もくじ
ー ミッレ・ミリア、ル・マン制覇
ー 23時間 1人でドライブ
ー もう1つの24時間レース
もっとも醜いフェラーリ? 世界に1台、ザガート制作 落札予想5000万円超え
ミッレ・ミリア、ル・マン制覇
フェラーリ166MMといえば、歴史的に最も重要な跳ね馬の1台だ。それが今年、ロンドンで開催されるコンコース・オブ・エレガンスで展示される。
車台番号#0008Mが刻まれたこの166MMは、ル・マン2時間レースとミッレ・ミリアの両方で優勝した史上唯一のクルマだ。1949年に両レースを制している。
9月に開催されるコンコースで見られる貴重なフェラーリはこれだけではない。他に3台もの166MMが展示される予定で、その中には同じ1949年のスパ24時間レースで優勝したマシンも含まれる。
166MMはフェラーリ初期の発展に大きな役割を果たした。カロッツェリア・トゥーリングがデザインしたこのロードスターは1948年のトリノ・サロンで発表。それを見たイタリアのスポーツ紙「ガゼッタ・デル・スポルト」のジョヴァンニ・カネストリーニ記者は、このクルマに「バルケッタ」というニックネームを付けたと言われている。バルケッタとは小舟という意味だ。
166MMは166Sをベースにしており、その車名に付けられた「MM」の文字は166Sが1948年のミッレ・ミリアで優勝したことを記念したものだ。
#0008Mは翌年、クレメンテ・ビオンデッティのドライブで先代の成功を再現してみせる。しかし、このクルマにはさらなる偉業が待っていた。
23時間 1人でドライブ
ミッレ・ミリア直後の5月、米国で活動していたイタリア人レーサーのルイジ・キネッティは、このクルマを英国人貴族のセルスドン卿に販売する契約をまとめる。
ル・マン24時間で既に2度の優勝経験があるキネッティは、3度目の勝利を欲していた。そのためにこの166MMを使おうと考えたのだ。そこでオーナーのセルスドン男爵にコ・ドライバーとしてレースに参加させることで、キネッティは思い通りになるチャンスを得た。翌6月、2人は予定通りル・マンのグリッドに着く。
キネッティはまず、午後4時にスタートするレースの第1スティントを担当することになった。だが、驚くことに、彼はそれから翌日の午前4時26分まで、運転席を降りなかったのだ。この時、キネッティは3周のリードを築いていた。
しかし、セルスドン男爵がコースに出てから間もなく、体調不良により運転続行が困難になると、キネッティは再びマシンに乗りレースに戻り、それからゴールまで走り続けた。結局、彼は23時間もの間、1人で運転したと伝えられている。しかもその多くの時間、彼は滑り出したクラッチと格闘しなければならなかった。
これがル・マンにおけるフェラーリの初勝利となった。V12エンジンがル・マンで勝ったのもこれが初めてだ。さらに、わずか2.0ℓというこのクルマの排気量は、ル・マンで優勝した最も小さなエンジンという記録を2015年まで保持していた。その後、1950年代から60年代に掛けてフェラーリは8度のル・マン優勝を成し遂げるが、すべてはこのレースから始まったのだ。
だが、キネッティはまだ満足しなかった。
もう1つの24時間レース
ル・マン制覇からわずか2週間後、車台番号#0010Mの別の166MMでスパ24時間レースに参戦する。
そこでも彼は優勝する。しかし、この勝利はけっして簡単ではなかった。ゴールまでわずか30分となった時、キネッティはスタヴロのコーナーに差し掛かった際に、2位を走行していたドラージュD6-3Lから漏れたオイルでスピンを喫してしまうのだ。
応急処置を施した後、彼はコースの残りをどうにか走ってピットに戻る。しかし、幸いにもレースに復帰でき、残り2周を走り切って、フェラーリにわずか2週間で2つ目のメジャー耐久レース優勝をもたらす。
この#0010Mも、9月6日から8日までハンプトン・コート宮殿で開催されるコンコース・オブ・エレガンスに展示される。そして3台目の166MMは元フィアット会長のジャンニ・アニェッリが所有していたクルマ。さらにもう1台、3番目に製造された166MMも展示される予定だ。
コンコース・オブ・エレガンスのディレクターを務めるアンドリュー・エヴァンスは次のように語っている。「歴史的なレースカーである166MMが、これだけ揃う素晴らしい機会は滅多にないでしょう。しかも、その中にはフェラーリの輝かしい歴史において最も重要な1台が含まれているのです」
フェラーリの他には、アストン マーティンがこのイベントのフロントを飾ることになる。特別展示として、これまで製造されたすべてのアストン マーティン・ザガートが一堂に会する予定だ。これはイタリアのコーチビルダーであるザガートの創立100周年を記念して行われるものである。
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