現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型アルファードに久々ロータリーの復活!! 今年大注目の国内外メーカー5選

ここから本文です

新型アルファードに久々ロータリーの復活!! 今年大注目の国内外メーカー5選

掲載 77
新型アルファードに久々ロータリーの復活!! 今年大注目の国内外メーカー5選

 2023年がスタートして、早1カ月。昨年2022年は、話題の新型ミドルクラスミニバンや軽BEVの登場、そして老舗セダンの大改革などが大いに話題となったクルマ業界。今年2023年も新型車の登場は多く計画されているが、なかでも今年注目すべきメーカーをいくつかピックアップしたのでご紹介しよう。

文/吉川賢一、写真/MAZDA、KIA、GEELY、LYNK&CO、ベストカー編集部

新型アルファードに久々ロータリーの復活!! 今年大注目の国内外メーカー5選

■EV用2段変速機の共同開発を発表した「スズキ」

インドで開催された「Auto Expo 2023」にて、スズキEVコンセプト「eVX」が世界初公開された

 まず取りあげたいのは「スズキ」だ。2023年1月にインドで開催された「Auto Expo 2023」において、ジムニー5ドアを世界初公開する前の1月10日、スズキはEV向けの2段変速機を、カナダにあるスタートアップ企業の「インモーティブ社」と共同開発すると発表している。

 EV用の2段変速機自体は、ポルシェが既に採用しているが、スズキに期待されるのは小型車、特に軽自動車への適用だ。EV向け電動駆動ユニットの性能向上に寄与する、独自設計の軽量・小型・高効率な二段変速機「IngearTM」を開発している実績がある、インモーティブ社。

 効率のいいモーター駆動による航続距離の延長、電動駆動ユニットの小型化によるコスト抑制、幅広い走行シーンでの走行性能の改善など、「手頃なゼロエミッションモビリティ」を目指していることからも、スズキ車との相性は良いはずだ。

 即座にスズキ車への適用があるとは限らないが、サクラ/eKクロスEVに対抗する、次期ワゴンRベースのBEVが2024年ごろ用意される可能性が高いとみている。できることならば、次期型スペーシアがベースのスーパーハイト軽ワゴンBEVが、ホンダ次期型N-BOX(この一部がBEVになると予測)よりも先に登場することを期待したい。

■超大物モデルのフルモデルチェンジが続々と!! 「トヨタ/レクサス」

2023年5月に登場するとみられる新型アルファード(画像はベストカーによる予想CG)

 2023年もやはり、トヨタ/レクサスには、注目せずにはいられない。

 2023年5月ごろと予定されている新型アルファード/ヴェルファイアをはじめとして、新型C-HR、新型ランドクルーザープラドなど、2023年も超大物のフルモデルチェンジが続く予定だ。また、新型クラウンシリーズの第2弾「クラウンスポーツ」も登場するだろう。

 同時に、新車の納期が遅れに遅れている現状を、どう打破するのかも注目ポイントだ。ヴォクシーやカローラクロスのハイブリッド車は2年待ち以上という状況。販売計画の明るい見通しも含めた発表を期待したい。

■ようやくロータリー発電PHEVを登場させた「マツダ」

ロータリーエンジンを発電機とするプラグインハイブリッドモデル「MX-30 R-EV」

 ずいぶん前から、「ロータリーエンジン発電のレンジエクステンダーEVを出す」といっていたような気がするマツダだが、2023年1月13日、ブリュッセル・モーター・ショーにて、ロータリーエンジンを積んだMX-30の新型車、「MX-30 R-EV」がついに発表となった。

 17.8kWhのバッテリーと、排気量830ccのロータリーエンジンで発電する、プラグインハイブリッドシステムで、EV走行距離は85km(欧州WLTPモード)となる。燃料タンク容量は50Lとのこと。発売時期は未定だが、2023年内には日本導入の可能性も高いと予想している。

 2022年11月に発表した中期経営計画において、マツダが主要課題の一つに置いたのが「電動化」だ。2030年までを3つのフェーズに分け、現在は第2フェーズの新しいハイブリッドシステムの導入タイミングにあるという(今後、中国市場に専用車を投入予定)。

