社外品なども存在するが、多くのユーザーが買うこととなる純正フロアマット。ならばいっそ標準装備にしてしまえば? と思っている人も少なくないハズ。そこで未だ標準装備にならない理由を徹底検証!!
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
アルファードは10万超え!? いっそ標準装備でよくない!? 装着率高いのになぜフロアマットはオプションのままなのか
■純正オプションの中でも圧倒的な装着率を誇るフロアマット
新車購入時にあらかじめ見積書に計上されるケースが多いほど装着率が高いフロアマット。社外品もあるが、未だ選ぶ人が多いのだ
新車を購入する際はグレードやメーカーオプションのほかに、さまざまなディーラーオプションから自分が欲しいものをチョイスする。
このとき、見た目に拘る人であればエアロパーツ類を。実用性に拘る人であればラゲッジスペースの小物類やキャリア類など、その人が必要と思うものを選ぶのは当然となっている。
だが、クルマに拘りがある人でもそうでない人でも、圧倒的な高確率で選ばれるのがフロアマットではないだろうか?
近のクルマであれば、もともと車両にはフロアカーペットが敷かれているの車種も存在する。
だが、乗員が乗る座席の足もとにさらに個別に敷くのがフロアマットとなっており、悪天候時の乗り降りで靴についた汚れが直接カーペットに付くことを防いでくれたり、運転中のペダル操作によってカーペットが摩耗することを防ぐ役割も果たしてくれるものだ。
そんなフロアマットは、ディーラーオプションのオススメパッケージの中に含まれるほどポピュラーな存在(それ以外のセットはドアバイザーとナンバーフレームが定番だ)である。
フロアマットを敷くことなくクルマを運用している人はほぼいないと言っても過言ではないほど定番アイテムとなっているのだ。
そこまでみんなが選ぶのであれば、いっそのこと標準装備としてしまえばいいような気もするが、実はフロアマットが標準化されないのにはさまざまな理由が存在しているのだ。
■純正だけでも最低3種!! 社外品も豊富で意外と選択肢が多かった
一部車種にラインアップしている吸音機能付きのフロアマット。これを選ぶか否かで車内の静粛性が大きく変わる。もちろん値段は高いが選ぶ価値が大いにアリ
一口にフロアマットといっても、その仕様はさまざま。ディーラーオプションのカタログを見てみても、スタンダードなものとデラックス仕様のもの、そしてゴムマットと最低でも3種類くらい掲載されていることがほとんどだ。
最近では消臭効果があるものや吸音効果を持つものなど、付加価値を持ったフロアマットも登場しており、ユーザーが自分の求めるフロアマットを選ぶことができるようになっている。
またここだけの話(と言いながらネット記事に書いているが)、フロアマットの利幅はまあまあ大きく、上級なフロアマットを選んでもらえるとディーラーの利益も増えるという事実もある。
ただ、標準でマットが付いてきてしまうと、いくら多機能な高級フロアマットをディーラーオプションとして用意していても「まあ、最初からついてるならそれでいいか」となるパターンが多い。わざわざ高額なものを選ぶ人が減ってしまうというのも理由のひとつだろう。
逆に標準装備化されていなければ、「せっかくだから良いヤツを選んでおくか」となる可能性もあるというワケだ。
そしてもちろんディーラーオプションだけでなく、フロアマットは社外品も多く存在しているので、より強いこだわりを持つユーザーにとっては標準化されてしまってもその処遇に困ってしまうというのも理由となるだろう。
■アルファードは驚異の10万超え!! 標準化されると車体価格が大幅増の可能性も
新型LM専用ともなればより高い価格設定となる可能性も!!
もうひとつ、標準化されにくい理由として挙げられるのが、そのお値段だ。
軽トラックの一番ベーシックなゴムマットであれば5000円ほどで購入できるフロアマット。
だが、大型の3列シートミニバン用のものともなると、どんなに安くても数万円レベルだ(30系アルファードだと8万6900円~13万7500円)。
この金額が車両本体価格にプラスされると、価格の第一印象が“高い”と受け止められかねず、もしフロアマットを標準装備しない同クラスの他車種があると、そこまで車種にこだわりのないユーザーは少しでも安い方に流れてしまいかねないのである。
また前述したように、意外と利幅の大きなアイテムであるため、車両本体価格からは値引き不可のワンプライス販売をしているような車種であっても「オプションのフロアマットからお値引きしておきますね」。
あるいは「スタンダードの価格でデラックスタイプをお付けします」といった交渉の材料にしやすいという側面も持っているという点も見逃せないポイントと言える。
■えええ!!! 初代86は標準装備だった!? 納得の理由とは
このようにさまざまな理由があって標準装備化がなされていないフロアマットではあるが、実は標準装備されている車種が全くないわけでない。そんなフロアマットを標準装備していた車種の代表例が先代のトヨタ86だ。
スポーツカーでもある86は、コントロール性能の中でもペダル操作の重要性に着目し、ペダルとマッチした専用設計のフロアマットを全車標準装備していたのである。
現行のGR86ではフロアマットはオプション扱いとなっているため、そこになにがあったのかは定かではないが、初代モデルはそこまで真摯に走りに向き合ったモデルということも言えるのではないだろうか。
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ペラペラでも純正ということで売れる。