■超高コスパSUV「新型WR-V」は車中泊でも活躍?
2023年11月16日に正式発表を迎え、2024年3月にも発売予定の新型SUV「WR-V(ダブリューアール・ブイ)」。ハイブリッドモデルを設定せず、コストパフォーマンスに優れたガソリンエンジンモデルに特化するシンプルな仕様が特徴の同車ですが、その荷室はホンダがラインナップするSUVの中で最大だといいます。
【画像】「えっ…!」これが「新型コンパクトSUV」の”車中泊風景”です!画像で見る(30枚以上)
では、車中泊などのアウトドアも楽しむことはできるのでしょうか。
タイやインドネシア、マレーシアなどでは、全長4mクラスの小さなSUVがWR-Vの名称ですでに展開されていますが、日本で販売される予定のWR-Vはそれらの海外モデルとは全く異なるモデルです。
日本で販売されるWR-Vは、2023年6月にインドで世界初公開された新型SUV「エレベート」と同様のモデル。つまり、インドで「エレベート」と呼ばれるクルマが、日本で「WR-V」として販売されることになります。
名称についてホンダは「『Winsome Runabout Vehicle(ウィンサム・ランナバウト・ビークル)』の頭文字を組み合わせた車名です。Winsomeには、楽しさや快活さの意味があり、このクルマと生き生きとした毎日を楽しんでほしいという思いが込められています」としています。
新型WR-Vのボディサイズは、全長4325mm×全幅1790mm×全高1650mmで、ホンダ「ヴェゼル」と同等のコンパクトSUV。
コンセプトは「VERSATILE FREESTYELR(バーサタイル・フリースタイラー)」。「VERSATILE」は、多様なライフスタイルやニーズに適応できること、「FREESTYLER」は、様々な制約を乗り越え、自由に自分らしいスタイルで生きることをそれぞれ表現しています。
内外装のデザインコンセプトは、「MASCULINE & CONFIDENT(マスクリン&コンフィデント)=自信あふれるたくましさ」です。
エクステリアは、スタイリングから安心と信頼を感じられるようなデザインとし、高く配置したベルトラインと厚みのあるボディ造形とすることで、力強さを表現。
インテリアは、シンプルな水平基調のデザインとし、スイッチ類を中央に配置することで運転しやすい空間が目指されています。また、人が触れる箇所は柔らかな素材を使用するなど、比較的安価な価格とは思えない高級感を感じます。
パワートレインは、最高出力118馬力・最大トルク142Nmを発揮する1.5リッターi-VTECガソリンエンジン。これに組み合わせるトランスミッションはCVTで、駆動方式はFFのみです。
※ ※ ※
そんな新型WR-Vは、コンパクトなボディながら、客室内寸法で比較すると、ホンダが日本で展開する他の2台のSUVに比べても遜色ないことが分かります。
客室内寸法比較
・ヴェゼル 長さ 2010mm/幅1445mm/高さ1225mm
・ZR-V 長さ 1930mm/幅1530mm/高さ1195mm
・WR-V 長さ1955mm/幅1460mm/高さ1280mm
そして、WR-V荷室は“458L”もあり、ホンダによれば「ホンダのSUVの中で最も広い」とのことです。
そんな広い荷室を持つWR-Vは、“車中泊”にもぴったりかというとそうでもありません。後部座席を倒すと広大な空間は出現しますが、倒した背もたれと荷室の床面の間には段差が生じ、フルフラットにならないのです。
残念なところではありますが、実は“工夫次第でなんとでもなる”ということをホンダ車の純正アクセサリーを開発するホンダアクセスが示してくれました。
ホンダアクセスがメディア向けに披露したデモカー「WR-V 車中泊・カメラ旅バージョン」では、リアシートバックを倒し、フロント助手席シートを前に出し、フロントとリアのシートの間にできるギャップをコンテナボックスなどで埋め、一人なら仮眠をとるのに十分なスペースが確保していました。
リアシートバックが大きく平らで体の大部分を支えるので、楽に横になることができるのです。
カメラの趣味などで、夕景・夜景、星空や日の出を撮影したり、人気スポットに花を撮りにいったりするときなど、ちょっと仮眠できると便利なシチュエーションで活躍してくれそうです。
※ ※ ※
新型WR-Vの価格(消費税込み)は209万8800円からと、同様のサイズ感のヴェゼル(約239万円から)や、競合する日産「キックス」(約299万円から)の価格を考えると比較的安価な立ち位置とも思えます。
そんな比較的安価な、新型WR-Vは、エンジンは純ガソリンのみであったり、サイドブレーキはコンベンショナルな「レバー式」だったり、SUVながら駆動方式はFFのみだったりと、必要十分な機能や質感は持ち合わせながらも、ある程度装備や設定が簡素なものとなっている“割り切り仕様”でもあります。
原材料の高騰や、先進安全装備の充実、ハイブリッド化などで年々新車の価格が高騰しているようにも見えますが、そんな環境下の中で、この割り切った選択は大いに”アリ”な選択と言えるでしょう。
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みんなのコメント
なんか、最近は発表から発売までの間が長過ぎて、わけわからんな。
マツダ並みの標準装備したらいくら