日本ならではのかわいい軽
ムーヴキャンバスといえば、どことなくノスタルジックを感じさせるデザインとツートーンのキッチュなカラーリングで、見るからにかわいい雰囲気をまとった軽ワゴンだ。
この、かわいいデザインの軽自動車は日本特有のアイデンティティということであることをまずは理解していただきたい。
つまり、欧米のかわいい雰囲気を日本風にデフォルメしアレンジして作り上げた日本文化であるということだ。
このスタイリングの評価は個々のセンスに譲るが、このコンセプトの企画を立ち上げた方々と実際に量産車として登場させたことに対し、個人的によく踏み切ったと感じずにはいられない。
2代目を登場させるところを見るとなかなか売り上げに貢献しているモデルといえる。
ムーヴキャンバスは2016年に初代が登場し、6年を経たタイミングで2代目とフルモデルチェンジ。
キッチュな印象強かった初代であるが、2代目となり内面が進化した。 外観はキープコンセプトのデザインだが、プレスラインに丸みを生じさせて質感が高くなった印象だ。
柔らかなフォルムとキッチュな加飾は飽きのこない雰囲気だけにこれが正しいのであろう。
ムーヴキャンバスはムーヴファミリーをベースに改良したモデルであることはご存じであろう。
通常のドアタイプのベース車をスライドドアに改良し苦労もあったはずである。
スライドドアは支持部の剛性と大きくなったドアとの兼ね合いで自動車として剛性を高める苦労はかわいさとは裏腹に難しい部分である。
苦言であるがダイハツのモデルはとにかくプラットフォームの剛性が強くないイメージを感じる。
さらに、コラム剛性の弱さと電動パワステのセッティングなのかはっきりはしないがステアリングフィールがいいとは言いずらい印象だ。
それらが、初代から6年経過してどのように煮詰められたのか気になるポイントを見ていきたい。
新設定のターボモデルでパワーアップ
1台目の試乗はセオリー Gターボというモデルだ。
エクステリアのレーザーブルークリスタルシャインという色は深みがあって落ち着いた印象のスタイリングとなっている。 マニッシュで大人の印象が強いモノトーンの外装と内装はブラウンのインパネとネイビーのシートで構成され、キッチュなイメージとは違ったところが、性別にとらわれない新たなユーザーを獲得するためのカラーコーディネイトである。 エンジンを始動するとずいぶんと静粛性が向上している。
Dレンジに入れて走り出すとスムーズな発進で、ターボであるが穏やかなスタートで扱いやすそうだ。
試乗会場の千葉県にあるかずさアカデミーパークは、石畳の道が特徴でサスペンション設計の完成度が試されるエンジニア泣かせの場所。
石畳を時速20km以下で走るが振動をうまくいなしていて、フロントのシートから伝わる印象はどのダイハツ車よりも良好な印象を受けた。
ただ、大きな開口部をもったリアに関してはノイズが少し気になるところだ。 続いて、一般道に出て加速とステアリングのフィールを確かめる。
今回から新たに加わったターボエンジンとCVTトランスミッションとのマッチングはいかがだろうか。
ターボだけにパワーは十分だが、まだCVTの恩恵を得るまでのセッティングまではいかないようだ。
もう少しレスポンスよくトランスンミッションとの反応が良いと、ターボ仕様らしさが際立つのではないかと感じた。 ステアリングフィールとシャシー剛性は最も評価できる部分である。
戻り方が以前よりも安定感があって、また剛性感も増しているので安心感が高くなった。
バランスが取れたNAエンジンモデル
続いてNA仕様のストライプスの試乗だ。
こちらのエクステリアはキッチュなツートーンでかわいらしい。
ムーヴキャンバスを印象づけるモデルである。 走り出すとNAではあるのでターボほどの出力ではないが、落ち着いた乗り味は悪くない。
急坂などの大きな負荷はそれなりの加速であるが、上り坂での安定感はいい。
個人的にはターボよりも出力の出方が安定しているので、ステアリングとトラクションのあんばいも安心できる。
こちらもステリングフィールが良くなった印象を感じ取れた。 NAは価格も抑えられていてバランスの取れたモデルで、フラットな道ではなにも不満はなくCVTとのマッチングもとても成熟されている。
ムーヴキャンバスとNA&CVTの組み合わせは一日の長があるよう感じ取れた。
スムーズで扱いやすい大きさと乗り心地が身上なモデルである。 文/松本英雄、写真/篠原晃一【試乗車 諸元・スペック表】●ムーヴ キャンバス セオリー Gターボ 2WD型式5BA-LA8505最小回転半径4.4m駆動方式FF全長×全幅×全高3.4m×1.48m×1.66mドア数5ホイールベース2.46mミッションCVT前トレッド/後トレッド1.3m/1.3mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)2.18m×1.34m×1.28m4WS-車両重量900kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員4名車両総重量-kgミッション位置インパネ最低地上高0.15mマニュアルモード- 標準色サンドベージュメタリック/ファイアークォーツレッドメタリック/レイクブルーメタリック/スムースグレーマイカメタリック/ブラックマイカメタリックオプション色レーザーブルークリスタルシャイン/シャイニングホワイトパール掲載コメント-型式5BA-LA8505駆動方式FFドア数5ミッションCVTAI-SHIFT-4WS-標準色サンドベージュメタリック/ファイアークォーツレッドメタリック/レイクブルーメタリック/スムースグレーマイカメタリック/ブラックマイカメタリックオプション色レーザーブルークリスタルシャイン/シャイニングホワイトパールシート列数2乗車定員4名ミッション位置インパネマニュアルモード-最小回転半径4.4m全長×全幅×全高3.4m×1.48m×1.66mホイールベース2.46mm前トレッド/後トレッド1.3m/1.3m室内(全長×全幅×全高)2.18m×1.34m×1.28m車両重量900kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.15m掲載用コメント-エンジン型式KF環境対策エンジン-種類直列3気筒DOHC使用燃料レギュラー過給器インタークーラー ターボ燃料タンク容量30リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)25.2km/L総排気量660cc燃費(WLTCモード)22.4km/L└市街地:19.9km/L└郊外:23.7km/L└高速:22.8km/L燃費基準達成-最高出力64ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm100(10.2)/3600エンジン型式KF種類直列3気筒DOHC過給器インタークーラー ターボ可変気筒装置-総排気量660cc最高出力64ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm100(10.2)/3600環境対策エンジン-使用燃料レギュラー燃料タンク容量30リットル燃費(JC08モード)25.2km/L燃費(WLTCモード)22.4km/L└市街地:19.9km/L└郊外: 23.7.1km/L└高速: 22.8km/L燃費基準達成-
ダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)のカタログはこちらダイハツ ムーヴキャンバス(現行型)の中古車はこちら ※2WD以外のグレードも含まれます
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みんなのコメント
NTでも走るけどやはりターボは欲しいですね
納車される日が楽しみです。