マクラーレンF1チームはプレシーズンテストで多数のトラブルに直面したが、開幕前にすべての問題に対処できたと、レーシングディレクターであるエリック・ブーリエが語った。
パワーユニットをホンダからルノーに変更、新パッケージの向上を図るため、テストでたくさんの周回を重ねることが重要であると認めていたマクラーレンだが、8日間のテスト期間中、何度もマシンがコース上でストップ、貴重な走行時間を失った。その結果、マクラーレンは合計周回数では全10チーム中、最下位に沈んだ。
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しかしその後、ファクトリーで対策に当たり、開幕を前にすべての問題を解決できたとして、ブーリエはオーストラリアGPに向けて前向きな見方を示した。
「2018年の新シーズン、マクラーレンは新たな章をスタートする」とブーリエ。
「ここまでのおよそ6カ月、チーム内においてたくさんの面で進歩があった。そのすべてがひとつにまとまり、新車マクラーレン・ルノーMCL33がメルボルンで走り出すのを見る時には、胸が躍り、誇らしい気持ちになることだろう」
「冬季テストでは期待していたような信頼性を発揮することができなかった。だがその後、ファクトリーにおいて、テストで発生したすべての問題の対処に当たってきた。開幕戦から新パッケージが持つ速さを最大限に引き出すため、あらゆる手段を講じ、膨大な作業を行った」
フェルナンド・アロンソはテスト最終日、ハイパーソフトタイヤで1分17秒784の自己ベストタイムを記録、これは8日間総合でフェラーリ勢に続く3位のタイムだった。
ニューマシンのポテンシャルに期待するブーリエだが、マクラーレンは2017年はランキング9位であり、突然「奇跡」のような結果を出せるとは考えていないと、慎重な発言をしている。
「開幕戦の決勝がスタートするまでは実力を本当に知ることはできない。短期間の作業で奇跡を起こせるとは全く思っていない。だが、週末を通して力を尽くし、できることはすべてやるということは断言できる」
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