工場の壁で28種・2600もの植物を育成
ベントレー モーターズは、英国クルーの本社と生産施設にリビングウォールを設置。この設備は、自然植物の多様性を向上させるために導入された。リビングウォールとは、実際の植物によって緑化された壁面。つたのように地面から生やすのではなく、壁自体に人工土壌などの生育土壌があり、壁に直接植物を植えられる設備となる。
ルイ・ヴィトンのディレクターとメルセデス・ベンツ Gクラスがコラボした「プロジェクト ゲレンデヴァーゲン」
メイン生産ホール脇のリビングウォールは、サウス・チェシャーにおいて初めて設置されたもので、2600もの植物が植えられた。その中には28種のシダ類、草類、常緑樹が含まれており、これらはすべて地元で栽培されたもの。1年を通してリビングウォールが成長するように、植物の種類は厳選されている。
ベントレーは不必要な水の使用を減らす取り組みも行っており、この施設には特別な自動散水システムが組み込まれた。そのため、天候に関係なく植物に適切な量の水分を与えられるようになっている。
大気中の二酸化炭素量削減に大きく貢献
このリビングウォールの設置は、本社と生産施設に様々な形で利益をもたらすと見られている。持続可能性(サスティナブル)をアピールするだけでなく、環境負荷を低減するというベントレーの目標にも貢献することになるだろう。
昨年、ベントレーのクルー工場は、英国政府出資の非営利企業であるカーボン・トラスト社が認定する「カーボンニュートラル認証」を取得。今回のリビングウォール設置により、大気中の二酸化炭素削減にさらに貢献することになる。
ウォール内の植物は1年間で約40kgの酸素を生成するだけでなく、自然の断熱材として熱を吸収。大気中で気体となる有機化合物内の有害物質や埃をフィルターする役割も期待されている。
また、地域の生物多様性にも貢献する。ベントレーは現在、工場敷地にある巣箱に30万匹の蜜蜂“フライング・ビー”を飼育しており、蜜蜂のために敷地周辺に1000本以上の花を植えている。蜜蜂たちはこのリビングウォールからも蜜を採取することになりそうだ。
精力的に環境負荷低減を進めるベントレー
ベントレーの生産部門担当取締役のピーター・ボッシュは、今回のリビングウォール設置について、以下のようにコメントした。
「ベントレーはサスティナブルなラグジュアリーモデルの提供だけでなく、我々の事業における環境負荷低減にも重点を置いています」
「リビングウォールが設置されたメイン生産ホール側面は、我々の本社敷地内でも最も目立つ場所ですし、訪問頻度の高いエリアでもあります。このリビングウォールは、社員、カスタマー、そしてすべての訪問者に『持続可能性』が、クルーにおける事業の中心にあることを、生き生きとした形で示すことになるでしょう」
「2010年以来、私たちは敷地内でのカーボンニュートラルを徹底し、エネルギー消費量を54%、取水量を47%、廃棄物処理量を98%も削減してきました。将来に向けて持続可能性向上計画をさらに進めるために、新たな施策を探し続けています」
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