縦横バランスを重視したタイヤチョイスとサスセッティングで操作性を重視!
やりすぎない心構えがミスのない走りを生む!
「独占取材!」日産チューニングの聖域「NISMO大森ファクトリー」の全仕事
D1グランプリシリーズへとステップアップするための下位カテゴリーとして知られているD1ライツシリーズの2019年シーズンの開幕戦が、5月25日(土)・26日(日)に、岡山県は備北ハイランドサーキットにて開催された。
このカテゴリーに出場しているのは、プライベーターがほとんどだけど、使われているマシンのスペックは年々高まっており、シルビア勢で400psオーバー、ツアラーV勢に至っては600psオーバーも当たりまえってのが近年の状況だ。
しかし、開幕戦となる備北大会で勝ったのは、推定出力380psで特別なことは何もしていないというごくフツーのドリフト仕様のシルビア(PS13)だったのだ。
そして優勝したドライバーは熊本県出身のベテラン・野々英喜選手。「ハイスペックなクルマとグリップに振りまわされてギクシャクしている人が多かった」というだけあって、彼のマシンはパワーこそ400psに満たないものの、ツボを抑えたコントロール性重視のマシンメイクになっている。
エンジンはSR20DETで排気量は2.0Lのまま。東名パワードのポンカムにGTX3076タービンを組み合わせてパワーFCで制御。ブースト1.2キロ時に推定380psを発揮している。「パワー不足は繋がりの良いミッションでカバー」と、HKSのHパターン5速ドグミッションと4.1のファイナルギヤを組み合わせている。
「本当はスポット増しとかしたいけど…」と言っていたものの、ロールケージを付けている以外の補強はされておらず、構成パーツも一般的なものでまとめられている。
車高調はDG-5でバネレートはフロント10kg/mmのリヤ4kg/mmの設定。20mmの延長ロアアームにスキッドレーシングのテンションロッド、イケヤフォーミュラのタイロッドが装着される。要となる切れ角アップナックルは自身のお店・ヴィグラスのオリジナルで、切れ角よりもコントロール性を重視した特性となっている。
リヤメンバーはトラクションをアップを狙ってS15純正をベースに補強を入れてリジットマウント。アッパー、トラクション、トーコンの3点アームはクスコ製で揃える。
去年からリヤ履きしてバランスがよかったこと、そしてスカラシップが実施されていたことから、タイヤは前後ともSAILUNのATREZZO R01スポーツ(265/35-18)を履く。
「前日の練習走行では走りが定まってなくて、後半はまとまってきたんですけど最終ヒートでクラッシュしちゃったんですよね」と、練習走行ではいまいち乗り切れていなかったものの、単走決勝の本番では1本目から勢いのある飛び込みを決めて99.60点をマーク。その後もこの得点をうまわまる選手はあらわれず、野々選手が単走優勝を決めた。
追走に入ってからも野々選手の快進撃は止まらず!「ぜんぶの対戦が先行スタートで、相手がミスしてイーブン以上取られなかったってのが大きいですね」と、ミスなく勝ち上がって決勝戦へ。笹山選手との対戦では「パワー差がありすぎて離されてしまった」と言っていたものの、相手にミスがあったこともあり僅差で優勝を決めた。
20代の後半から本格的にドリフトをはじめたという野々英喜選手(41才)。地元熊本県では一般車の整備をメインとしているヴィグラスを経営している。今シーズンは、備北、名阪、オートポリスと西日本地区で開催されるラウンドのみ参加する予定だったそうだが、開幕戦の備北で優勝したことで、次のエビス戦も出場しようかと検討中とのことだ。
TEXT&PHOYO:Daisuke YAMAMOTO
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