スーパーカーといえばエンジンはミッドシップ…と思われがちだが、コンベンショナルなFR(フロントエンジン リアドライブ)を採用しているモデルも、1960年代から21世紀の現代まで数多く存在する。そこで、FRならではの美しい佇まいも備えたスーパースポーツカーを紹介する連載企画をお届けしよう。
FERRARI 550 Maranello:フェラーリ 550マラネロ(1996-2002)
前回紹介した365GTB/4デイトナの後継となるフェラーリのフラッグシップは、1971年に発表された365GT4 BB。デイトナから一転、ミッドシップ方式を採用した。365GT4 BBは512BBへと進化し、1984年にテスタロッサへとフルモデルチェンジ。テスタロッサも512TR、F512Mへと進化するが、ミッドシップ方式は変わらなかった。
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だが、巨大な180度V12エンジンをリアアクスル上方に置くレイアウトは、荷物を積む実用性はもちろん、運動性能の面でも必ずしもベストの設計とは言えなかった。そこで、フェラーリのフラッグシップは1990年代に入ると再びフロントエンジンへと原点回帰し、1996年に発表された550マラネロはFRを採用した。それでも、ピュアスポーツのV8フェラーリは引き続きミッドシップを維持し続けた。
車名の550は1気筒あたりの排気量ではなく、総排気量の5.5L(正確には5474cc)を意味する。マラネロは、言わずと知れたフェラーリの本拠地の名だ。これ以降、フェラーリはフィオラノ、スカリエッティ、モデナ、カリフォルニア、イタリア、そしてエンツォなど、自社にゆかりのある地名や人名をサブネームに使うことが増えた。
FRらしいクラシカルな雰囲気も残したボディデザインは、もちろんピニンファリーナ。フロントに搭載されたエンジンは、それまでの180度から65度へとバンク角を狭めた5.5LのV12で、485psと58.0kgmを発生。ミッドシップからFRに戻ったとはいえ、0.33という低いCd値やハイパフォーマンスにより、1998年には量産車の速度記録も樹立している。
20世紀末のフラッグシップらしく、インテリアは豪華なレザーで仕上げられ、エアコンはもちろん、さまざまな電動デバイスや電子制御可変式ダンパーなども採用している。快適さと実用性を備えながら、4輪ドリフトで積極的に走れるような高い運動性能も備える。550マラネロは、先にFR化された2+2の456GTをよりスポーティに仕立てた存在で、後に575Mマラネロに進化した。
フェラーリ 550マラネロ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4550×1935×1277mm
●ホイールベース:2500mm
●車重:1690kg
●エンジン形式・排気量:65度V12 DOHC・5474cc
●最高出力:485ps/7000rpm
●最大トルク:58.0kgm/5000rpm
●燃料タンク容量:114L
●トランスミッション:6速MT
●タイヤサイズ:前255/40ZR18、後295/35ZR18
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