■現行モデル登場から10年…スカイラインはなぜフルモデルチェンジしない?
日産を代表するモデルである「スカイライン」は、2013年の登場以来10年にわたってフルモデルチェンジを行なっていません。
今回、10年越しに走りの「NISMO」を追加しましたが、そもそもスカイラインのフルモデルチェンジは行われないのでしょうか。
そして、スカイラインはこの先どうなっていくのでしょうか。
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2023年8月8日、日産は「スカイライン」の高性能モデルである「スカイライン NISMO」を発表し、9月上旬に1000台限定で発売することを明らかにしました。
また、特別仕様車の「スカイライン NISMO Limited」を2024年夏に100台限定で発売することもあわせて発表されています。
スカイライン NISMOでは、専用チューニングによって最高出力と最大トルクが向上したエンジンを搭載するほか、内外装のデザインや足回りも専用のものが用意されています。
現在ではめずらしくなった大排気量のスポーツセダンの登場に対して、インターネット上では多くのユーザーが歓迎の声を見せています。
一方、スカイライン NISMO Limitedの登場が2024年夏であるということは、少なくともそれまではフルモデルチェンジが行なわれないことを意味しています。
現在販売されているスカイラインは2013年9月に登場しており、すでに丸10年が経過しています。
複数回のマイナーチェンジによって現代的にリフレッシュされてはいるものの、いたるところに古さが見え隠れしているのも事実です。
では、なぜ日産はここまでスカイラインのフルモデルチェンジを行なってこなかったのでしょうか。
この点については、いくつかの視点から考えることができます。
ひとつは、日産の経営方針の問題です。
2010年に電気自動車(BEV)の「リーフ」を発売した日産は、自動車メーカーのなかでも特に電動化に熱心なメーカーでした。
ただ、BEVの開発には多額の費用を要することに加え、この10年の日産の業績も決して好調ではなかったことから、スカイラインのフルモデルチェンジの優先度を下げざるを得なかったと見られます。
もうひとつは、セダンそのものの需要が低迷していることです。
かつては「クルマの基本形」とされていたセダンですが、現在ではSUVがその座を奪い取っており、セダンは影を潜めてしまっています。
そもそも、現行のスカイラインは北米などで販売されているインフィニティ「Q50」の日本仕様とも言えるモデルです。
その北米市場でもセダンの需要は下がっており、フルモデルチェンジを積極的に検討することは難しい状況となっています。
一方、1957年の登場以来60年以上にわたって国内外で愛され続けているロングセラーモデルだけに、安易にその歴史に幕を閉じてしまうことが得策でないことは自明です。
こうしたいくつかの事情が重なり合った結果、スカイラインはフルモデルチェンジを果たさずに現在に至っていると言えます。
■スカイラインSUVってどんな感じ? これがヒント? この先どうなる?
では、スカイラインのこの先はどのようになっていくと考えられるのでしょうか。
2021年に次期スカイラインの開発を中止するという報道があった際、日産自動車の星野朝子副社長は「日産自動車は決してスカイラインをあきらめません」との声明を出していることから、開発継続の意志はあるものと見られます。
ただ、「あきらめない」という表現を用いていることからもわかるとおり、次期スカイラインの開発は必ずしも既定路線とは言えないようです。
スカイラインと長年ライバル関係であったトヨタ「クラウン」は、2022年に4つのボディタイプを持つ新たなモデル群へと生まれ変わりました。
そのなかにはセダンもラインナップされてはいるものの、中心となるのはあくまでクロスオーバーSUVであり、「クラウン=セダン」という構図は消え去っています。
クラウンの事例を見ると、次期スカイラインもセダンではないボディタイプとなることは十分に考えられます。
その際の筆頭候補となるのは、やはりSUVです。
かつて北米で販売されていた「インフィニティ・EX」の日本版として「スカイラインクロスオーバー」が販売されていた過去がありました。
その一方で、日産では2030年までに19車種のBEVを含む27車種の電動車両を販売するとしていることから、次期スカイラインがBEV化もしくはハイブリッド化することはほぼ確実です。
こうした背景を考えたうえで最も現実的なプランと言えるのが、次期スカイラインが「アリア」のプラットフォームを用いたスポーティなクロスオーバーSUVとして登場するというものです。
スカイラインのDNAが「上質なグランドツーリングカー」であるとすれば、「セダン」であることや「純ガソリン車」であることにこだわる必要はありません。
むしろ、BEVの特長を活かしてさらに高いパフォーマンスを持たせることもできるかもしれません。
各市場におけるBEVの需要次第では、「e-POWER」を搭載したハイブリッドモデルとして登場する可能性もあります。
ただ、スカイライン(Q50)の主要市場であるアメリカにおいて、日産は2030年までにBEVのみでの電動化を予定していることから、やはりBEV化が本命と見られています。
いずれにせよ、現時点で日産から次期スカイラインに関する具体的なアナウンスはありません。
しかし、日産にとってスカイラインは単なるラインナップのひとつでないことは言うまでもありません。
星野副社長が「あきらめない」と宣言したスカイラインがどのようなモデルへと生まれ変わるのか、その答えが明らかになるにはもう少し時間が必要なようです。
※ ※ ※
日産の誇るスーパースポーツカーである「GT-R」も長らくフルモデルチェンジが行なわれていません。
スカイライン同様に高いブランド力を誇るGT-Rも、次期モデルはやはり電動化が避けられないと言われています。
国産スポーツカー随一のパフォーマンスを誇るGT-Rが電気の力を得ることでどれほど進化するのか、多くのユーザーが注目しています。
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みんなのコメント
いつなの?ガセネタじゃん