■マツダがロータリーエンジンを搭載する「MX-30 ROTARY-EV」発売、反響は?
ロータリーエンジン搭載するマツダのスポーツカー「RX-8」が2012年に生産終了して依頼、約11年ぶりに復活した「MX-30」。
その名も「MX-30 Rotary-EV」ですが、マツダの販売店にはどのような反響が届いているのでしょうか。
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マツダは2023年11月にMX-30にロータリーエンジンを発電に利用しているPHEV仕様となるMX-30 Rotary-EVを発売します。
ロータリーエンジンはマツダが世界ではじめて量産に成功したエンジンであり、マツダの歴史の中で”飽くなき挑戦”の象徴でした。
ロータリーエンジンは軽量・小型でありながら低振動、低騒音、高出力であることが特徴です。
2012年に量産を終了することとなりましたが、マツダはアフターケアとして生産と技術開発は継続。
その結果として、ロータリーエンジンはMX-30の発電機として復活を果たしています。
今回のMX-30 Rotary-EVは環境に負荷をかけぬよう普段はEVとして使用しながらも週末や休暇の際には遠出をして、アクティブに過ごしたい、そんなユーザーのニーズに答える選択肢として開発されたクルマです。
インテリアはこれまでのMX-30に採用されていた、ホワイト内装とブラウン内装の2色に加えて、今回は新しくブラック内装が追加されました。ブラック内装では、スタイリッシュさやシックな雰囲気が演出されています。
デザインとしては、普通のクルマとしては少し異色ですが、観音開きのようなマツダ独自のフリースタイルドアを採用しています。
また、普通・急速どちらの方式にも対応している充電機能が備わっているだけでなく、1500Wの給電機能も備わっています。
更にドライブシーンに合わせて選択できるように、EVモード・ノーマルモード・チャージモードの3つの走行モードが搭載されていて、ドライバーに合わせてモードチェンジができるようになっています。
安全機能としては前側方接近車両検知、スマート・ブレーキ・サポートなどの機能が搭載されており、安全性能もきちんと備わっています。
ボディサイズは全長4395mm、全幅1795mm、全高1595mm、ホイールベースは2655mmとなっています。
パワーユニットは、発電用ロータリーエンジンを組み合わせた電駆ユニットと17.8kWhのリチウムイオンバッテリー、50Lの燃料タンクを組み合わせることでマツダ独自のシリーズ式プラグインハイブリッドシステムを実現。
システムはモーターと発電機とロータリーエンジンが1軸に並んでフロントフード下に収められています。
バッテリーEVとして使える107kmのEV走行距離を備えながら、ロータリーエンジンによる発電によって更なる長距離ドライブにも対応しています。
またMX-30 Rotary-EVには特別仕様車である「Edition R」が設定されています。
インテリアにもエクステリアにも黒を基調としたカラーリングが施されていることに加えて、ルーフサイドにマローンルージュメタリックを差し色として使用しています。
他にもフロアマットやシートのヘッドレストにはローターの形状を模したバッジやエンボス加工などの専用のデザインが施されています。
■約11年ぶりに復活することになったロータリーエンジン!販売店へ届く声とは?
MX-30 Rotary-EVが発売開始されましたが、販売店にはどのような反響が届いているのでしょうか。
関東圏のマツダ販売店担当者は次のように話します。
「ありがたいことに数多くのお問い合わせを頂いております。
日常的にクルマを使うユーザーに人気な印象です。
『普通の電気自動車だと給電に時間がかかるけど、これなら短時間で給油して発電できるから良いよね』、『見た目が良いよね』などのお言葉を多く頂きます。
元々ハイブリッド車であったりSUVに乗られている人などからの人気が高いです。オーダーを頂いてから2,3か月程度で納車ができると思います」
また中部圏のマツダ販売店担当者は次のように話します。
「問合せはやはり『ロータリーエンジン』に関心がある人からが多いです。
とくに発表当時はロータリーファンの心をくすぐる特別仕様車に関するお問合せがありました。
ただ実際の購入については、普段使いすることを想定したお客様が大半かもしれません」
さらに、関西圏のマツダ販売店担当者は次のように話します。
「幅広いお客様からのお問い合わせを頂いております。
中でも セカンドカーとして、更に環境にも良いクルマをお探しのユーザーに人気です。
『休日に街中を運転したり、少し買い物に出る時に使いたい』、『趣味としてのクルマだけど見た目も良いし、環境にも良いから気になるね』などのお言葉を多く頂いています」
※ ※ ※
多くのクルマ好きが注目するロータリーエンジン。現在はあくまでも発電に使われていますが、今後はメインエンジンとしての搭載が期待されます。
そしてその期待に応えるとされるのがマツダが「ジャパンモビリティショー」で世界初公開した「2ローターRotary-EVシステム」を搭載する「MAZDA ICONIC SP(マツダ・アイコニックSP)」です。
前出の各販売店でも「アイコニックSPはいつ出るのか?」「アイコニックSPの情報が知りたい」という問合せも少なからずあると言います。
現在、市販化に向けて動いているといい、今後のマツダからも目が離せません。
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