのマシンがないときでも卓越した仕事をし、チームの推進力となった」
ペレス「マックスのすごさを実感した一年。ベストのマシンがないときでも卓越した仕事をし、チームの推進力となった」
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.5540.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

113.8848.0万円

中古車を検索
ランサーエボリューションの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.5540.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

113.8848.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村