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日本のカスタムバイク文化が海をわたった!──オーストラリアのカスタムバイク・イベント「スロットル・ロール」に潜入!

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日本のカスタムバイク文化が海をわたった!──オーストラリアのカスタムバイク・イベント「スロットル・ロール」に潜入!

5月中旬、オーストラリア・シドニーでカスタムバイク・イベント「Throttle Roll/スロットル・ロール」が開催された。2013年にスタートし今年で開催6回目となる(昨年は諸事情で開催されなかった)スロットル・ロールは、オーストラリア全土から厳選した50台のカスタムバイクの展示を中心に、さまざまなスタイルのバンドによるライブ、地元で人気のフードトラックも参加するミックスカルチャーなイベントだ。

開催場所はシドニーのセントラル駅からバスで15分ほどの場所にあるウォータールー地区。ギャラリーやパブ、レストランなどが建つトレンドスポットだ。仲間や家族とともに集まった人々は、ビールなどドリンクを片手に展示車両を見て回り、またフードスペースで話し込んだり、バンドのサウンドに合わせて踊ったりと、それぞれのスタイルでイベントを楽しんでいた。

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自国に2輪車メーカーを持たないにもかかわらず、古くからバイク文化が根付き、独自の発展を見せているオーストラリアとニュージーランド。とくにビンテージカーやバイクについては希少な車両の生存率の高さにくわえ、レストアやチューニングといった、古い車両を甦らせて楽しむというカルチャーの濃度も群を抜いて高い。そのため腕利きのエンジニアやメカニック、そして旧車には不可欠なリプレイスパーツ・メーカーも豊富に存在し、彼らの知識と経験がカルチャーを下支えしている。

近年、欧州や北米で人気の高い、日本車や欧州車をベースにした、ライフスタイル寄りのカスタムバイク・カルチャーにおいても、この地は重要な役割を果たしている。その“核”となるのはウェブサイトだ。現在のカスタムバイク・シーンに強い影響力を持つ、世界中の上質なカスタムバイクを紹介する有名ウェブサイトのうち、中心的存在である「BikeEXIF」、「Pipeburn」、「Return of the CafeRacer」は、オーストラリアおよびニュージーランドがベースになっている。その影響力の高さは2輪車メーカーや用品およびアパレル・メーカーにも認知され、ブランドのプロモーションなどで積極的に利用されている。

もうひとつはイベントを中心としたバイク・コミュニティの存在だ。「Throttle Roll/スロットル・ロール」を主催するのは、マーク・ハーワー氏を中心としたモーターサイクルクラブ「Australian Café Racers」だが、ハーワー氏は「The Distinguished Gentleman’s Ride/ジェントルマンズ・ライド」の主催者でもある。

「ジェントルマンズ・ライド」とは、バイカーたちがスーツやジャケットといったジェントルマンな装いに身を包んでバイクに乗りパレードする、世界各地で同日開催される催しだ。男性特有のがんやメンタルヘルスの認知や重要性を謳い、早世や自殺の予防を目的とした、男性版ピンクリボン運動とも言えるチャリティ・イベントである。

バイク、サーフィン、ファッションおよびカフェ・カルチャーをミックスしたブランド「Deus EX Machina/デウス・エクス・マキナ」もシドニーが発祥だ。じつはジェントルマンズ・ライドもデウスも、その原点は2000年代初頭の日本で流行した、ヤマハTWやSRを中心としたカスタムバイク・カルチャーにあり、その大きな影響を受けている。

当時の日本の若者たちはバイクのカスタムとファッション、両方にのめり込み、独自のストリート・ファッションでバイクに跨がり、街を流した。その光景を当時の東京で目の当たりにした彼らがオーストラリアに帰り、彼ら流に解釈しアウトプットしたのが「スロットル・ロール」であり「ジェントルマンズ・ライド」でありデウスなのだ。

それゆえ「スロットル・ロール」の会場に並ぶマシンたちは、我われにどこか親近感を抱かせる。当時の日本のストリートバイク・カルチャーを知る者にとっては、懐かしくもあたらしい息吹を感じさせるショーなのである。

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