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メルセデス・ベンツ Mクラスは、質感と走りを向上させて3代目にフルモデルチェンジされた【10年ひと昔の新車】

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メルセデス・ベンツ Mクラスは、質感と走りを向上させて3代目にフルモデルチェンジされた【10年ひと昔の新車】

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ Mクラスだ。

メルセデス・ベンツ Mクラス(2012年:3代目フルモデルチェンジ)
昨年末(編集部註:2011年)の東京モーターショーにも参考出品されたメルセデス・ベンツの新型Mクラス。日本導入は今年(編集部註:2012年)前半の予定だが、それに先がけてオーストリアで行われた国際試乗会のレポートをお届けしよう。

【試乗】メルセデス・ベンツML63AMGは、AMGの名から想像できない走りの個性を持っていた【10年ひと昔の新車】

今やすっかり人気カテゴリーとして定着したプレミアムSUVだが、そのはしりと言えるのが、1997年にデビューしたメルセデス・ベンツの初代Mクラスだ。映画「ジュラシックパーク」に登場したその姿は、それまでのオフローダーとは違って、洗練されたフォルムで都会が似合う新しい感覚のモデルとして認識されたのだった。

初代モデルは昔ながらのラダーフレーム構造を採用しており、今風のプレミアムSUVとは違って乗り味はオンロードユースに適しているとは言いがたかったが、高級なSUVを街乗りで使うのがカッコイイというムーブメントの下地を造った。その後、2000年に乗用車ベースのモノコック構造で仕立てたBMW X5がデビューすると、プレミアムSUVは本格的にブレークする。

Mクラスも2005年にデビューした2代目ではモノコック構造へチェンジし、大幅にオンロード性能を強化した。ポストセダンと言われるほどに成長したカテゴリーの中核を担う存在になっている。

より都会的になった3代目だが、サイズはほぼ変わらず
そして今回、3代目にフルモデルチェンジした新型Mクラスは、初代から2代目のときほど大きな変更はない。デザインはより都会的に洗練されているが、ボディサイズはほぼ同寸で変わっていない。

搭載されるエンジンも従来の流れの中にあるが、中身は大きく進化した。今回試乗した、ガソリンのML350 4マティック ブルーエフィシェンシー、ディーゼルのML350 ブルーテック 4マティックともに、パワーやトルクが向上しながら燃費は約25%も改善された。

ディーゼルの方がトルクフルなのは当然だが、大きなSUVで試乗するとなおさらその違いは明白になる。ガソリンでもまったく不満なく走ってはくれるのだが、乗り比べるとディーゼルの頼もしさは別格だ。高速道路でもかなり低いエンジン回転数で走れるので、落ち着いたハイウエイクルーズを堪能することもできる。

シャシもメルセデスらしい落ち着いた雰囲気や穏やかな乗り味がベースではあるが、従来よりも軽快でスポーティな一面も持ち合わせるようになった。とくに可変式の前後スタビライザーがロールを程よく抑制しており、コーナーでもボディの大きさを意識させないのがいい。

コンセプトに目新しさはないものの、燃費やオンロード性能を大幅に向上してきた新型Mクラス。プレミアムSUVの先駆者として、王道を行く進化を果たしている。

メルセデス・ベンツ ML350 ブルーテック 4マティック 主要諸元


●全長×全幅×全高:4810×1925×1795mm
●ホイールベース:2915mm
●車両重量:2250kg
●エンジン:V6 DOHCディーゼルターボ
●総排気量:2986cc
●最高出力:190kW(258ps)/3600rpm
●最大トルク:620Nm(63.2kgm)/1600-2400rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:軽油・93L
●JC08モード燃費:12.5km/L
●タイヤサイズ:255/55R18
●当時の車両価格(税込):790万円

[ アルバム : メルセデス・ベンツ Mクラス はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

1件
  • こーゆー古いベンツを当時新車で買って今でも大切にしている人って良いよね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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