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高級シューティングブレークで欧州進出! BYD傘下「デンツァ」追加関税にめげずグローバル展開を強化

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高級シューティングブレークで欧州進出! BYD傘下「デンツァ」追加関税にめげずグローバル展開を強化

BYDの高級車ブランド 欧州へ

欧州連合(EU)が中国製EVに新たな輸入関税を課す中、BYDは欧州への進出を推し進めている。

【画像】全長5.2m弱の大型高級シューティングブレーク【デンツァZ9 GTを写真で見る】 全9枚

BYDが出資するデンツァ(騰勢、Denza)は、欧州市場導入に向けて現地のディーラーと「協議中」だという。デンツァは2010年にBYDとメルセデス・ベンツの合弁により設立された高級車ブランドだ。

AUTOCARの独占取材に応じたデンツァの欧州製品部門責任者イー・ソン氏は、「BYDはグローバル企業を目指しており、すべての主要市場で存在感を示さなければならない」と述べ、欧州進出への意気込みを示した。

デンツァは最近、右ハンドルの香港を含め、中国本土以外での事業拡大を開始した。2023年のジャパンモビリティショーでは高級ミニバンのD9(左ハンドル仕様)を公開して注目を集めた。

当初はBYDとメルセデス・ベンツが50:50で出資する合弁会社として設立され、大衆車市場をターゲットとしていたが、2022年にBYDが90%の株式を取得し、高級志向で再出発した。

現在のデンツァのラインナップは、SUVのN7、N8、ミニバンのD9の3車種で構成される。中国ではすべてプラグインハイブリッド(PHEV)またはバッテリーEVとして販売されている。

欧州で最初に投入されるのは、新型のシューティングブレーク、Z9 GTである。販売開始時期はまだ正式に発表されていない。

Z9 GTは4月の北京モーターショーで公開された、全長5180m、全幅1990mm、全高1500mm、ホイールベース3125mmのフラッグシップモデルだ。最上位グレードではフロントに1基、リアに2基のモーターを搭載する3モーター構成で、合計出力865ps、最大トルク140kg-mを発生する。0-100km/h加速タイムはわずか2.9秒と謳われている。

他のモデルの投入計画はまだ明かされていない。

ただ、BYD傘下のファンチェンバオ(方程豹、FangChengBao)が生産する大型SUV、バオ5(豹5)のリバッジモデルをデンツァから販売する計画が進行中だ。

イー・ソン氏は、「バオ5は欧州におけるデンツァに適していると思う」とし、「すべてを1つの高級ブランドの下に置きたい」と述べた。

ソン氏によると、BYDは欧州に重点を置くようになり、欧州の消費者が求める特性を各モデルに反映させるため、現地での研究開発を強化しているという。

「エンジニアリングは中国のチームが主導していますが、欧州にあるようなサテライト事業からのインプットが必要です」

「BYDの開発体制にも変化がありました。これまでは、BYDのモデルはほぼ中国基準で開発されていましたが、これからはすべてのモデルをグローバル基準で開発することになります。欧州を含むすべての市場において、エンジニアリングの効率化にかかる時間を短縮することができます」

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みんなのコメント

24件
  • yoi********
    いや、EVだけならどこぞの電機メーカーも作っているでしょ。技術的には簡単なこと。
    車の安全性を考えると、よくまー安いか知らんけど買うね。
    デザインパクリ、性能不明、バッテリー燃えるじゃないの?
    いくら安くても日本では買う必要が全くない。買う人の心理が知りたい。
  • wsq********
    中国製の車がわずか6800Kmで足回りが折れた、原因は溶接不良とのこと。
    日本車ではあり得ないことだが、中国では日常の光景。
    安かろう悪かろうの中国製品の品質なんてどれもこんな物、優秀な日本製品に追いつくのはまだまだ先の事だ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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