トヨタの本気仕様「スープラ」と「GR86」「GRカローラ」公開！ 開発マル秘ワザは「段ボール」!? 米SEMAショー2022展示車両を動画で予告

■ドラッグレース仕様の「GRスープラ」やドリフト仕様の「GR86」などを展示

　トヨタは2022年10月28日、米ラスベガスで2022年11月1日から4日まで開催される世界最大級のカスタマイズカーショー「2022 SEMA Show（以下SEMAショー2022）」に出展予定の車両を動画で公開しました。
　
　展示予定の車両は「GRカローラ ラリー コンセプト」と「GR86 デイリー ドリフター」、さらに2台の「GRスープラ」で、それぞれ改造の経緯や工程などを複数の動画で公開しました。

　2台のGRスープラは、「トヨタ モータースポーツ ガレージ」チームがNASCAR Xfinityのペースカーで使用していた2台の「GRスープラ」を1万ドルの予算で改造。ドラッグレースで1/4マイルを10秒台に縮めることができるかをチャレンジしたといいます。

　最速を目指すために、まずはターボの出力を車両標準のものから約20～30％ほどアップ。それにともない冷却効率も上げるためにラジエーターを40～50％大型化、HKSから提供されるサスペンションを装備し、ドラッグレースにも耐えられるセッティングに仕上げました。

　GRカローラ ラリー コンセプトは「GRヤリス」のラリーカーからインスピレーションを得て、GRカローラのラリーカーを制作しようというプロジェクトです。クルマのバランスを崩さずにどのように仕上げるかを考えたといいます。

　ラリーカーに特徴的な大型のリアウイングの開発には、加工しやすいダンボールでモックアップを作成しながら微調整を実施。ワイドボディ化もダンボールを用いて設計をおこなっています。

　室内はセンターコンソールを可能な限り純正状態を維持することを目標にしながら、ロールケージの組み込みやシフトレバーを移動させるなど、レースで使われることを想定したカスタムがおこなわれています。

　GR86デイリードリフターは、自動車愛好家で写真家のラリー・チェン氏がトヨタと共同で改造車の制作を開始。

　公道を走行するための法規に適合し、エアコンなどの快適装備はそのままで普段づかいができるような仕様にしつつも、直接サーキットへ持ち込んでドリフトができることを目指したといいます。

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　SEMAショーは米ラスベガスで開催される世界最大級のカスタマイズカーショーで、北米のみならず世界各国からカスタムショップや自動車メーカーが出展。自動車カスタム文化の最先端となっています。

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