現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産のコンパクト「“スライドドア”ハイトワゴン」に注目! 斬新“和風”マスク×全長4.5m級の「ちょうどイイサイズ」! 欧州モデル「タウンスター」がスゴかった

ここから本文です

日産のコンパクト「“スライドドア”ハイトワゴン」に注目! 斬新“和風”マスク×全長4.5m級の「ちょうどイイサイズ」! 欧州モデル「タウンスター」がスゴかった

掲載 更新 63
日産のコンパクト「“スライドドア”ハイトワゴン」に注目! 斬新“和風”マスク×全長4.5m級の「ちょうどイイサイズ」! 欧州モデル「タウンスター」がスゴかった

■国内導入にも期待大の「タウンスター」

 日産「タウンスター」は、欧州を中心に展開される最新小型ハイトワゴン&ミニバンです。

【画像】超カッコいい! これが日産のコンパクト「“スライドドア”ハイトワゴン」です! 画像で見る(30枚以上)

 日本には導入されておらず、聞き慣れない名前かもしれませんが、欧州ならではの自動車文化が生んだユニークな存在といえます。

 このモデルは、日産が進める事業改革「Nissan NEXT」に基づき誕生しました。背景にあるのは、ルノー・日産・三菱アライアンスの緊密な協力体制です。

 タウンスターは第3世代のルノー「カングー」をベースに開発された兄弟車で、メルセデス・ベンツ「シタン/Tクラス」とも基本構造を共有しています。

 アライアンスが開発した「CMF-Cプラットフォーム」を採用し、フランス・モブージュ工場で共同生産されます。

 日産の欧州小型商用車戦略では、従来「NV」シリーズが展開されていましたが、タウンスターの登場を機に「-star」ネーミングが復活。過去の「キュビスター」の系譜を継ぐモデルと位置付けられ、「NV250」や「e-NV200」の後継車種として刷新されています。

 ボディバリエーションも多彩です。

 乗用モデルの「タウンスター・コンビ(5人乗り)」と「エバリア(7人乗り)」、商用仕様の「パネルバン(標準・ロング)」や「クルーバン(乗用兼用バン)」などが設定されています。

 乗用タイプでも後席格納時は最大3750リットルの大容量ラゲッジスペースを確保。実用性重視の設計思想が貫かれています。

 エクステリアは単なるバッジ付け替えに留まらず、独自のデザインが採用されています。

 特にEV版では「アリア」を彷彿とさせるフロントマスクに、「組子(KUMIKO)」パターンのグリルレスシールドが組み合わされています。

 一方、ガソリンモデルは伝統的なグリルデザインを残しつつ、空力性能を高めた機能的なバンパーが採用されています。

 ボディサイズは標準ホイールベース「L1」で全長4488mm×全幅1860mm×全高1838mm。ロング「L2」では全長4910mmに拡大されます。

 標準でもトヨタの小型商用バン「プロボックス」など日本のライトバンよりひと回り大きく、特に全幅・全高の余裕は欧州のライフスタイル志向を反映したパッケージングです。

 インテリアも商用車ベースとは思えぬ上質感を備えます。水平基調のクリーンダッシュボードに8インチのタッチスクリーンを標準装備。上級グレードでは10インチのデジタルメーターも設定されます。

 Apple CarPlayやAndroid Autoは全車標準対応。前席周辺だけで49リットルもの収納スペースを確保し、モバイルオフィス用途にも配慮されています。

 パワートレインはガソリン・ディーゼルとEV(電気自動車)などが仕向け地域ごとに設定されています。

 ガソリンモデルは1.3リッター直噴ターボ(最高出力:130PS/最大トルク:240N・m)を搭載。6速MTが標準ですが、一部グレードでは7速DCTも用意されます。燃費はWLTP複合で約14.9km/L~15.6km/Lと優秀です。

 EVモデルは、最高出力122PS・最大トルク245N・mのモーターに45kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせます。最大航続300km(WLTP複合モード)を実現し、市街地では433kmに達するケースもあります。

