複数のメディアが今週報じたところによれば、2021年導入予定の新たなテクニカルレギュレーションへの合意期限が、今年の秋まで延期される見込みだという。
FIAの競技規則では、レギュレーションの変更について6月までに合意される必要があると規定されているが、一部のチームが2019年の6月よりも遅い時期まで遅らせるよう要求していた。
レッドブル・ホンダ代表、2021年導入の新規則への対応によるコスト増加を懸念。「策定期限を後ろ倒しすべき」
その理由は、それらのチームがFIAやF1の商業権保有者であるリバティ・メディアと期限内に合意できないからではなく、早期の合意によって、大規模チームが小規模チームと比べて不当に優位に立つことを防ぐためなのだという。
仮に新しい規則が6月に策定された場合、資金力に勝るチームは即座に2021年型マシンの開発に着手することが可能になる。一方でより規模の小さなライバルチームは、限られた資源を当面2020年の戦いにつぎ込み続けざるを得ないだろう。
「(新ルールへの合意時期が)早いほど、資金を分散できる大規模チームにとっては、事実上は小規模チームよりも早くから、新しい領域に資金を投入できることになる」とレッドブル・ホンダのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは説明した。
だがその均衡点を決める作業は慎重を要する。もしも新規則への合意期限を遅くし過ぎれば、小規模チームが2021年型マシン開発に十分な時間を取れなくなるおそれがあるからだ。
「この問題について、おそらく最良の時期は12月になるだろう」
「だがそうなれば、小規模チームは新規則に対応できないと主張してくる」
カレンダー上で6月と12月の中間にピンを刺してみると、新規則への合意期限を10月に設定することが、大規模および小規模チーム双方にとって最も公平になることが示唆される。
「年末と6月の間では、10月が事実上の妥協点であり、我々としてはそれでオーケーだ。10月が理にかなった妥協点だという認識は広く持たれているように思う」
だが競技規則に定められた期限を変更するためには、F1に参戦する10チームによる全会一致の同意が必要となる。そして他の場合と同様、これをまとめることは簡単な作業とは言い難いものだった。
「どのチームも同意していた。唯一そうでなかったのはルノーだ。だが彼らも最後には理解してくれた」
ルノーのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは先週、第4戦アゼルバイジャンGPが行われたバクーで「6月末を期限とすべき、というのが我々の本当の考えだ」と語った。
「6月末こそが、このスポーツにとって、OEM供給にとって、それから本当にすべてのチームにとって、将来待ち受けていることの中身を知り、それに応じた計画を立て始めるために必要なぎりぎりの期限だ」
だがホーナーは、ルノーが期限延長の公式な手続きを妨げるようなことはしないと考えていた。
「合意を支持しないように見えるチームはいなかった。時期が早いと小規模チームにとって不利だということは、誰もが理解していたと思う」
■メルセデスF1、“全チームが延期を支持すれば”決定を妨げず
それでも、メルセデスF1チームの代表を務めるトト・ウォルフは、いまだに完全に納得したわけではなさそうだ。だがもし他の全チームが変更を支持するのならば、彼としては一方的にそれを妨げるつもりはなく、チェイス・キャリー、ロス・ブラウン、テクニカルディレクターのニコラス・トンバジスたちが率いるリバティ・メディアの経営チームに、喜んで最終決定を委ねるつもりだと話している。
「この延期決定は、全チームによる全会一致の同意を必要とする。我々はそれを失敗に終わらせるつもりはない」とウォルフは語った。
「個人的にはふたつの考え方の間で揺れているが、おそらくチェイスとロスとニコラスの決定を支持することになるだろう」
「良い規則を作り上げるための必要条件は、十分に時間をかけることだ。それは紛れもない事実だ。だが同時に、それによって何が除外されてしまうのかについて、非常に正確に説明できなくてはならない」
「これは困難なことだ。賞金用資金の再配分、コストキャップ制度、技術規則に競技規則など、非常に多くの重要な要素が絡んでくるからだ。だから内容を詰める作業はゆっくりと進むことになる」
「規則改訂は、遅いよりは早く決めたい。それは関係者全員にとって共通の目標だろう」
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