現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 新型シビック タイプR 詳細解説

ここから本文です

新型シビック タイプR 詳細解説

掲載 23
新型シビック タイプR 詳細解説

車種別・最新情報 [2022.08.15 UP]


新型シビック タイプR 詳細解説
正式デビューが待ち望まれていた新型シビックタイプRが、
ついにワールドプレミア。
詳細スペックが未公表なのは残念だが、
内外装の意匠や装備を見る限り、
相当な人気を集めるのは間違いない。
ここでは現時点で判明している情報をまとめてみるぞ。

目的別クルマ選び【9】充電いらずでEV入門

●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之


待望のワールドプレミア! HONDA新型シビックTYPE R

2ℓターボ+最先端空力ボディをひっさげて2022年9月に国内デビュー!
最新タイプRは
硬派一辺倒にあらず
 タイプRのコンセプトの基礎は「サーキットマシン」だと言っていい。ラップタイムの短縮こそ最大の目標であり、ファントゥドライブの演出などタイム短縮に邪魔な要素を徹底的に排除。普段使いするための装備は採用するものの、あくまでもその本質はロードゴーイング・レーシングカーなのが本来の立ち位置なのだ。
 タイプRの系譜としては12代目、シビックタイプRとしては7代目となる新型も、速さに対する考え方は変わっていない。ただし、ラップ短縮だけにこだわるのではなく、別方向の高性能の魅力を付加していることが特徴だ。
 ホンダは先代シビックタイプRを「タイプR第2世代」と位置付けている。第1世代との違いは公道走行における快適性への配慮。具体的には電子制御ダンパーを採用し、減衰力制御はノーマル/スポーツ/+Rの3モードを用意。これは当然、新型にも採用されている。加速や回頭、サスストローク速度のセンサーから車体(バネ上)挙動を検出し、最適な挙動と接地バランスになるように各輪の減衰力を個別に細密制御を行うことで、限界コントロール性と乗り心地のよさをバランスさせる。
 新型がどのような特性になるかは試乗しなければ分からないが、先代のコンセプトを踏襲するならば、「ノーマル」が一昔前にホンダが展開していたユーロR相当のスーパーツアラーモード、「スポーツ」がタイプR気分を楽しむ公道モード、「+R」はサーキットのタイムアタックモードとという感じになるはずだ。なお新型の開発者に話を聞いたところ、ベタッと路面に貼り付くような接地と緩みないコントロール性こそタイプRの本質であり、「+R」における操縦性とグリップ特性は相当こだわっているという。
徹底的に煮詰めた
空力性能に期待大
 新型のスタイリングは、より一体感を強く意識したという。先代は基準となるボディにオーバーフェンダーなどの追加パーツを装着することで、空力性能向上やワイドトレッドに対応していた。カスタマイズ感というべきか、いかにもチューニングカーらしい佇まいだったが、今回公開された新型は、フェンダーやリヤドアなどは外板プレスから変更。フロントマスクも先代より大人しめで、ボンネットやフェンダーのエアアウトレットといった、実効空力重視のデザインで、先代よりも控え目に映る。
 ただし、フロント周りの空力向上は相当高いレベルに仕上げているそうで、リヤウイングも厚翼型断面で見るからに大きなダウンフォースを生みだす仕様。翼端に強い下反角を付けているのは、最新の旅客機が採用するウイングレットと同様の効果を狙ったものという。ちなみにウイングのマウントステーはアルミダイキャスト製だ。
 本気の空力といった感じのリヤディフューザーの中央部のテールパイプは先代同様に3本出し。ただし、先代は左右が大径だが、新型は中央が大径。その詳細は非公表だが、先代同様に効率と排気音の演出が主目的と予想できる。
 インテリアはシート中央部に赤を配し、形も色味も一目でタイプRと分かる仕立て。スタイリングが控え目になったせいか、インテリアの派手さがより鮮烈な印象だ。走行モード対応の専用メーター表示も採用するが中央ディスプレイの主なレイアウトは標準車と共通。つまり、街乗りにも使いやすい仕様だ。
 パワートレーン関連の構造や詳細、スペックは未発表だが、ターボの効率アップやフライホイールの軽量化などの改良が加えられ、空吹かしレスポンスやレブマッチングシステムの改良が図られる。また、先代比でパワーウェイトレシオが若干低下していることから、パワースペックは先代同等と予想される。
 なお、先代は英国生産だったが、英国工場閉鎖により新型は日本生産となる。販売や装備選択の自由度が高まる可能性もある。もしそうなればスーパーツアラーとして検討しているユーザーにとっては、有利に作用しそうだ。


リヤを絞り込んだ流麗なハッチバックスタイルを踏襲。新型はワイドフェンダー部がボディ一体成形型に変更されるなど、スタイリング面でも機能性でも完成度が高まっている。

フロア奥からスリットが刻まれるリヤディフューザーは、空力最優先の思想から生まれたパーツ。中央部には3本出しのエンドパイプが配置される。

アルミホイールはマットブラック塗装の19インチ。タイヤはフロント/リヤともミシュラン・パイロットスポーツ4Sの265/30ZR19を装着。

リヤウイングは、翼端部にダウンフォース向上を狙った独自構造を加えるなど、最新の空力設計が注がれるリアルチューンドパーツ。

エンジンルームに納まる2ℓ直4ターボエンジンの詳細スペックは公開されていないが、先代タイプRと同等レベル(320PS/40.8kg・m)の性能は期待できるだろう。

タイプRらしいブラック/レッドを基調としたデザイン。セミバケットシートの生地は通気性に優れる素材に変更されるなど、日常での扱いやすさも考慮した工夫が注がれている。

多彩なインターフェース表現が可能なフルカラー液晶メーターを採用。写真は限界走行を狙う+Rモード時のメーターグラフィックになる。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
Merkmal
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
レスポンス
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
motorsport.com 日本版
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
乗りものニュース
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
motorsport.com 日本版
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
WEB CARTOP
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
くるまのニュース
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
レスポンス
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
motorsport.com 日本版
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
くるまのニュース
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
AUTOSPORT web
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
くるまのニュース
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
motorsport.com 日本版
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
ベストカーWeb
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
Auto Messe Web
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
Webモーターマガジン

みんなのコメント

23件
  • 詳細解説といいながら、既報の情報ばかり。
    またか、と思いつつ、引っかかってしまうのは確か。
  • 今さらながら、色選びを間違えたかもしれない
    青を注文したのですが、白にしたら良かった

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

93.0899.8万円

中古車を検索
シビックタイプRの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

93.0899.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村