1989年に登場したR32型スカイラインGT-Rは、海をわたったアメリカで人気を集めはじめているという。最新のオークション事情をリポートする。
“25年ルール“適用でGT-Rは大人気!
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クラシックカー/コレクションカー業界における最大手オークショネアのひとつである「RMサザビーズ」が、5月21~29日に開催した、オンライン限定の国際オークション「DRIVING INTO SUMMER」では、日本の旧車ファンにとっても看過できない、“ジャパニーズクラシック”の出品が数多くあった。
新車時は“アメリカの恋人”とも呼ばれた大人気モデル、初代S30系「フェアレディZ」やトヨタ「ランドクルーザーFJ40」など……。こうしたなか、気になったのはR32型日産「スカイラインGT-R」の出品である。
1989年に登場したR32型スカイラインGT-Rは、2600cc直列6気筒DOHC24バルブ・ツインターボ・エンジンを搭載し、4輪を駆動する“第2世代GT-R”の開祖。1995年に代替わりしたR33型GT-R、1999年に登場したR34型GT-Rとともに、日本専売モデルだった。
しかし、いわゆる“25年ルール”(※)の適用でアメリカ合衆国内での登録が可能になった2010年代中盤以降、数多くのR32型GT-Rが海を渡り、北米を中心に「GODZILLA(ゴジラ)」の愛称で親しまれている(※アメリカでは、生産から25年以上経過しているクルマは. 排ガス検査なしで輸入出来る)。
海外のファンにとって長らく憧れの対象でありながら、日本からは門外不出に近い状態だったR32型GT-Rへの評価は目覚ましい。2019年1月に開催されたボナムス「スコッツデイル・オークション」にて、7万8400ドル(当時の為替レートで約860万円)という高値で落札された事例もある。このときの出品車両は、走行距離約2万4000kmというローマイレージ。しかも、完全ノーマルコンディションで、リアバンパーには“日産プリンス多摩”のディーラーステッカーさえ確認できる超極上車だった。
2019年3月に北米フロリダ州アメリア・アイランドでおこなわれたボナムズ・オークションでは、走行距離約3万4000kmのオリジナル車両が出品されたものの、こちらの落札価格は、約500万円に終わった。
388万円まで上昇するも……
オリジナルに近いR32型スカイラインGT-Rがアメリカのマーケットで高い評価を受けてきた一方で、今回出品された1991年型R32GT-Rは、かなりのカスタマイズが施された1台だった。
まずエンジンの吸排気系ではヴェイルサイドのステンレス製エキゾーストにHKSのブースト・コントローラーを装備する。前後ともにストラット・タワーバーも取り付けられている。外装には、ADVANアロイホイールに、あとづけのLEDフォグランプ。そして内装には、レカロのバケットシートに追加メーターなど、さまざまなアフターマーケットパーツが備わっている。日本の“走り屋”あるいはアメリカの“JDM”(Japanese domestic market)ファンが、いかにも好みそうなチューンドカーに仕立てられている。
このR32型GT-Rに「DRIVING INTO SUMMER」では4万5000ドル~5万5000ドル、つまり邦貨換算で約482万円~約589万円というエスティメートが付けられていた。ちなみに、日本で販売されている中古のR32型GT-Rのうち、走行距離12万km超にしぼって検索すると300万円前後の個体が多かった。
5月21日、まずは2万2000ドルからスタートしたオンライン競売は、なかなか入札者が現れないままに進行。現地時刻5月24日15時の段階でも入札はなし。締め切り前日にあたる28日までには、ようやく2件の入札があったが、暫定価格は2万3000ドルに留まっていた。
そして、いよいよオークションが締め切りとなる29日午後。最後の1時間で10件以上の入札が続き、2万5000ドルから3万6000ドル(約388万円)まで上昇したものの、ここで競売は終了。車両オーナーが秘密裏に示したリザーヴ(最低落札価格)には今一歩及ばなかったようで、あえなく流札となってしまった。
昨年のオークションで落札された2台のスカイラインGT-Rが、ともに新車時のイメージカラーでアメリカでも人気の高い「KH2 ガングレーメタリック」だったのに対し、出品車両のボディカラーは人気色と言えない「AH3レッドパール」だったせいなのか……? それとも、12万6000km越えの走行距離がマイナス評価されたのか……? あるいは、RMサザビーズのPRフレーズでは「Tastefully modified(味のある改造)」と、うたわれながらも、好みの分かれる“走り屋”風のカスタマイズが、ネット上とはいえ一流オークションに集うようなオリジナル志向のバイヤーにはイマイチと映ったのか……? 今回のR32型GT-Rへの入札が振るわなかった理由はいくつか考えられる。
©2020 Courtesy of RM Sotheby'sまた、新型コロナウィルス禍による漠然とした不安感が、クラシックカー/コレクションカーの世界にも影を落としているのは間違いないだろう。とくに、この世界では比較的新興勢力である“日本製クラシックカー”は、いまだマーケット内の評価もかたまっておらず、社会情勢、あるいは世界情勢の影響が相場価格に反映されやすいはずだ。
今後もR32型GT-Rは、オークションへの出品が増える可能性は高いから、注視したい。
文・武田公実
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みんなのコメント
こんな記事書いてて初歩的な事を知らないんですね。