コルベット・レーシングのドライバー、ダニエル・ジュンカデラとニッキー・キャツバーグは、デビューレースとなったデイトナ24時間レースにおいて新型シボレー・コルベットZ06 GT3.Rが経験した信頼性の問題の数々について、懸念はないと語っている。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のGTDプロクラスに参戦したコルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツの2台はともに技術的な問題により遅れが生じ、チーム最高位の3号車はクラストップから7周遅れの5位でレースを終えた。
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ジュンカデラ/アントニオ・ガルシア/アレクサンダー・シムズがシェアした3号車は日曜日の朝、オイルタンクに亀裂が生じて順位を落としたが、これは夜間、シムズとジェンソン・バトンの乗る40号車アキュラARX-06との接触によって生じた可能性がある。
キャツバーグ/トミー・ミルナー/アール・バンバーの4号車は、パワーステアリングの問題が発生してガレージでの修復を強いられ、18周遅れのクラス8位となった。
また、AWAを通じてGTDクラスに投入したZ06 GT3.Rにおいては、13号車にパワーステアリングトラブルが持続し、17号車に電気系トラブルが発生。2台ともレースから完全リタイアする結果となった。
ジュンカデラは、最初からZ06 GT3.Rに完璧な信頼性を期待するのは非現実的であり、コルベットがデイトナで発生した問題を「すぐに克服できると確信している」と述べている。
「(レースに至るまでの)1週間にエンジンを数回交換した後、難しいレースになることは分かっていた」とジュンカデラは言う。
「クルマが24時間にわたって信頼性を発揮できるかどうかは、常に頭の片隅にあるものだ。僕らはかなりうまくやったと思うよ」
「新車におけるこうした小さな問題を見つけて修正できるブランドがあるとすれば、それがコルベットだ。C8.Rを導入したときを振り返っても、いくつかの問題があったけど、それは新車では普通のことだ」
「昨年、(296 GT3のデビューだった)フェラーリはここでめちゃめちゃなレースをしていたのだから、心配する必要もない。(今年新型マスタングGT3で苦戦した)フォードも同様だ。それは難しい仕事なんだ」
「僕らは常に希望を持っていたし、レースのかなりの部分でリードしていたので、その部分は次のレースに向けた自信になるよ」
一方キャツバーグは、Z06 GT3.Rのトラブルに見舞われたデビュー戦を「新車における典型的なできごと」と表現し、AWAの13号車コルベットが早い段階でパワーステアリングに問題を抱えたものの、心配する必要はなかったと述べた。
「大成功とは言えなかったが、最速のクルマで上位に上り、表彰台争いの真っ只中にいたことをいまでも誇りに思う」と彼は語った。
「僕らが抱えていた小さな問題のいくつかを調査する必要があるけど、ここでは強力なパッケージがあったと思う。(ステアリングは)何の前触れもなく、すべてが突然消えたんだ。新車においては典型的なできごとだよ。これは困難な24時間レースであり、何だって起こり得る」
「それは僕らが改善するために学ばなければならないことだけど、ベースは非常に良かった」
たとえトラブルのないクリーンな走りを見せたとしても、リシ・コンペティツィオーネ62号車フェラーリ296 GT3の驚異的な終盤のベースに阻まれ、勝利には手が届かなかったはずだと、ジュンカデラもキャツバーグも口をそろえた。
また、ポール・ミラー・レーシングの1号車BMW M4 GT3は、レース終盤にブレーキ関連の一連のトラブルで3番手に後退するまで、GTDプロにおけるもう1台の優勝候補だった。
「僕らには、フェラーリやBMWに勝てるペースがなかった」とジュンカデラは語った。
「BMWに問題が発生したから、2位になるチャンスはもしかしたらあったかもしれないけど、フェラーリに勝つことはできなかった」
キャツバーグはさらに、「BMWとフェラーリに対して、僕らは充分な力がなかったと思う。彼らは僕らにとって速すぎた。だけど、僕らも表彰台に上ることはできたかもしれない」と付け加えている。
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