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長期テスト ホンダ・シビック・タイプR(4) 慣らし完了 マセラティとも互角

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長期テスト ホンダ・シビック・タイプR(4) 慣らし完了 マセラティとも互角

もくじ

ー 積算6762km 使いやすい収納スペース
ー 積算8229km BTCCマシンと比較
ー 積算7442km フロントガラスをリペア
ー 積算9288km 慣らし完了 レスポンスが向上
ー オイルチェック マセラティと比較
ー サウンド以外互角の走り
ー テスト車について
ー テストの記録

長期テスト ホンダ・シビック・タイプR(3) 空力性能/足回り

積算6762km 使いやすい収納スペース

シビック・タイプRのセンターコンソール、ギアスティックのすぐ前には、使いやすい2段式の収納スペースが確保されている。上位グレードのGTでは、上段がワイヤレス充電マットの機能も持つため、対応するスマートフォンなどの充電も可能だ。

下段にはUSBポートもあり、ワイヤレス充電に対応していないスマートフォンも接続することができる。ケーブルの通り道が確保してあるため、散らかって見えることはない。

積算8229km BTCCマシンと比較

写真はチーム・ダイナミクスの本拠地だ。BTCCに出場するため、シビック・タイプRにチューニングを施している。今回はわれわれのシビック・タイプRとレース仕様を比較する機会に恵まれた。

レース仕様はレギュレーションに合わせ、サーキットに最適化されている。しかし、エクステリアのデザインについては、われわれのクルマも同じくらい公道に最適化されているようだ。

積算7442km フロントガラスをリペア

冬の天候は英国の道路にダメージを与えるが、われらがシビック・タイプRのフロントガラスも被害を受けた。前方のクルマが跳ね上げた飛び石でひびが入ってしまったのだ。

フロントガラスの交換業者の見積もり額は100ポンド(1万4000円)を超えており、大手自動車用品店に飛び石修理を依頼してみた。費用はわずか25ポンド(3560円)で、作業は手早くきれいに仕上がった。

積算9288km 慣らし完了 レスポンスが向上

ようやくわれわれのホンダ・シビック・タイプRの走行距離が8000kmを超えた。これくらいから、細かな欠点が気に障るようになってくるが、今回はそのようなことはなかった。どうも、タイプRは時の経過とともに良くなってきているようだ。

例えば、適切な慣らし運転を行うことでエンジンのフィーリングが良くなった。慣らしが済んでいないハイチューンエンジンにはよくあることだが、はじめの頃のVTECエンジンは少々余裕なく感じられていた。しかし、ここ数カ月はだんだんとこなれてきて、レスポンスが良くなり始めている。パフォーマンスに良いばかりか、財布にも優しくなったのはありがたい。

メーカー燃費は15.6km/ℓだが、われわれが記録した初期の平均燃費は11.9km/ℓだった。ときおり欲望に負けてエンジンのポテンシャルを試したことは否定しないが、ほとんどは普通通りのドライビングをしていた。ありがたいことに、慣らし運転が終わったため燃費が改善しつつあり、平均燃費は13.6km/ℓほどだ。今も徐々に改善されている。

当然タイプRは、特に倹約なクルマではなく、高性能ホットハッチだ。これに気づいたのは、小説ほどの厚さのあるオーナーズマニュアルを何気なくめくっていたときだった。燃料補給のたびにオイルをチェックするよう書いてあり、これは近頃までは普通かもしれないが、2018年となった今では少々やり過ぎだろう。

オイルチェック マセラティと比較

とはいえ、次回ガソリンを補給した時にオイルチェックをしてみた。すると驚いたことに、0.5ℓものオイルを飲み込み、これは予想以上だった。

頻繁にオイルチェックしないといけないのは、タイプRが与えてくれる楽しみに対するちょっとした見返りだが、その走りは十分賞賛できる。

エイントリーからグッドウッドまで、スターリング・モスが輝かしい功績を納めた場所を巡るアンドリュー・フランケルのツアーを取材した際のこと。わたしはタイプRのパフォーマンスに改めて感心することになった。

フランケルはマセラティ・グランツーリスモMCに乗って登場した。4.8ℓV8を搭載した10万8780ポンド(1552万円)のマシンで、わたしは彼に続いて3万3520ポンド(478万円)のタイプRを走らせた。価格だけ見れば、勝負になるはずがなかった。

サウンド以外互角の走り

しかし、曲がりくねったカントリーロードを走る限り、マセラティを追いかけるのにまったく問題はなかった。フランケルは決して運転が下手なわけではないが、逃げ切ることは出来なかったのだ。一方のわたしもプッシュするには至らなかったが。

タイプRのトラクションとスピードは驚くべきもので、ハンドリングは予測しやすく、オーバーステアに至る穏やかな挙動は評価に値する。そのおかげか、600kmの長い道のりが非常に楽しいものとなった。一方のフランケルは、恨めしい思いでバックミラーを覗いたことだろう。

正直、4倍近く高いマセラティに唯一負けたと思ったのはエンジンサウンドだけだった。いくらタイプRといえど、ターボユニットがイタリア製V8に勝つことはできなかった。

好きなトコロ

エクステリアのスタイリング

今でも新鮮味が薄れていない。尖ったツーリングカー風のスタイリングをとても気に入っている。

嫌いなトコロ

エンジンサウンド

高速域ではエンジンが低くうなる。一度聞こえてしまうと、ずっと気になってしまうだろう。

テスト車について

モデル名:ホンダ・シビック・タイプR GT 2.0 VTEC ターボ
新車価格:3万2995ポンド(514万円)
テスト車の価格:3万3520ポンド(522万円)

テストの記録

燃費:13.5km/ℓ
故障:ブレーキ鳴き(解決済)
出費:無し

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