 第3フェーズでは、バッテリー専用車を本格導入し、電池生産への投資も視野に入れている。なお、2030年時点のグローバル販売における EV比率は25~40%を想定しているそう。攻める気満々のマツダの事業戦略、今後はどうなっていくのか、注目が必要だ。

■知らないのは日本人だけ!? 世界中で認められている韓国自動車メーカー「起亜」

2022年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した起亜 EV6

 昨年2022年に日本再上陸を果たした韓国の自動車メーカー「ヒョンデ」。「IONIQ5」の出来の良さには驚かされたが、そのヒョンデと同じ以上に注目をしておきたいのが、韓国発の自動車メーカー「キア(起亜)」だ。

 そのなかでも、2021年3月にワールドプレミアされたBEV「EV6」が、とんでもなく評判がよく、なんと「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2022」も受賞している。

 ちなみに2位はルノー「メガーヌE-TECHエレクトリック」、3位は前出のヒョンデ「IONIQ5」だ。直近では、「北米カー・オブ・ザ・イヤー2023」ユーティリティー部門大賞も得ている。

 起亜が日本市場へ導入されるといった計画は、いまのところ聞かれない。いまや起亜は、世界中で知名度のある、一流の自動車メーカーだ。ひょっとすると、起亜の衝撃を知らないのは、日本人だけかもしれない。

■模倣からオリジナルへ!! 中国系自動車メーカー「吉利汽車(ジーリー)」

ジーリー傘下の自動車メーカー一覧。左上がジーリー。ボルボの他にもポールスター、ロータス、ジーリーの高級ブランド「LYNK&CO」、プロトンなどが傘下となっている

 1986年に創業したばかりの、中国発の新しい自動車企業である吉利汽車(以下ジーリー)。日本ではほとんど知られていないが、世界販売数ランキングにおいて、既に第16位にまで上げている新興メーカーだ。

 中国国内では、最大の民営自動車企業にあたり、持ち株会社であるジーリー・ホールディング・グループを中心とするグループの一員だ。ちなみにボルボとロータスもこの傘下となる。

ジーリーAUTOのフルラインナップ。コンパクトカー、セダン、ミニバン、クロスオーバーSUV、クーペSUVなど、多種多様。なかには丸パクリのようなクルマもいまだにあるが、ほとんどがオリジナルデザインとなる

 ジーリーには、「ジーリーAUTO」、ピュアバッテリーEVブランドの「Geometry」、高級車ブランドの「LYNK&CO」、そして、マレーシア向け「Proton Car」の4つのブランドがある。ジーリーAUTOは、圧巻のフルラインナップを誇り、コンパクトカー、セダン、ミニバン、クロスオーバーSUV、クーペSUVなど多種多様。

 中国国内での2021年販売台数は約133万台で、中国国内で、5年連続の首位となっている。ちなみに、中国の市場規模は、およそ年間2000万台(日本市場は年間500万台に届かない)。ラインナップの中には、丸パクリのようなクルマもいまだにあるが、それでも、これだけのラインナップをそろえているのには驚きだ。

 ジーリーについても、日本市場に導入されるような話は聞いたことがないが、やってこないとは限らない。中国産だからとなめてかかると痛い目を見かねない、注目しておいた方がいい自動車メーカーだ。

LYNK&COのコンセプトカー「The Next Day」。毒々しい色味だが、これほど挑戦的なデザインが日本車メーカーから出てくるとは考えられない

■まとめ

 我々日本人にとって、日本車は実に扱いやすい。それは、日本の道路環境や日本人の体格、生活習慣に特化して、つくり込んでいるためだ。

 そのため、「日本製こそが世界一素晴らしい」と思ってしまいがちだが、海外に目を向けると、決してそうとはいえない。特に、欧州自動車メーカーを超える勢いがある中国メーカー、韓国メーカーには注目しておいた方がいいだろう。