 充電性能も高く、AC普通充電は22kW、DC急速充電は最大80kWに対応。15%から80%までを約37分で充電可能で、商用ユースにも配慮されています。

 安全・運転支援機能も充実。日産の先進運転支援「プロパイロット」はEVモデルに搭載され、360度カメラやプロパイロットパーキング、自動緊急ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)、死角警報、車線維持支援、牽引安定制御など、20種類以上のADAS(先進運転支援機能)が備わります。

 乗用車並みの快適性と安全性が、欧州のプロドライバーから高く評価される理由といえます。

 欧州での価格は国や仕様で幅がありますが、たとえばドイツの7人乗りEVモデルで約4万ユーロ(約600万円)前後とされています。

 日本では現時点で正規導入予定はありませんが、国内では小型EVバンのラインナップがないことから、こうしたモデルが限定的に輸入される可能性は低くないでしょう。

※ ※ ※

 日産タウンスターは、単なる欧州商用車に留まらず、仕事と余暇を両立する“多目的高品質バン”という新しい価値観を体現しています。

 日本の軽バンやワンボックスバンなどとは異なる魅力を持ち、欧州の生活文化を映し出す存在として、国内導入の可能性は低いものの、日本のカーライフにとっても注目すべき存在といえそうです。(佐藤 亨)

