現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 純粋なランディ復活! イネオス グレナディア 初のオフロードテスト&インプレッション 新型オフローダーの実力を徹底検証!

ここから本文です

純粋なランディ復活! イネオス グレナディア 初のオフロードテスト&インプレッション 新型オフローダーの実力を徹底検証!

掲載
純粋なランディ復活! イネオス グレナディア 初のオフロードテスト&インプレッション 新型オフローダーの実力を徹底検証!

ランディは死んだ、グレナディア万歳!イネオス グレナディアの生産開始は延期されたが、今、最初のカスタマーカーが納車され、我々はこの新しいオフローダーの実力を徹底的に検証した。

「グレナディア」がどのようにして生まれたかについては、すでに多くのことが語られている。イギリスの億万長者、ジム ラトクリフは、純粋でオリジナルな「ランドローバー ディフェンダー」の消滅を惜しみ、自らそのような車を開発・製造することを決意したのだった。しかも、より良いものを。BMWのエンジンを搭載し、マグナ シュタイヤーで開発・テストを行い、旧スマート工場でシリーズ生産を行った。

【初テスト】カーブ大好きスポーツカー 新型アルピーヌA110 Rをサーキットで試す ケイマンに負けないぞー!

しかし、最初の量産型グレナディエがハンバッハの工場門を出るまでに数ヶ月かかり、当初想定していた価格もうまくいかなかった。4か5シーターモデルが先に出るはずだったのだが、現在、2シーターで一部ガラス張りのユーティリティワゴンの価格は65,890ユーロ(約955万円)、ステーションワゴンの価格は75,230ユーロ(約1,090万円)である。

ディーゼルかガソリンかは関係なく、また、100%アクセルディファレンシャルロックとインテークシュノーケルを備えたオフロード志向のトライアルマスターエディションか、アルミホイールとレザーシートを備えたファンシーなフィールドマスターエディションを選ぶかどうかも重要だ: 決して安くはないものの、ベースバージョンでは、新型「ディフェンダー」とほぼ同レベルだ。

価格ショックから立ち直った? それなら、リビングルームに行こう。いや、むしろ書斎だ。モダンで無神経な家具が並ぶが、これはあくまでも仕事用のクルマであって、散歩用ではないのだ。

トライアルマスターのシートカバーは、フィールドマスターのレザーよりも感触がいい、丈夫なテキスタイルミックスのもの。シートはレカロ製で、座り心地は抜群だ。しかし、オフロードを何時間も走ると、背もたれのサイドボルスターが痛くなる。右ハンドルの試乗車のセンタートンネルにあるフットレストのこぶは、左足には少し負担がかかるが、ドイツでは左側に座るので問題はない。

グレナディアの発進は本当に安心できる

本物のキーで、しかも無意味な警告を何度も出さずに車をスタートさせることができるのは、本当に幸せなことだ。ギアシフトは、定評のあるBMWのジョイスティックで操作し、センターデフロックとギアリダクションは本物の機械式レバーで操作する(オリジナルのディフェンダーと比べると、それほどスムーズではない)。ステアリングホイールと急勾配のウィンドスクリーンの間にスピードメーターやレブカウンターがないことも、気にならない。オフロードでそれらを必要とする人はいない。ボディのコーナーが最大限に見えるし、中央の大型ディスプレイはとにかく多くの有益で楽しい情報を提供してくれる。

データシートによれば、ディーゼルはよりパワフルなガソリンエンジンよりもトルクがあり、ZF製8速オートマチックの異なるバージョンが使用されているため、全体のギア比はさらにわずかに低くなっている。しかし、これはあまり気にならない。むしろ、ガソリンエンジンの方が少しのびやかで、ディーゼルは推進力を得るまでに1/4秒を必要とする感じだ。とはいえ、パワー不足を感じることはない。

グレナディエは経験豊富なオフローダー向け

泥と岩の区別はつくけれど、たくさんのボタンが何をするのかわからないというような、アナログオフローダーの運転に不慣れな人は、乗りこなせないかもしれない。しかし、グレナディアはそのような人たちのために作られたわけではない。そのため、ESPとABSにはオフロードモードしかなく、より自由度の高い運転を可能にしている。完璧に機能する。

