■MT設定の羨ましい新型「WRX tS」
スバルのハイパフォーマンスセダンとして唯一無二の存在感を放っているWRX。現在は2021年11月に発売された2代目モデルがラインナップされており、排気量は先代の2リッターから2.4リッターにアップされたほか、スバルグローバルプラットフォームの導入によって大幅にポテンシャルが向上しています。
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ただ2代目WRXの日本仕様にはMTがラインナップされず、スバルパフォーマンストランスミッションと名付けられたCVTが用意されるのみとなっていますが、海の向こうのアメリカでは引き続き6速MTモデルも設定され、国内のファンからすれば垂涎のモデルとなっています。
そんなアメリカ市場向けのWRXに、新たに日本のファンがさらに羨望のまなざしを送ってしまいそうなスペシャルなモデルが追加されることが発表されました。それが今年の5月に明らかとなった「WRX tS」なるモデルです。
「tS」といえば、過去にもWRXのほか、BRZやレガシィ、フォレスターなど、STIが手掛けたモデルに冠された名前ですが、この2025年モデルのWRX tSもSTIが手掛けたチューニングサスペンションが採用されたものとなっているのです。
もともとWRXのサスペンションには電子制御式ダンパーが採用されていますが、そのチューニングをSTIが担当しており、ハンドリングはもちろんのこと乗り心地も向上しているとアナウンスされたほか、これまでWRX GTグレードにのみ搭載されていた「ドライブモードセレクト」も搭載され、コンフォート、ノーマル、スポーツの設定でパフォーマンスを調整できるようにもなっているとのこと。
またブレーキにはゴールドに塗られたブレンボ製のフロント6ポッド、リア2ポッドのブレーキシステムが装着され、ブリヂストンの高性能タイヤ「ポテンザS007」とサテングレー仕上げの19インチホイールの組み合わせも標準装備。
エクステリアはベースモデルから大きく変更はなされていませんが、シャークフィンアンテナやリアスポイラーはクリスタルブラックシリカでペイントされ、リアにはtSのエンブレムが誇らしげに装着されるほか、前後に装着されるWRXのエンブレムもレッドカラーとなっていることが確認できます。
一方のインテリアは新たに12.3インチのデジタルメーターが搭載されて視認性が向上しただけでなく、メーター上に地図やルート案内情報なども表示できるようにアップデート。
さらにインテリアにはブルーのアクセントが散りばめられ、フロントシートはレカロ社製のウルトラスエード表皮のパフォーマンスデザインシートも備わっていました。
パワートレインについては特に明言されていないため、水平対向4気筒の2.4リッターターボエンジンの出力や6速MTのトランスミッションについてはベース車同等と思われますが、価格を含めた詳細は今年の後半に明らかになるとのことなので、続報を待ちたいところです。
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