北海道留萌市在住の写真家・佐藤圭さんが撮った貴重な動物、風景写真をお届けする週末連載。
第52回は、タンチョウをお届けします。
真紅に輝く野鳥界の大スター! 冬の北海道では街中でも見られます
日本航空のロゴマークになっている鳥で、日本の国鳥だと誤解している人もいるくらいで(正解はキジ)、日本を代表する野鳥です。
「瑞鳥」とも呼ばれ、めでたさの象徴となっている鳥です。この写真を見た人に何かめでたいことが起きますように!
写真・文/佐藤圭
[gallink]
絶滅の危機を脱して、今は数を増やしています
タンチョウは、日本で繁殖する唯一の野生の鶴で、日本に生息する最大級の鳥類です。
他に、マナヅルとナベヅルが渡り鳥として飛来しますが、日本では、ほとんどの人が「鶴といえばタンチョウ」とイメージするのではないでしょうか。
タンチョウは、漢字で書くと「丹頂」、「丹鳥」で、丹は朱色を表していて、タンチョウの頭のてっぺんが赤いことに由来しています。
アイヌの人々は、タンチョウを「サロルンカムイ(湿原の神)」と読んでいました。
牧草地に飛来したタンチョウ
国の天然記念物に指定され、環境省レッドリストで絶滅危惧種に指定されています。
江戸時代までは、日本中で姿が見られたようですが、明治以降、乱獲や生息地の乱開発によって、すっかり数を減らし、1920年代には絶滅したと思われていました。
そんな危機的な状況を変えたのが、タンチョウの生息地として有名な北海道鶴居村です。
釧路湿原の一部である鶴居村では、数が激減したタンチョウを増やすために、エサの乏しい冬の時期に給餌を行い保護してきました。そのおかげもあって、今は徐々に数を増やしつつあります。
ただ、鶴が1ヵ所に集まってしまったことによる弊害も心配されています。
鳥インフルエンザなどが蔓延してしまうと、群れになっているタンチョウは一気に感染し、数を減らしてしまう可能性があるのです。
そのため、今は給餌の量を減らし、生息地、繁殖地を全道各地に広げる取り組みも行われています。
その成果なのか、北海道の道北にも、毎年、タンチョウが飛来します。繁殖の記録もあるようです。
北海道の最北端・稚内から、日本海側を走る国道・オロロンラインを南へ下ると、そこは、日本最北の大湿原、植物と鳥類の楽園・サロベツ原野です。
サロベツ原野のタンチョウ
優雅に飛び立った瞬間
カラマツ林をバックに飛ぶ姿が美しい
信号も電柱もないだだっ広い原野からは、利尻富士がどーんと望め、タンチョウたちもお気に入りの場所のようです。
雄大な利尻富士とタンチョウ
道北の冬はあまりに過酷でエサが採れないため、タンチョウたちは、雪の少ない道東へ渡ってしまいますが、春から秋にかけ、道北を選んで飛来してくれるのは、とてもうれしいです。
またいつか、日本中でタンチョウの姿が見られるようになるといいですね。
佐藤 圭 kei satou
1979年、北海道留萌市生まれ。動物写真家。SLASH写真事務所代表。MILLETアドバイザー。
日本一の夕陽と称される留萌市黄金岬の夕陽を撮影するために写真家の道に入る。北海道道北の自然風景と野生動物を中心に撮影を続け、各地で写真展を開催し、企業や雑誌、新聞などに写真を提供している。
2018年、エゾナキウサギの写真「貯食に大忙し」で第35回『日本の自然』写真コンテスト(主催:朝日新聞社、全日本写真連盟、森林文化協会)で最優秀賞受賞。
ウェブサイト:https://www.keisato-wildlife.com/
Facebook:https://facebook.com/kei.sato.1612
インスタグラム:https://www.instagram.com/slashslash_photography/
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