我々は、リダクション、ロック、ヒルディセントコントロールの切り替えを自分で行いたいのだが、コドライバーが必要に応じて行う。ギアシフトが作動したことを、目の前のインジケーターランプが示してくれる。私はそれが好きだ! 自動運転のためのクルマ。ハンドルを握る人はまったく能力がなく、常に助けを必要とすることを前提とした自動運転車に対するカウンターデザインのようなものだ。

エンジンとオートマチックトランスミッションは完璧に機能し、シャシーは荒れた坂道でも大きな揺れや揺れを感じることなく対応できる。また、大きく減衰するステアリングは、イネオスオートモーティブの新しいCOOであるハンス=ペーター ペスラーによれば、一般道を走るときの感度を下げるためにエンジニアはまだ取り組んでいるところだと語る。

伝統的なオフロード車

その結果、本物のオフロードカーで味わうような、"その場にいるような"感覚を得ることができるのだ。岩をよじ登り、水をかき分け、雪の急斜面を匍匐前進で下る。

頑丈なスチール製ホイール、簡単に交換できるコーナープロテクション、オプションの5.5トンケーブルウインチ、追加装備用の外部電源接続など、細部にまで配慮が行き届いていることが、牽引力の強いモーターホームの印象を支えている。アイスクリームパーラーの前では不要なものばかりだが、道路を走り終えた後には役に立つかもしれない。

テクニカルデータおよび価格: イネオス グレナディア(ユーティリティワゴン) エンジン: 直列6気筒ターボ、フロント縦型 排気量: 2993(2998)cc 最高出力: 249PS@3250~4200rpm(286PS@4750rpm) 最大トルク: 550Nm@1250~3000rpm(450Nm@1750~4000rpm) トランスミッション: 8速トルクコンバーター式AT(オフロードリダクション付) 全輪駆動とトラクションエイド: セントラルディファレンシャルによる全輪駆動、手動ロック式(100%) 全長/全幅/全高: 4898/1930/2036mm 積載量: 1,152~2,035リットル(2,088リットル) 乾燥重量: 2,626kg(2,811kg) グランドクリアランス: 264mm 0-100km/h加速: 9.9秒(8.6秒) 最高速度: 160km/h 平均燃費: 8.1km/ℓ(ディーゼル)/6.7km/ℓ(ハイオク) ベース価格: 75,230ユーロ(約1,090万円)

結論: アスファルトの上しか走らない人、アシストドライブに頼りたい人は、この車を嫌うだろう。なぜなら、たとえ見た目がカッコよくても: グレナディアは、楽しいガジェットではなく、徹頭徹尾、真面目なのだ。完璧ではないが、驚くほどよくできている。

