センスよくまとめられた極上の1台
2月11日から13日の日程で開催された大阪オートメッセ2022。ロータリーエンジン搭載車のカスタマイズを得意とする岡山のショップ三好自動車は、見た目も中身もバッチリとキメたFD3Sを展示。チューニングの最新トレンドと90年代のトレンドがうまくマッチした、センス抜群の1台に仕上がっていました。
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目指したのはストリートでカッコいいFD
最終型となる6型をベースに作成したこの車両。目指したのはストリートでカッコいいFDで、製作期間は約1年を費やしたそうです。RE雨宮のボディキットを装着し、FDの美しい曲線はそのままに、ワイドかつレーシーな出で立ちを実現しています。
エンジンルームを覗くと鮮やかなで美しいパイピング類が目を引きます。そんな美しいエンジンは一度オーバーホールを施したあとに、トラストのTD-06タービンで大幅にパワーアップ。ハイパワー化したFD3Sらしく、ラジエーターとインタークーラーをくの字に配置するVマウントシステムも導入し、冷却系も抜かりなしといったフルチューン仕様となっています。
車高は大幅に落とされていますがエアサスを装着しており、通常の公道走行でもなんら問題ないとのこと。きれいに作り上げられたショーカーのようですが、あくまでもストリートで乗れてカッコいい、ストリートで映える、そんなFDを目指したからこそ、利便性も考えられているという訳です。
90年代のトレンドと現在のトレンドをうまくミックス
リヤデザインを大幅に変更するボディキットや、トラストの無機ELを用いた自発光式透過追加メーター「シリウスヴィジョン」など、今風のカスタマイズもされています。ですが、所々に90年代のカスタマイズアクセントが取り入れられているのがこのFDの特徴。
FD3Sの今風カスタマイズの定番と言えばヘッドライトの固定化ですが、あえてリトラクタブルヘッドライトのままにして、アメリカンな雰囲気も醸し出すトラストのストライプカラーを大胆に使用しているあたりに「当時感」を感じさせます。とくに当時感を感じるのがリヤウイング。今ではGTウイングがチューニングカーの定番となっていますが、このFD3Sは90年代のチューニングシーンで流行したハイマウントの門型ウイングを装着。このウイングは三好自動車がたまたま持っていた当時物のウイングとのこと。
ボディキットやウイングのチョイス、カラーリングなどストリートで速くカッコよくというコンセプト通りに仕上がっているこのFD3Sは、デモカーではなくオーナーカーとのこと。しかし、オーナーのセンスだけでまとめ上げられたのではなく、三好自動車がオーナーに提案をしていく形で、今回の仕様に仕上がったそうです。その仕上がりにはオーナーも満足しているとのこと。三好自動車のセンスを感じる1台です。
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