こんな記事も読まれています

“軽トラック”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
“軽トラック”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
Merkmal
「知らなきゃ損!?」 スマートキーの“意外な”便利機能! 「車内にカギ忘れた!」うっかり“インキー”の原因は?
「知らなきゃ損!?」 スマートキーの“意外な”便利機能! 「車内にカギ忘れた!」うっかり“インキー”の原因は?
くるまのニュース
ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある
ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある
WEB CARTOP
グレー&シアンで「MTシリーズ」の世界観を表現、ヤマハ『MT-03』『MT-25』2025年モデル発売 
グレー&シアンで「MTシリーズ」の世界観を表現、ヤマハ『MT-03』『MT-25』2025年モデル発売 
レスポンス
KINTO、走行安定性をアップグレードする「士別フィン」を発売
KINTO、走行安定性をアップグレードする「士別フィン」を発売
月刊自家用車WEB
KINTOから、LEXUS ISをアップグレードする「Performance Upgrade “Solid” for IS」が発売
KINTOから、LEXUS ISをアップグレードする「Performance Upgrade “Solid” for IS」が発売
月刊自家用車WEB
40年の歴史を持つ伝説的なハイパフォーマンスセダンは7世代目に! 新型「BMW M5」がデビュー
40年の歴史を持つ伝説的なハイパフォーマンスセダンは7世代目に! 新型「BMW M5」がデビュー
LE VOLANT CARSMEET WEB
SP忠男から Z650RS(’24-)用フルエキ「POWERBOX FULL 2in1ステンポリッシュ」が発売!
SP忠男から Z650RS(’24-)用フルエキ「POWERBOX FULL 2in1ステンポリッシュ」が発売!
バイクブロス
三菱「新型デリカ」発表近い!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」発表で「出たら即買う」の声! 度肝抜く「D:X」登場で期待ヒートアップ!?
三菱「新型デリカ」発表近い!? 超ビッグ&タフな「SUVミニバン」発表で「出たら即買う」の声! 度肝抜く「D:X」登場で期待ヒートアップ!?
くるまのニュース
「e-BIKE」ってなに? ペダル付き電動バイクとの違い
「e-BIKE」ってなに? ペダル付き電動バイクとの違い
バイクのニュース
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカーFIA-F4を初体験してきた件
モータージャーナリスト修行中のZ世代クルマ好き女子がトムスの本物フォーミュラカーFIA-F4を初体験してきた件
カー・アンド・ドライバー
アウトドアを楽しもう…アンダーソン・パークとコラボ、「ワールド・ミュージック・デイ」でレクサス GX を起用した映像公開
アウトドアを楽しもう…アンダーソン・パークとコラボ、「ワールド・ミュージック・デイ」でレクサス GX を起用した映像公開
レスポンス
カッコよさ重視のデザインに!! 燃費29km超えの[カローラツーリング]はハンドリングが抜群!
カッコよさ重視のデザインに!! 燃費29km超えの[カローラツーリング]はハンドリングが抜群!
ベストカーWeb
【BYD シール】「売れるかは未知数」縮小する日本のセダン市場で、中国のEVはどう戦うのか
【BYD シール】「売れるかは未知数」縮小する日本のセダン市場で、中国のEVはどう戦うのか
レスポンス
アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
アウディの高性能SUV『RS Q8』、600馬力ツインターボ搭載…発表
レスポンス
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
「えっ!」捕まるのはイヤだけど…乗ってみたい!? 爆速「“2ドア”パトカー」3選
くるまのニュース
専門店もあるのにPBブランドまで展開! いまホームセンターが「カー用品」を充実させる理由を大手に聞いてみた
専門店もあるのにPBブランドまで展開! いまホームセンターが「カー用品」を充実させる理由を大手に聞いてみた
WEB CARTOP
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「モビリティ業界の新規事業のつくり方~ヤマハ発動機の成功と失敗に学ぶ~」
【セミナー見逃し配信】※プレミアム会員限定「モビリティ業界の新規事業のつくり方~ヤマハ発動機の成功と失敗に学ぶ~」
レスポンス

みんなのコメント

77件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02199.0万円

中古車を検索
アルファードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02199.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村