2016年12月にフルモデルチェンジしたときから噂になっていた「スイフト ハイブリッド」が7月12日、ついに登場した。1.2リッターエンジンに組み合わせられるハイブリッドシステムは、同社の「ソリオ」にも採用されている「モーター内蔵5速AGS」を中心に構成されるもので、二次バッテリーは100Vのリチウムイオン電池を使っている。モーターアシストによる走行を中心としながら、クリープ走行時や一定速走行時にはエンジンを自動停止したEV走行も可能となっているのが特徴だ。
じつはベースとなっているスイフトにも、12V系スタータージェネレーターを用いたマイルドハイブリッド仕様がラインナップされている。ただし、このマイルドハイブリッドは最長30秒間のアシストを行なうのみで、EV走行は不可。燃費性能(JC08モード)についてもマイルドハイブリッドが27.4km/Lなのに対して、新登場したハイブリッドは32.0km/Lと大幅に上回っている。しかし、スズキ式ハイブリッドの魅力は燃費性能だけではない。
MTをベースにクラッチ操作を自動化した5速AGSと、そもそもレスポンスに優れるモーターを組み合わせることで、ダイレクトな乗り味を実現することができる。スイフト・ハイブリッドではクラッチ切り離し時間を短くする制御を盛り込み、鋭い加速を実現しているという。さらに上位グレードにはパドルシフトも装備、よりダイレクトでキビキビとした加速感を味わうことができるのだ。
また、ハイブリッド専用にクロームメッキ加飾付きフロントグリルを装備。インテリアではブルーの加飾を施したシフトノブやブルーイルミネーションを備えたメーターがハイブリッドらしさをアピールする。タコメーター内に、モーターの作動状態を表示するモーターパワーメーターを採用しているのもEV走行可能なハイブリッドらしいところ。
スイフト・ハイブリッドの駆動方式は2WDのみとなり、メーカー希望小売価格は、166万8600円~194万9400円。マイルドハイブリッドの2WDが162万5400円となっているので、かなり値段が上がっているようにも見えるが、上級グレードには単眼カメラとレーザーレーダーで前方の歩行者や車を検知する「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」をはじめとした先進安全装備やSRSカーテンエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグなどが標準装備となっていることを考えると、納得できるだろう。
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