4月24日、WRC世界ラリー選手権第3戦『クロアチア・ラリー』の競技2日目はデイ2のSS9~16が行われ、前日2番手につけたセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位に立った。そんなクロアチア・ラリーのデイ2を終えた各陣営からドライバーコメントが発表された。
■Mスポーツ・フォードWRT
●ガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合6番手
「午前中は少々苛立っていた。昨日と同じペースがなかったんだ。公平に言って、週末の間マシンの調子は本当に良い。でも僕はペースノートとステージの情報の少なさに苦しんでいた」
「でも僕に必要だったのは少しリセットすることで、それはチームの3人が可能にしてくれた。その3人が誰だったか君たちには分かっていると思うよ! 彼らは僕にただ楽しむように、そしてタイムがそれほど出なくても不満を言わないように言ってくれた」
「彼らはまったく正しいよ。僕はこの世界で今もベストを尽くしているところだし、一旦リラックスしたらすべてが良く感じられ、午後には何度か良いタイムが出せたからね」
●エイドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合5番手
「僕たちにとって今日は完璧な1日だったし、すべてがうまくいったことに満足している。ループ最初のステージには注意深く集中していった。そこは素晴らしい道路の一部で、ドライブするのが本当に楽しかった! とくに最後へ向かう下り坂のセクションがね。左から右へスキーをしているようだったよ」
「このステージには他のステージ以上に熱心に取り組んだ。ペースに集中していたら早くもトップに行けたことは素晴らしかった(編注:フルモーはSS9/SS13で2番手タイムを記録)。一方で他のステージでは、かなり慎重に進んだ。ミスをしやすいところだからだ」
「今週末にはすでに予想していた以上にポジティブな結果が出ている。そのことが本当にうれしいよ。僕の目標はもう達成された。この素晴らしいマシンをドライブできるのがあと1日しかないことが悲しいくらいだ!」
■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合3番手
波乱に満ちた午前中だった。タイヤ選択を間違えたことが(首位を守る)妨げになったんだ。午後の区間では盛り返すためにできることをやったよ」
「クルマは右のタイヤの挙動が明らかに良くなって、タイムも改善された。それなりの走りができたが、大きく追い上げるのは本当に難しかった。残念ながらひとつのステージでしかタイムを伸ばすことができなかった」
「それでも午後はトラブルもなかったし、勝利を賭けた戦いに戻れてよかった。プレッシャーはある。誰もがハードにプッシュしており、その状態は最終日も続くだろう」
「優勝したければ、もう少しの努力が必要だ。今夜は何を見いだすことができるか、よく検討する必要がある。まだ何が起きてもおかしくはない。毎日多くの驚きがあるんだ。最後が来るまで終わりではないのだから、前へ進んでいこう」
●オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合4番手
「僕たちにとってトリッキーな週末であるという事実は隠せない。安定はしていたが、上位で戦うのに必要なパフォーマンスを出してくれる重要な最後の一手が欠けているんだ」
「午前中のタイヤ選択は適切なものではなかった。特に最初のステージではね。でもそれ以外でも、必要なペースを出せずにいた」
「明日に向けて改善できることはあまりない。だが、ふたつの難しいステージをこなし、それなりのラリーにするには充分だ。集中すべきことはまだある」
●クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合8番手
「朝起きてこの1日をとても楽しみにしていた。しかし、その1日は始まってすぐに終わってしまった。最初のステージに入ってたった100メートルのところでパンクしてしまったんだ。正直なところ、出鼻をくじかれた気分だ。スペアタイヤは1本しかなかったので、残りの区間でいかなるリスクも犯すことはできなかった」
「昨日よりもマシンの感触が良くなり、午後に向けて自信を持とうと努めたけれど、何カ所かの困難な場所では、手にはめたグローブのようにしっくりとはこなかった」
「今晩のうちにいくつか変更を試す。僕たちが自信を持ってもっと前進するのに役立つ、細かい繊細な部分をね。ところどころでまだ抑えていくほかないと感じている」
「それはとても残念なことだ。このような天気のなか、とくに午後のステージの雰囲気は、母国に戻ったような気分にさせてくれるのに……。もっと力を尽くさなければならないことは分かっているよ」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合首位
「今日は、良いリズムで走り続けることができ、とても好調だった。午前中は正しいタイヤを選んだと思うし、クルマのフィーリングも最高だった」
「その結果トップに立つことができたが、差はそれほど大きくなかったね。午後最初のステージではタイヤの空気が抜け10秒ほど失ったが、それでも素晴らしいリズムで走れたのはポジティブなことだし、首位を守ることもできた」
「とはいえリードは充分ではないので明日も攻め続けなければならない。ステージはまだ80km近く残っているし、上位3台が10秒以内にいるので、明日もエキサイティングな戦いになるだろう」
●エルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合2番手
「今朝のステージはチーム全体がとても好調だったが、セブ(セバスチャン・オジエ)は僕よりも少し速かったと思う。昨晩、クルマのセットアップを変更して今朝のステージに臨んだのだけど、路面がダーティなセクションにはあまりマッチしなかった」
「午後は、1本目こそ満足できるタイムではなかったが、それ以降のステージは良かったと思うよ。セッティングを変更したことにより、自信を持って走ることができたんだ」
「ラリーを戦いながらいろいろ試してきたが、ようやく満足できるセッティングを見つけることができたので、明日が楽しみだ。明日の最終日は、他のラリーの日曜日とやや異なり、非常に難しいステージを2回走る。走行距離も長いし、勝負は最後まで続くだろう」
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