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ブルデー、タイトルを争う01号車キャデラックの「悔しい結末」を嘆く。GTP王者は絶望的に

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ブルデー、タイトルを争う01号車キャデラックの「悔しい結末」を嘆く。GTP王者は絶望的に

 セバスチャン・ブルデーにとって、9月22日にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第10戦『バトル・オン・ザ・ブリックス』の決勝で見舞われたタイヤトラブルは、彼とキャデラック・レーシングのチームメイトであるレンガー・バン・デル・ザンデが挑戦しているGTPタイトルの獲得を遠ざけることとなった。

 ブルデーとバン・デル・ザンデがドライブする01号車キャデラックVシリーズ.Rは、日曜に行われた6時間レースをポールポジションからスタートしたが、フィニッシュまで残り90分を切ったところでピットインした直後、アウトラップで右リヤタイヤのパンクに見舞われた。

ランボルギーニSC63がウエットで一閃。初ラップリードの躍進も、課題は“縁石”/IMSAインディアナポリス

 当時ステアリングを握っていたブルデーは、01号車キャデラックに3周分のタイムロスを招いたパンクがどのようにして起こったのか「まったく分からない」と困惑していた。

「まったくわからない。見当もつかないよ」と彼はSportscar365に語った。

「アウトラップで何かに接触した感じはなかった。それに誰にも接触していない」

「ターン12に向けてブレーキングをしただけでタイヤの設置感がなくなってしまった。3輪状態だったから直進したけれど、最初はクルマが壊れたのかと思ったよ。サスペンションか何かがね」

「タイヤが原因だとはすぐには分からなかったが、その時点ではオーバルを後ろ向きに走っていたので、ピットレーンに向かうには芝生のグラベルを横切らなければならなかった。正直に言って本当に混乱していた。まさかタイヤのせいだとは思わなかったよ」

「戻ってきたときにはクルマ全体がバラバラになっていた。ピットへゆっくり入ろうとしたが、もはや関係なかったね」

■レースをリードするも、最速のクルマではなかった

 ブルデーは、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)のフェリペ・ナッセがドライブする7号車ポルシェ963との激しいバトルの後、最初の1時間をレースリーダーとして迎えた。01号車キャデラックはその後、一時的に6号車ポルシェとロマン・グロージャン駆る63号車ランボルギーニSC63にリードを奪われたものの、雨で濡れた路面が乾いてきたレースの中間地点近くでアドバンテージを取り戻した。

 ドライアップした路面で力強いペースを見せたものの、ブルデーは01号車キャデラックがコース上のポジション以上に苦労していたと指摘した。

「正直に言うと、僕たちは今日のレースで特別なことをしたとは思わない」と彼は認めた。

「アキュラとポルシェのほうが速かったと思う。アキュラは、僕たちには絶対に真似できないような猛烈なラップを記録した。僕たちは普通のレベルでレースを戦っていて、特別なことは何もなかったんだ」

「コース上のトラフィックでは本当に苦労した。誰かの後ろに追いついた途端、(乱気流によって)本当に何もできなくなった。フロントを失い、リヤも失った感じだった」

「だから難しかったけど、自分たちにはチャンスがあり、ライバルと競争していた。最後は燃費勝負になってBMWが勝ったけれど、何が起きてもおかしくなかったと思う」

 01号車キャデラックが総合8位で最後から2番目のレースを終えたあと、GTPクラスのランキングで首位に立つナッセ/デイン・キャメロン組(7号車ポルシェ963)とブルデー/バン・デル・ザンデ組の差は164ポイントとなり、後者が来月のプチ・ル・マンで逆転でチャンピオンを獲得する可能性はほとんど消えてしまった。これは、PPMのファクトリー・ポルシェがアトランタでの10時間レースに出走するだけで、7号車かあるいは14ポイント差でランキング2位につける6号車のどちらかが戴冠を確実なものとするためだ。

「本当に悔しいシーズンの終わり方だった」とブルデーは語った。

「僕たちはシーズンを通して、ほぼずっと表彰台候補か実際に表彰台に上がっていて、チャンピオンシップを勝ち取るチャンスを自分たちに与えていた。でもロード・アメリカでタイヤが剥離し、ここではパンクしてしまった。なぜだろう、わからないね」

 彼は続けて「正直なところ、今季のタイトル獲得もう不可能だと思う」と認めた。「良い状態で今シーズンを終えられるよう、最高のフィニッシュして、レースに勝ちたい。それが僕たちが目指すところだ」

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