アコスタ、史上最年少での連続表彰台獲得「トップ選手たちと戦えて本当に嬉しい」／第3戦アメリカズGP 決勝

　4月14日、ロードレース世界選手権 MotoGPクラスの決勝がサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催された。ルーキーのペドロ・アコスタ（レッドブルGASGASテック3）は2位表彰台を獲得し、前戦のポルトガルGPに続いて2戦連続で表彰台に上がった。

　開幕戦から予選、レースともにトップ争いを演じていたアコスタは、第2戦ポルトガルGPの決勝でMotoGPクラスで自身初の3位表彰台を獲得。レースを重ねるごとに脅威の適応力を見せているが、今回のアメリカズGPでもその成長ぶりを発揮していた。

　プラクティスを5番手で終え、難なくダイレクトQ2に進出。土曜日の予選では、トップのマーベリック・ビニャーレス（アプリリア・レーシング）から0.328秒差で2番グリッドを獲得した。スプリントでは、中盤まで3番手を守り表彰台圏内を走行していたが、ホルヘ・マルティン（プリマ・プラマック・レーシング）に敗れ、惜しくも4位となった。

　しかし、その悔しさを跳ね除けるかのように、決勝ではホールショットを奪い、集団を牽引していく。ところが、後ろからマルティン、マルク・マルケス（グレシーニ・レーシングMotoGP）、そしてフランセスコ・バニャイア（ドゥカティ・レノボ・チーム）と強豪が次々とアコスタに襲い掛かり、一時は4番手まで後退してしまう。

　それでもアコスタは積極的にオーバーテイクを仕掛け、2番手まで順位を回復。その後トップに立ったマルケスの転倒もあり、再度首位に浮上するが、脅威の速さで追い上げるビニャーレスに先行を許す展開に。最終的には2位でチェッカーを受け、前戦のポルトガルGPに続いて2戦連続での表彰台獲得となった。19歳と324日という若さで、最高峰クラスにおける史上最年少での連続表彰台獲得の記録を更新する偉業を達成した。

　MotoGPクラス3戦目で早くも偉業を達成し、トップ集団でバトルを展開し、上位に名を連ねるアコスタ。彼の最高峰クラスでの初優勝もそう遠くはないのかもしれない。

■ペドロ・アコスタ（決勝：2位）
「こんなにレースを楽しめたのはMoto3以来、何年ぶりだろう！　今日コース上で、ライダーたちを追い抜いていくとき、ホルヘ・マルティン選手に抜かれたとき、そして他のライダーたちとバトルしながらポジションを取り戻したときなど、どれほど楽しかったか想像もつかないよ。マーベリック・ビニャーレス選手に抜かれるまでは、とても素晴らしいレースだったけれど、今日の彼はロケットのようで、僕は彼のことをとても嬉しく思っている」

「昨日はタイヤのミスに少しがっかりしたけれど、今日はそのミスを修正できたから、結果的には本当に良かったと思う。今朝のウォームアップではミディアムで行くことに決めたけれど、レースで自分がリードしていたときは、ミスやおかしなことをしないようにタイヤをマネジメントしていたんだ。また、マルク・マルケス選手のようなトップ選手たちと戦えたことも本当に嬉しいし、彼から多くのことを学び、彼がクラッシュするまで一緒に走れて楽しかった」

「レッドブルGASGASテック3と一緒にいられることにとても感謝している。彼らは僕をとても信じてくれているし、僕の周りの人々やピーラーモビリティも最高のパッケージを提供するために全力を尽くしてくれている。素晴らしい週末だったよ、みんなありがとう」