文:くるまのニュース 佐藤 亨
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

東京で新たなクルマ文化イベント、「NoWhereToGo 2026」開催へ…2026年1月12日
東京で新たなクルマ文化イベント、「NoWhereToGo 2026」開催へ…2026年1月12日
レスポンス
2026年F1新システムの正式名称が発表に。『オーバーテイク・モード』『ブースト・モード』『アクティブエアロ』が登場
2026年F1新システムの正式名称が発表に。『オーバーテイク・モード』『ブースト・モード』『アクティブエアロ』が登場
AUTOSPORT web
発売から18年のロングセラー!三菱デリカD:5を大幅改良&発売開始【昨年過去最高販売台数を記録】
発売から18年のロングセラー!三菱デリカD:5を大幅改良&発売開始【昨年過去最高販売台数を記録】
AUTOCAR JAPAN
三菱「新型“四駆ミニバン”」発表! 新デザインの精悍ブラックグリル&先進カラーメーター採用! 本格4WD初搭載で走りを強化した新型「デリカD:5」18年目の進化とは!
三菱「新型“四駆ミニバン”」発表! 新デザインの精悍ブラックグリル&先進カラーメーター採用! 本格4WD初搭載で走りを強化した新型「デリカD:5」18年目の進化とは!
くるまのニュース
19年目の大刷新 唯一無二のSUVミニバン「三菱デリカD:5」ビッグマイチェン発売開始
19年目の大刷新 唯一無二のSUVミニバン「三菱デリカD:5」ビッグマイチェン発売開始
ベストカーWeb
トヨタのイマーシブ・ミュージアムが横浜に!クリムトとシーレの美を追体験【「THE MOVEUM YOKOHAMA(ザ・ムービアム ヨコハマ)12月20日オープン】
トヨタのイマーシブ・ミュージアムが横浜に!クリムトとシーレの美を追体験【「THE MOVEUM YOKOHAMA(ザ・ムービアム ヨコハマ)12月20日オープン】
月刊自家用車WEB
テイン&カスロトールが共同出展、ジムニーとラリーカーの展示やダンパーデモ、福引も…東京オートサロン2026
テイン&カスロトールが共同出展、ジムニーとラリーカーの展示やダンパーデモ、福引も…東京オートサロン2026
レスポンス
「すごい事故…」 首都高が「渋滞中の“追突事故”」の瞬間を公開! SUVの「急ブレーキ」のせいでタクシーが「ベッコリ」… 一体何があった? 車間不足&前方不注意が悲劇を招くことに
「すごい事故…」 首都高が「渋滞中の“追突事故”」の瞬間を公開! SUVの「急ブレーキ」のせいでタクシーが「ベッコリ」… 一体何があった? 車間不足&前方不注意が悲劇を招くことに
くるまのニュース
サロモンとカーハートWIPのコラボレーション第2弾が登場!──GQ新着スニーカー
サロモンとカーハートWIPのコラボレーション第2弾が登場!──GQ新着スニーカー
GQ JAPAN
ベゼルはF1マシンの手触り!? ホンダの“F1初優勝60周年記念エディフィス”に注ぎ込まれた、こだわりたっぷりの特別仕様とは
ベゼルはF1マシンの手触り!? ホンダの“F1初優勝60周年記念エディフィス”に注ぎ込まれた、こだわりたっぷりの特別仕様とは
VAGUE
【MotoGP】ロレンソ「ビニャーレスはアコスタ以上のスピードと才能がある」コーチ就任後、新シーズン目標はKTMエースの座
【MotoGP】ロレンソ「ビニャーレスはアコスタ以上のスピードと才能がある」コーチ就任後、新シーズン目標はKTMエースの座
motorsport.com 日本版
トヨタ『RAV4』新型、日本精機のスロープ表示ヘッドアップディスプレイ初搭載
トヨタ『RAV4』新型、日本精機のスロープ表示ヘッドアップディスプレイ初搭載
レスポンス
ダイハツが「荷台が伸びる“斬新軽トラ”」初公開! 画期的「スライド延長式の荷台」採用でめちゃ広い! タフ仕様カスタムがカッコイイ「ハイゼット トラック パネルバン EXTEND3」をTAS26で披露
ダイハツが「荷台が伸びる“斬新軽トラ”」初公開! 画期的「スライド延長式の荷台」採用でめちゃ広い! タフ仕様カスタムがカッコイイ「ハイゼット トラック パネルバン EXTEND3」をTAS26で披露
くるまのニュース
スカイマーク新型旅客機「新機体デザイン」導入へ! 現行とどう違う? ひと目で「これが新型か!」とわかるかも
スカイマーク新型旅客機「新機体デザイン」導入へ! 現行とどう違う? ひと目で「これが新型か!」とわかるかも
乗りものニュース
親友ノリスのF1初王者にフェネストラズ「ドキドキしながらレースを見ていた!」近日スキーに行く約束も
親友ノリスのF1初王者にフェネストラズ「ドキドキしながらレースを見ていた!」近日スキーに行く約束も
AUTOSPORT web
オートスポーツweb20周年連載企画『20の質問で丸わかり!』その19 山本尚貴選手
オートスポーツweb20周年連載企画『20の質問で丸わかり!』その19 山本尚貴選手
AUTOSPORT web
「エア ジョーダン 1 MID」に絶妙なコントラストの新作 “Squadron Blue”が登場──GQ新着スニーカー
「エア ジョーダン 1 MID」に絶妙なコントラストの新作 “Squadron Blue”が登場──GQ新着スニーカー
GQ JAPAN
三菱が新「高級“四駆SUV”」発表! 専用「ブラック仕立て」外装×新たな意匠の“豪華内装”採用! 「3列・7人乗り」仕様も魅力な「アウトランダーPHEV」の特別仕様車「BLACK Edition」26年2月発売へ
三菱が新「高級“四駆SUV”」発表! 専用「ブラック仕立て」外装×新たな意匠の“豪華内装”採用! 「3列・7人乗り」仕様も魅力な「アウトランダーPHEV」の特別仕様車「BLACK Edition」26年2月発売へ
くるまのニュース

みんなのコメント

63件
  • ぱと※※※
    絶対国内販売はしない セレナと食い合うからね
    もっとショートボディにしないと日本では厳しいよ
    というか日産 国内で売る気無い魅力ある車多すぎでしょ
    控えめに言って馬鹿
  • kmq********
    海外モデル情報はいらないから、もっと正確な記事を書け
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

100 . 8万円 165 . 5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0 . 1万円 140 . 0万円

中古車を検索
ホンダ ライフの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

100 . 8万円 165 . 5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0 . 1万円 140 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村