ルノー5発売50周年記念 電動ドリフター
ルノー5が発売されてから50年。その記念モデルとして、象徴的なターボ2の特別バージョン、最高出力379psの電動ドリフトマシンが公開された。
【画像】ルノーのホットハッチが現在に復活【オリジナルの5ターボ2と写真で比較】 全45枚
このマシンは「ルノー5ターボ3E」と名付けられたプロトタイプで、EVは楽しいものだということを示すために作られたという。ルノーのデザイン副責任者ジル・ヴィダルは、過去の特別なスポーツモデルへのオマージュを込めたと語る。
ターボ3Eには、1980年代のオリジナルモデルにはなかった3つのドリフトモードが追加されている。ドリフトやドーナツ、あるいは「遊び心」のあるクイックなドライビングを可能にするよう、プログラムが組まれているとのこと。
ドリフトモードをオンにすると、車両前面のLEDストライプがピンク、ブルー、イエローに点滅し、「1980年代のビデオゲームのような雰囲気」を盛り上げる。
また、ドライビングの様子を動画で共有できるよう、内外にGoProなどの小型カメラを取り付けるブラケットが10個備わっている。
高剛性チューブラーシャシー、フラットベース、ロールバー、カーボンファイバー製ボディを採用。ステアリングホイールも独自の仕様だ。車体前部の吸気口はダウンフォースとバッテリー冷却を助けるもので、巨大なリアウィングは後輪を路面に押し付けることで車体を安定させる。
レースとビデオゲームの世界観
合計出力は379ps、最大トルク71.3g-mを発生。0-100km/h加速をわずか3.5秒で駆け抜け、最高速度は200km/hに達する。
42kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、32Aの充電器で2時間でフル充電が可能。航続距離は約320kmと見込まれるが、公式な数値は発表されていない。
ジル・ヴィダルは次のように述べている。
「ターボ3Eは、カーレースとビデオゲームの世界観を多く取り入れ、超ハイテクなデザインと高揚感を併せ持っています」
「この純電動ドリフターは、驚くべき性能でEVを楽しめるということを証明しているのです」
デザインとしては、サイドマウントのエアインテークやリアフェンダーなど、オリジナルのターボ2の特徴も多く見られる。ボンネット、ドア、コックピットも同様だ。
ルノー5ターボ3Eは、9月25日にフランスで開催される自動車イベント「シャンティイ・アート&エレガンス」でデビューし、10月のパリ・モーターショーでも公開される予定。
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