この記事をまとめると
■愛車と記念撮影をする際、ポージングによって車両にダメージがかかることはないのか
プロの自動車カメラマンが伝授! 「スマホ」でひと味もふた味も違う「映える愛車」の撮り方とは
■寄りかかったり、タイヤの上に乗るぐらいなら大抵問題はない
■しかし素材によっては破損の恐れがあるなど、いくつか注意点が存在する
バンパーは素材を知ったうえで撮影したい
さまざまなSNSが存在し、誰でも気軽に自分のことを全世界に発信することができるようになった現在。自慢の愛車との映えショットを撮りたいと試行錯誤をしている人も多いのではないだろうか?
そんな“映え”を意識するがあまり、車両に寄りかかったり、バンパーなどに座ったり、タイヤに足をかけたりとさまざまなポーズを撮って写真をアップしているユーザーも多く存在するが、果たしてクルマへのダメージはないのだろうか?
まずタイヤであるが、基本的にタイヤは1トン前後もある車両重量を支えているものだから、人間が上に乗ったくらいで何か影響が出るということは基本的にはあり得ない。
ただし、タイヤに足をかけようとしてフェンダーやホイールを蹴ってしまったり、タイヤから滑り落ちてケガをしてしまう可能性もあるので、そういったハプニングには注意が必要だ。
バンパーにおいても、基本的には低速時の接触の衝撃を吸収してくれるバンパーだけに、軽く腰を掛ける程度で変形することはないだろうが、一点に強い力がかかると塗膜が割れてしまう可能性もある。
また、社外のFRP製のバンパーなどは純正バンパーのように弾力がないため、力が加わった瞬間に割れてしまう可能性もある。一方、旧車のようなスチール製のものはほとんど影響はないから、どんな材質のバンパーなのかを見極めた上で撮影しよう。
一方、止めておいた方がいい場所はボンネットやルーフといった広い面積の平面部分だ。これらの部分は変形しやすい一枚ものの鉄板で作られており、そもそも上から強い力がかかることを考慮してない場所となる。そのため、ここに乗ってしまうと簡単に凹んでしまって取り返しのつかないことになってしまうのだ。
“映え”のためなら少々愛車が傷つくことも厭わない、という人もいるかもしれないが、往々にしてこういった写真は炎上の火種になることが多く、当初意図したのとは違う方向で有名になってしまうことも珍しくない。
そして当然ながらこういった写真を撮るときは自分のクルマでやることが大前提。他人のクルマや展示車、レンタカーなどで行うのは、いくら傷が付かなかったとしてもマナー違反であることは言うまでもない。
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上着のファスナーやボタン、ベルトのバックル、指輪など、ちょっと擦れただけで傷が付くものがいっぱい有る