普通二輪免許で乗れる、250ccクラスの「メグロ」が登場!
カワサキからメグロブランドの第二弾となる「メグロS1」が2024年11月20日、72万500円で発売となります。
【画像16点】カワサキ新型メグロS1の足つき&特徴を実車の写真で解説
エンジンは232ccの空冷単気筒でOHC2バルブ、最高出力18ps/7,000rpm、最大トルク1.8kgm/5,800rpmという性能で、それを鋼管セミダブルクレードルフレームに搭載。
この構成は同タイミングで発売となるW230と同様ですが、ブラック×クロームメッキの燃料タンクやメグロ専用エンブレムなど、1960年代の250ccメグロ「カワサキ250メグロSG」をイメージしたデザインに仕上げられています。
昨今人気のネオレトロ系モデルですが、黒を基調とした重厚なメグロS1は、カジュアルなレトロ感というより「昭和の旧車」という雰囲気が濃厚。独自の存在感を発揮していると思います。
とはいえベテランバイクファン向け……というわけではなく、740mmという低いシート高や143kgという軽い車重、低中回転で扱いやすいエンジン特性で、ビギナーライダーも乗れば扱いやすいモデルとなっています。
W230とデザインの好みで選ぶのも大アリです!
そもそも「メグロ」って? 「カワサキ250メグロSG」ってどんなバイクだったの?
そもそもメグロって何?という方もいるかと思うので、ちょっとだけですが、その歴史を紹介しましょう。
1924年に創業の「目黒製作所」は戦前から大型二輪車を製造する貴重な国産車メーカーで、同社が発売したバイクが「メグロ」です。
戦後も500cc空冷単気筒の「Z」、500cc空冷並列2気筒「スタミナ」、650cc空冷並列2気筒の「セニア」と大型車を作り続ける一方(当時の大型車は超高級車でした)、250ccの普及モデル「ジュニアSシリーズ」も展開していきます。
目黒製作所は1960年代にカワサキ傘下となり、メグロ各車の生産をカワサキが引き継ぐことになりますが、ジュニアSシリーズは「カワサキ250メグロSG」という車名で生産・販売が行われました。
メグロS1の「S」は「メグロSG」の流れを受け継いでいるのはもちろんでしょうが、目黒製作所の「ジュニアS」までルーツを遡ることができます。
1969年にカワサキ250メグロSGは生産終了となり、そこでメグロの車名も一旦途絶えてしまうのですが……2021年にメグロK3を発売しメグロブランドを大々的に復活させただけでなく、目黒製作所創業100年のタイミングでメグロS1が登場──と、カワサキが今もメグロブランドを大切にしていることがうかがえます。
カワサキ メグロS1主要諸元
【エンジン・性能】
種類:空冷4サイクル単気筒OHC2バルブ ボア・ストローク:67mm×60mm 総排気量:232cc 最高出力:13kW<18ps>/7,000rpm 最大トルク:18Nm<1.8kgm>/5,800rpm 変速機:6段リターン
【寸法・重量】
全長:2,125 全幅:800 全高:1,090 ホイールベース:1,415 シート高:740(各mm) タイヤサイズ:F90/90-18 R110/90-17 車両重量:143kg 燃料タンク容量:11L
【価格】
72万500円
【車体色】
エボニー×クロームメッキ
まとめ●モーサイ編集部・上野 写真●伊藤吉行/カワサキ
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