Text: Thomas Rönnberg Photo: Ineos

初代グレナディアはこちら

文:AutoBild Japan
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

テイン&カスロトールが共同出展、ジムニーとラリーカーの展示やダンパーデモ、福引も…東京オートサロン2026
テイン&カスロトールが共同出展、ジムニーとラリーカーの展示やダンパーデモ、福引も…東京オートサロン2026
レスポンス
「すごい事故…」 首都高が「渋滞中の“追突事故”」の瞬間を公開! SUVの「急ブレーキ」のせいでタクシーが「ベッコリ」… 一体何があった? 車間不足&前方不注意が悲劇を招くことに
「すごい事故…」 首都高が「渋滞中の“追突事故”」の瞬間を公開! SUVの「急ブレーキ」のせいでタクシーが「ベッコリ」… 一体何があった? 車間不足&前方不注意が悲劇を招くことに
くるまのニュース
サロモンとカーハートWIPのコラボレーション第2弾が登場!──GQ新着スニーカー
サロモンとカーハートWIPのコラボレーション第2弾が登場!──GQ新着スニーカー
GQ JAPAN
ベゼルはF1マシンの手触り!? ホンダの“F1初優勝60周年記念エディフィス”に注ぎ込まれた、こだわりたっぷりの特別仕様とは
ベゼルはF1マシンの手触り!? ホンダの“F1初優勝60周年記念エディフィス”に注ぎ込まれた、こだわりたっぷりの特別仕様とは
VAGUE
【MotoGP】ロレンソ「ビニャーレスはアコスタ以上のスピードと才能がある」コーチ就任後、新シーズン目標はKTMエースの座
【MotoGP】ロレンソ「ビニャーレスはアコスタ以上のスピードと才能がある」コーチ就任後、新シーズン目標はKTMエースの座
motorsport.com 日本版
トヨタ『RAV4』新型、日本精機のスロープ表示ヘッドアップディスプレイ初搭載
トヨタ『RAV4』新型、日本精機のスロープ表示ヘッドアップディスプレイ初搭載
レスポンス
ダイハツが「荷台が伸びる“斬新軽トラ”」初公開! 画期的「スライド延長式の荷台」採用でめちゃ広い! タフ仕様カスタムがカッコイイ「ハイゼット トラック パネルバン EXTEND3」をTAS26で披露
ダイハツが「荷台が伸びる“斬新軽トラ”」初公開! 画期的「スライド延長式の荷台」採用でめちゃ広い! タフ仕様カスタムがカッコイイ「ハイゼット トラック パネルバン EXTEND3」をTAS26で披露
くるまのニュース
スカイマーク新型旅客機「新機体デザイン」導入へ! 現行とどう違う? ひと目で「これが新型か!」とわかるかも
スカイマーク新型旅客機「新機体デザイン」導入へ! 現行とどう違う? ひと目で「これが新型か!」とわかるかも
乗りものニュース
親友ノリスのF1初王者にフェネストラズ「ドキドキしながらレースを見ていた!」近日スキーに行く約束も
親友ノリスのF1初王者にフェネストラズ「ドキドキしながらレースを見ていた!」近日スキーに行く約束も
AUTOSPORT web
オートスポーツweb20周年連載企画『20の質問で丸わかり!』その19 山本尚貴選手
オートスポーツweb20周年連載企画『20の質問で丸わかり!』その19 山本尚貴選手
AUTOSPORT web
「エア ジョーダン 1 MID」に絶妙なコントラストの新作 “Squadron Blue”が登場──GQ新着スニーカー
「エア ジョーダン 1 MID」に絶妙なコントラストの新作 “Squadron Blue”が登場──GQ新着スニーカー
GQ JAPAN
三菱が新「高級“四駆SUV”」発表! 専用「ブラック仕立て」外装×新たな意匠の“豪華内装”採用! 「3列・7人乗り」仕様も魅力な「アウトランダーPHEV」の特別仕様車「BLACK Edition」26年2月発売へ
三菱が新「高級“四駆SUV”」発表! 専用「ブラック仕立て」外装×新たな意匠の“豪華内装”採用! 「3列・7人乗り」仕様も魅力な「アウトランダーPHEV」の特別仕様車「BLACK Edition」26年2月発売へ
くるまのニュース
EV充電器「Ella」、15万円で設置可能な新プラン開始…ジゴワッツ
EV充電器「Ella」、15万円で設置可能な新プラン開始…ジゴワッツ
レスポンス
来季F1マシンは本当に400km/hも出せるの? 今夏浮上したトンデモ説をメルセデス代表が補足「出せるかもしれないが次の直線は遅くなる」
来季F1マシンは本当に400km/hも出せるの? 今夏浮上したトンデモ説をメルセデス代表が補足「出せるかもしれないが次の直線は遅くなる」
motorsport.com 日本版
目玉は、NISMOのコンセプトモデル!日産が東京オートサロン2026の出展概要を発表
目玉は、NISMOのコンセプトモデル!日産が東京オートサロン2026の出展概要を発表
Webモーターマガジン
トヨタ「MR-2」復活を示唆! 世界初の「画期的ランプ」&日本初の「レイアウト」採用! これまで“2シータースポーツカー”を支えてきた革新的技術って?
トヨタ「MR-2」復活を示唆! 世界初の「画期的ランプ」&日本初の「レイアウト」採用! これまで“2シータースポーツカー”を支えてきた革新的技術って?
くるまのニュース
関越道や新幹線駅への「最短一本道」完成! 20日に埼玉の県道バイパス6kmが全線開通
関越道や新幹線駅への「最短一本道」完成! 20日に埼玉の県道バイパス6kmが全線開通
乗りものニュース
シトロエンの小さなコンセプトカー「ELO」を発表!ブランドの新たな章を開く電動コンパクトMPV
シトロエンの小さなコンセプトカー「ELO」を発表!ブランドの新たな章を開く電動コンパクトMPV
くるくら

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310 . 6万円 332 . 8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 9万円 421 . 0万円

中古車を検索
スズキ ランディの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

310 . 6万円 332 . 8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19 . 9万円 421 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村