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武骨でタフ一筋40年!!! 三菱ピックアップトラック 世界40年の系譜

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武骨でタフ一筋40年!!! 三菱ピックアップトラック 世界40年の系譜

 2018年11月、三菱自動車はピックアップトラック「トライトン」の大幅なマイナーチェンジを発表した。「トライトン」自体は2代目だが、海外での販売名「L200」というピックアップトラックの系譜としては、フォルテ、ストラーダに続く5代目となる。

 初代のL200(初代フォルテ)が発表されたのが1978年。つまりL200の歴史としては、今年はちょうど生誕40周年目の節目の年となる。三菱の世界販売の大きな柱のひとつであるL200、ピックアップトラックの歴史を紐解いてみよう。

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※本稿は2018年10月時点の原稿に適宜修正を加えています


文:ベストカー編集部/写真: MITSUBISHI、ベストカー編集部


初出:『ベストカー』 2018年11月10日号

■三菱世界進出の大きな柱

 三菱のイメージリーダーカーは時代によって変遷が著しい。

 ギャラン、ギャランGTO、ランサーターボなどのスポーツモデルが中心だった時代から、パジェロ、デリカスペースギアに代表されるクロスカントリー4WDを経て、ランエボをはじめとするラリー車のイメージが突出した時代も経験。そして、今は電動車が中心となっている。

 年齢層によって「三菱の名車といえば?」に対する答えが大きく変わってくるのがこのメーカーの特徴といえる。

 しかし、グローバルに目を向けると、三菱にはひとつ大きな柱があることがわかる。それがピックアップトラックなのだ。

 今年9月に三菱の1トンピックアップトラックが生誕40周年を迎えた。1978年にデビューした初代フォルテから数えての40年。

 日本では今やピックアップトラックは見る影もない状況だが、海外では今も人気カテゴリーのひとつとして君臨しており、三菱のピックアップも揺るぎない地位を守り続けているのだ。

■初代フォルテ/L200(1978年)

 三菱が世界に進出するために誕生した最初のピックアップトラックで、メインは海外だが日本でも販売。車名の「フォルテ」はイタリア語で「強い」を意味した。発売2年後の1980年にはパートタイム式4WDを追加し、のちのパジェロ、デリカに繋がっていく。

■2代目ストラーダ/L200(1986年)

 フォルテの後継車として登場。当初は海外専売車だったが、1991年にRV市場の拡大に合わせて日本にも導入した。その際に追加したダブルキャブは迫力のワイドフェンダーやアウトドアに最適な機能装備を採用。荷台をカバーするキャノピーも用意した。

■3代目ストラーダ/L200(1995年)

 3代目からは全量タイでの生産となり、世界各地に輸出。先代モデルに比べて丸みを帯びたデザインとなり、洗練された雰囲気をアピールした。

 日本では1997年から輸入販売を開始。商用ユースはもちろん、レジャー用途により適したピックアップとなり、ダブルキャブは余裕で5名乗車をこなせるRVとして人気を獲得。トルクフルな2.5Lディーゼルエンジンと走破性に優れた4WD性能(パートタイム式)が高い評価を得た。

■4代目トライトン/L200(2005年)

 車名が「道」を意味するストラーダから、三菱の3を意味する「トライ」と1トントラックの「トン」を組み合わせた造語「トライトン」に変更された4代目。欧州ではL200の車名が継続された。新開発のラダーフレームを採用し、堅牢ながら乗用車ライクな乗り味を実現。日本ではV6ガソリンエンジン車のみが2006年9月から2011年8月まで販売されていた。

■5代目トライトン/L200(2014年)

 L200として5代目、トライトンとして2代目となるモデルは今も海外で販売中。躍動感溢れるスタイリングと先代譲りのタフながら快適性も備えた作りで人気を博している。エンジンは2.4L MIVECと2.5Lのディーゼルターボに加え、2.4Lのガソリンエンジンを搭載。残念ながら日本には導入されていない。

■5代目トライトン/L200(2018年11月マイナーチェンジ)

 2018年11月、マイナーチェンジの実施を発表。17日よりタイでの販売スタートを皮切りに、アセアン諸国、オセアニア、中東、欧州、アフリカ、中南米などなど、約150ヶ国で販売する(しかしやはり日本での販売はなし)。エンジンは2.4Lディーゼル(4N15型)と2.4Lガソリン(4G64型)の2種類。4WDシステムは「スーパーセレクト4WD-2」と「イージーセレクト4WD」の2種類を用意する。

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