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マツダが“白い”新型「和製スポーツカー」実車公開! 「ロータリー」搭載の「ISP」なぜホワイトに? デザインも異なる「内装なしモデル」の正体とは

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マツダが“白い”新型「和製スポーツカー」実車公開! 「ロータリー」搭載の「ISP」なぜホワイトに? デザインも異なる「内装なしモデル」の正体とは

■白い「アイコニックSP」の正体を探ってみた

 2024年4月1日に開催された「マツダ2024年度入社式」の会場に展示された「MAZDA ICONIC SP」は、ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)で初披露されたものとは異なる白のボディカラーを纏っており、マツダファンを中心に、ちょっとした話題となりました。

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 今回は、この白いMAZDA ICONIC SPの正体を探りました。 

 ジャパンモビリティショー2023にて、マツダが世界初公開したコンパクトスポーツカーコンセプト「MAZDA ICONIC SP」は、電気モーターとロータリーエンジンを組み合わせたRotary-EVシステムの搭載したスポーツカーとして発表。

 そのボディには、“赤を大切にしたい”というマツダの想いをもとに、“前向きに今日を生きる人の輪を広げる”というマツダの企業理念を重ね合わせて創ったコンセプトカラーとして生まれた「VIOLA RED(ヴィオラ・レッド)を纏っていました。

 既に市場投入されているプラグインハイブリッド車となるコンパクトスペシャルティSUV「MAZDA MX-30 ROTARY-EV」の発電に特化した1ローターエンジンの「Rotary-EVシステム」とは異なり、電動化車ながら、力強い2ローターエンジンを備えることや後輪駆動が想定されていることから、その将来には、ロータリーファンから熱い視線が注がれています。

 そのMAZDA ICONIC SPに新たな動きがあったのが、2024年4月1日に開催されたマツダ2024年度入社式です。

 なんとボディカラーが異なる白い「MAZDA ICONIC SP」が展示されたのです。この時点で、MAZDA ICONIC SPは2台が存在することが知られるようになりました。

 白いMAZDA ICONIC SPの原点は、2022年11月22日に行われた「中期経営計画のアップデートおよび2030年の経営方針」にあります。

 映像資料「2030 MAZDA PROMISE (マツダの約束)」の中で、CGで作られた白色のスポーツカー「ビジョンステディモデル」が疾走します。

 これこそが、後のMAZDA ICONIC SPの原点であり、世界初公開された最初の姿でした。ただし、当時はパワートレインや駆動方式などの情報公開は一切なく、動画の中に登場したスマホの中で、瞬間的に映し出されるシャシー構造から、“エンジン付きの電動車?”などの憶測を呼びましたが、特にコメントが出されることは有りませんでした。

 その後、マツダ社内では、未来のマツダ車のアイコンとなるビジョンスタディモデルを実体化すべく、モックアップモデルが制作されます。

 それこれが最初のMAZDA ICONIC SPとなる白い車体だったのです。同車の目的は、将来のビジョンを社内で共有することにあったため、その姿は、世間に公開されることはありませんでした。

 その後、JMS2023で最新のコンセプトカーとして展示するために、新たに内装や翼のようなドアを備えた赤いMAZDA ICONIC SPが作られました。

 それを物語るように、白いMAZDA ICONIC SPは、等身大のミニカーそのもの。ドアの開閉も出来ず、車内も作られていません。またデザイン初期のモデルのため、その後に制作された赤いMAZDA ICONIC SPでは、デザインの見直しが図られたため、若干ディテールも異なります。

 入社式で、サプライズ展示された白いMAZDA ICONIC SPは、新たにマツダの仲間となる新入社員に向けて、マツダのクルマ作りへの想いを伝えたいという先輩たちからの熱いメッセージだったのでしょう。

 最後に白いMAZDA ICONIC SPの最新情報をお伝えしましょう。2024年6月1日~2日で行われたマツダ主催のイベント「MAZDA TOWN FESTA」で展示され、一般公開されました。

 同イベントは、マツダの広島本社の一部を開放し、マツダ社員が地域の人たちやファンたちと交流を図ることで、広島の魅力やマツダのモノ作りを知ってもらうというもの。そこでは、モノ作りの面白さを伝えるべく、マツダの技術者たちが考えた展示や体験コンテンツが用意されています。

 その際に、マツダデザイン部のサプライズとして、コンセプトカーの展示が行われているとのこと。今年は、その主役に、白いMAZDA ICONIC SPが選ばれたようです。

 同車は、マツダのPR用のモデルではないため、今後の活用の場は不明ですが、クルマ作りの過程のひとつを物語る貴重な資料でもあるため、再びイベントに現れることもあるかもしれません。

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みんなのコメント

10件
  • kep********
    ・またコンセプトカーを新発表のように捏造
    ・しかもその発表自体が古いもの

    どうにかなりませんかねくるまのニュースさん?
  • 午前の緑茶
    動きもしない展示用のコンセプトカーのニュースを何回載せるのだろうか?
    数えてないけど、10回は見ました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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