スイフトスポーツのレース仕様車がずらりと並んだ株式会社タジマモーターコーポレーションのブースでは、同社のモータースポーツカテゴリーを担うモンスタースポーツの今シーズンのレース活動について報告が行われた。(PHOTO&REPOT:佐藤恭央)
モンスタースポーツは、スズキ車をメインに扱い、ジュニア世界ラリー選手権(JWRC)で優勝を飾り、パイクスピーク・インターナショナルヒルクライムでは「10分の壁」を破ってワールドレコードを樹立するなど、様々な記録を打ち立ててきた生粋のレーシングコンストラクターだ。
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そんな偉業の立役者にして同社の代表取締役兼会長兼CEO、田島伸博氏からは「創立40周年の節目にあたる2018年は弊社にとって記念すべき年であり、80年代から続いてきたワークス活動(旧スズキスポーツ)をモンスタースポーツブランドで復活できることは大変嬉しく思っています。今まではどんなことをしてもチャンピオンを取る、という姿勢でレースに挑んできましたが、今年は“エンジョイ・モータースポーツ”をコンセプトに、ドライバーも、見ている人達にも楽しんでもらうことを第一に取り組んでいきます」と重鎮ならではの余裕のあるコメント。
続いて、モンスタースポーツの看板を背負って全日本を戦う各ドライバーが登場。全日本ラリー選手権(JRCA)に参戦するドライバーは、2017年東日本ラリー選手権BC3クラスを制した西川真太郎選手。「まだラリーを始めて5年目ですが、全日本に出るチャンスを与えていただいて感謝しています。今シーズンは楽しみながら、少しでも良い結果を残せるように頑張ります」。
そう語った西川選手をナビゲートするのはベテランの本橋貴司選手。「彼(西川選手)は素直なドライビングで車の性能をきっちり引き出せるドライバー。コドライバーの立場からしっかりとサポートしていきたい」。
全日本ダートトライアル選手権PN2クラスに参戦するのは、2007~8年に二年連続でN1クラス制覇を成し遂げた実績を持つ河石 潤選手。「FFに乗るのは9年振りなのですが、昔の経験を活かしつつ、マシンの性能に合わせたドライビングでチャンプを取り返したいですね。モンスタースポーツ仕様のスイフトにはまだ乗っていませんが、パワーがあってトラクションも良好と聞いています。自分が良い走りをすれば絶対に勝てる車だと思います」。
最後は、ジムカーナ選手権に挑む小林選手。「自分が乗る車両は加速が良く、ギヤ比も先代(ZC32S)と同じなのでそこは有利に働くと思っています」。
各々が豊富を語り終えると、田嶋氏から各ドライバーにレース仕様にモディファイされたミニチュアモデルが手渡され、レース活動のカンファレンスを締めくくった。10年振りにスズキワークスとして返り咲いたモンスタースポーツは目が離せない存在になりそうだ! 【北ホール10】
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