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デザインやメカニズムは今でも通用する!? イケてる絶版クロスオーバーSUV3選

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デザインやメカニズムは今でも通用する!? イケてる絶版クロスオーバーSUV3選

■かなりの意欲作だった絶版SUVを振り返る

 現在、世界的にも人気のクルマといえばSUVです。各メーカーとももっとも力を入れており、今や新型車の多くをSUVが占めているほどで、もはやブームといっても過言ではありません。

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 そんなSUVの代表的存在となっているのが「クロスオーバーSUV」と呼ばれるタイプで、国産車では1990年代の中頃にはコンセプトが確立されました。

 クロスオーバーSUVはセダンやコンパクトカー、ミニバンなどのプラットフォームをベースに開発され、初期のモデルでは悪路走破性も考慮していましたが、近年はオンロード性能に特化したモデルが主流で、これまでに数多くのモデルが誕生しました。

 そこで、絶版となったクロスオーバーSUVのなかから、デザインやメカニズム的にかなりイケてたモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●マツダ「CX-7」

 マツダは2012年に、初代「CX-5」を発売。マツダの革新的な技術群である「スカイアクティブ」をフルに採用した最初のモデルとして開発されヒットし、現行ラインナップの主力であるCXシリーズの基礎となりました。

 このCX-5よりもさらに前にもクロスオーバーが登場しており、それが2007年に発売された「CX-7」です。

 CX-7は、スポーツカーとSUVを融合した「スポーツ・クロスオーバーSUV」というコンセプトを掲げて開発され、外観は大きく傾斜したフロントウインドウとリアゲートの流麗かつスタイリッシュなクーペフォルムをいち早く採用していました。

 もともとは北米市場の販売をメインとしたモデルだったことから、ボディサイズは全長4680mm×全幅1870mm×全高1645mmと、現在の水準でもかなり大柄でした。

 一方、大型の車体から広い室内空間を実現しており、クーペフォルムながら優れた居住性や積載性を誇りました。

 パワートレインは最高出力238馬力の2.3リッター直列4気筒直噴ターボと6速ATが組み合わされ、1.6トン強の車重に対応するためにトルクフルなエンジンを搭載。

 CX-7は日本の道路事情では大きすぎるボディと、295万円(消費税5%込)からと比較的高額な価格だったこともあり、販売は好調とはいえず2011年に国内向けの販売を終了し、前述の初代CX-5にバトンタッチされました。

●ダイハツ「ビーゴ」

 ダイハツは2019年に、コンパクトなクロスオーバーSUVの「ロッキー」を発売。その前身となったモデルが2006年に登場した「ビーゴ」で、かなりユニークなクロスオーバーSUVでした。

 ビーゴは1997年に発売されたSUV「テリオス」の後継車で、コンセプトも受け継いで開発されました。

 ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1705mmとコンパクトで、一見するとトールワゴンタイプのクロスオーバーSUVですが、他メーカーの同様なモデルと大きく異なるのが悪路走破性を重視した車体構造です。

 シャシはラダーフレーム状の構造体をモノコックシャシと結合させた「ビルトインラダーフレーム式モノコック」を採用。

 サスペンションはフロントがストラット、リアは5リンクのリジッドアクスルを搭載するなど、本格的なクロスカントリー4WD車に近い形式となっていました。

 実際に最低地上高は200mmを確保しており、前後のオーバーハングを短くすることでアプローチアングルとデパーチャーアングルの角度にも配慮するなど、オフロード走行を重視した設計でした。

 エンジンは縦置きに搭載された最高出力109馬力の1.5リッター直列4気筒自然吸気のみで、トランスミッションは5速MTと4速ATを設定。

 駆動方式はFRをベースとしたフルタイム4WDと2WDが用意され、4WDではセンターデフロックを装備するなど、駆動系も本格的でした。

 ビーゴはトヨタにも「ラッシュ」としてOEM供給され、一定の人気を獲得しましたが2016年に生産を終了。3年の空白期間の後に前述のロッキーが発売されましたが、ビーゴほどの悪路走破性は考慮されていません。

●ホンダ「HR-V」

 トヨタは1994年に初代「RAV4」を発売し、翌1995年にはホンダ初代「CR-V」が登場。当時は「RV(レクリエーショナルビークル)」にカテゴライズされていましがが、まさにクロスオーバーSUVの元祖といえるモデルでした。

 両車はヒットを記録して市場をけん引する存在となりましが、ホンダはさらに次の一手として、より都会的なデザインのクロスオーバーSUVとして、1998年に「HR-V」を発売しました。

 クロカン車のイメージを色濃く残したデザインだった初代CR-Vに対して、HR-Vは「ロゴ」のプラットフォームをベースにコンパクトなステーションワゴンタイプの3ドアボディを採用し、外観は伸びやかなサイドビューでよりスタイリッシュなフォルムでした。

 搭載されたエンジンは最高出力125馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒SOHC VTECと、105馬力の1.6リッターSOHCの2タイプを設定。駆動方式はスタンバイ式のフルタイム4WDと、2WDがラインナップされました。

 発売当時は斬新なスタイルでセンセーショナルなデビューを飾ったHR-Vでしたが、3ドアのみで使い勝手の面で不利だったことから、CR-Vほどの人気は獲得できませんでした。

 そこで1999年に5ドアが登場し、2001年にはVTECエンジンの2WDモデルが追加されるなど、よりニーズにマッチした改良がおこなわれました。

 しかし、ホンダの主力SUVはグローバルで展開するCR-Vだったことから、HR-Vは2003年に3ドアの販売を終了し、2005年には5ドアも生産を終了。

 その後2013年に、実質的な後継車として初代ヴェゼルが登場して大ヒットを記録し、ヴェゼルは海外でHR-Vの車名で販売されています。

※ ※ ※

 2022年もSUV人気が衰える気配はありません。また、最低地上高が高くスペース効率に優れるSUVはEVとの親和性も高く、国内外のメーカーから電動SUVが続々と発表されています。

 前出の初代RAV4と初代CR-Vが登場した頃は日本の自動車市場でRVブームが起こっていましたが、一過性のブームとあって沈静化も早くに訪れました。

 しかし、現在のSUVブームは世界的なもので、今後SUVはミニバンなどと同じくスタンダードなモデルへと移行すると考えられます。

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