現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > いまクルマもスマホみたいに「ソフトウェアアップデート」の時代! いまのままで問題ないからと「お知らせ」を無視してもいい?

ここから本文です

いまクルマもスマホみたいに「ソフトウェアアップデート」の時代! いまのままで問題ないからと「お知らせ」を無視してもいい?

掲載 54
いまクルマもスマホみたいに「ソフトウェアアップデート」の時代! いまのままで問題ないからと「お知らせ」を無視してもいい?

 この記事をまとめると

■いまクルマが制御プログラムのアップデートを行うことがある

ドアが開かない! LINEの名前を公開! 便利すぎる「クルマのコネクト機能」に潜むワナ

■アップデートを行わないことによって起こる不都合を解説

■今後はOTAによる走行中のアップデートなども行われるだろう

 クルマもスマホアプリのようにアップデートが必須に!?

 スマートフォンやパソコンで利用しているアプリやOSがプログラムのアップデートをした……という経験がない人はほとんどいないだろう。無料アプリであっても何らかの問題が発見されれば、アップデートによって解決するというのは当たり前となっている。

 バグと呼ばれるプログラムの不具合を修正することで正常化・進化を遂げるというのがアプリ全般にいえる「あるべき姿」である。入念にバグを見つけて完璧なものをリリースすべきという主張もわからなくはないが、バグフィックスによって修正する手法が現実的だ。

※写真はイメージ

 同様のことは、自動車にもいえる。かつてのようにキャブで燃料を吹き、デスビで点火時期を合わせてきた時代であれば機械の調整によって調子をよくすることもできたが、いまどきの自動車はエンジン車であってもプログラムによって動いている部分がほとんどとなっている。ハイブリッドやEVでは制御プログラムによって走りや燃費なども変わってくることは、ご存じのとおりだ。

 液晶パネルを使ったデジタルメーターであれば、ソフトウェアアップデートをすることで表示内容を改善することができる。最近の例でいえば、トヨタbZ4Xとスバル・ソルテラという両社共同開発によるEVが、ソフトウェアアップデートによってメーターの航続可能距離表示を実態に即するようにしたほか、それまで存在していなかったバッテリー充電率の表示を追加するといった改善を実施している。

※写真はアップデート前のbZ4Xの液晶メーター

 このような制御プログラムのアップデートのお知らせが届いた場合、それを放置することにメリットはあるのだろうか。

 基本的な答えは「ノー」だ。

 バグの修正は安全につながるため受け入れるべき

 たとえば、カーナビの地図データについては定期的に新しいデータに書き換えるというのは多くのユーザーが実施しているだろう。アップデート費用をきらって古い地図データのまま使っているユーザーもいるかもしれないが、利便性を考えてアップデートを拒否するというユーザーはほとんどいないはずだ。

 制御プログラムのアップデートについても同様といえる。たしかにバグによって本来は使えない機能が利用できる状態になっていたことに気づいていた一部のユーザーに限れば、そうした「裏ワザ」が使えなくなる可能性があるアップデートは拒否したくなるかもしれないが、こと自動車におけるバグの修正というのは、安全につながることなので受け入れるべきだ。

 まして、プログラムのバグが保安基準に抵触する内容で、アップデートがリコール案件となっているケースでは、ユーザーは拒否してはいけない。リコールは「メーカーの無償修理」という風に思っているかもしれないが、所有しているクルマを保安基準に適合した状態を維持するのはオーナーの義務といえるものであり、リコールなど保安基準に関わる内容の場合はアップデートを実施しないというのはあり得ない。

 いずれにしても、コネクティッドカーが当たり前となるこれからの時代においてプログラムのアップデートというのは、車両に搭載する通信機能を利用して自動的に行うものとなっていくだろう。

 コネクティッドカーの機能として「OTA(Over-the-Air)」という言葉を目にしたことはあるだろう。これは、インターネット経由で車両ソフトウェアのアップデートを行うことで、すでに採用しているクルマも出てきている。

 現時点では、ソフトウェアアップデートするにはディーラーに車両を持ち込み、そこで専用機器につないで書き換える必要があった。前述したbZ4Xとソルテラのケースでも、OTAではなく、従来型の対応をしている。

 しかし、最新の通信機器やフラッシュメモリなどを使うことで、理論的には走行しながら制御プログラムをアップデートすることができる未来も見えている。とくに自動運転機能などは、バグの存在がまさしく命とりとなってしまうことも考えられ、OTAによるアップデートは欠かせない機能となっていくことは間違いない。

こんな記事も読まれています

40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
motorsport.com 日本版
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
“鏡”タイプの「ルームミラー」は時代遅れ!? カメラで後方を映す「デジタルミラー」なぜ人気なのか? 理由と装着時の「注意点」とは
くるまのニュース
人気のホンダ「モンキー125」が大変身! 改造なしに名車「CB750F」風にカスタムできる!! 気になる各種パーツの出来栄えとは?
人気のホンダ「モンキー125」が大変身! 改造なしに名車「CB750F」風にカスタムできる!! 気になる各種パーツの出来栄えとは?
VAGUE
カーインテリアデザイナー団体JAIDとワールド、廃材ファッションショー「HORUMON NIGHT」を青山にて開催
カーインテリアデザイナー団体JAIDとワールド、廃材ファッションショー「HORUMON NIGHT」を青山にて開催
レスポンス
レッドブルのお膝元でフェルスタッペンの連勝は続く? 角田裕毅所属のRBは復活なるか|F1オーストリアGP DAZN配信スケジュール
レッドブルのお膝元でフェルスタッペンの連勝は続く? 角田裕毅所属のRBは復活なるか|F1オーストリアGP DAZN配信スケジュール
motorsport.com 日本版
車検の更新、「2か月前」からに拡大 2025年4月から変更 国土交通省
車検の更新、「2か月前」からに拡大 2025年4月から変更 国土交通省
グーネット
[音響機材・チョイスの勘どころ]「単体サブウーファー」の細かなスペックの見極め方を解説!
[音響機材・チョイスの勘どころ]「単体サブウーファー」の細かなスペックの見極め方を解説!
レスポンス
【MotoGP】マルク・マルケス「今のMotoGPは長期キャリアが難しい」なお当人は来年13年目に突入
【MotoGP】マルク・マルケス「今のMotoGPは長期キャリアが難しい」なお当人は来年13年目に突入
motorsport.com 日本版
天候不良の中、ドライバーたちは何を訴えていた? スーパーフォーミュラ第3戦SUGO、レース当日の無線交信を振り返る
天候不良の中、ドライバーたちは何を訴えていた? スーパーフォーミュラ第3戦SUGO、レース当日の無線交信を振り返る
motorsport.com 日本版
ホンダの「V型10気筒エンジン」搭載スーパーカー!「“NSX”後継車」指名された本気の「超ロングノーズ」モデルに反響あり!
ホンダの「V型10気筒エンジン」搭載スーパーカー!「“NSX”後継車」指名された本気の「超ロングノーズ」モデルに反響あり!
くるまのニュース
アルピーヌA290をル・マンで発表 アルピーヌのEVモデル国内導入を検討中
アルピーヌA290をル・マンで発表 アルピーヌのEVモデル国内導入を検討中
Auto Prove
パワーは333馬力に、VW『ゴルフR』 改良新型…実車は6月26日発表予定
パワーは333馬力に、VW『ゴルフR』 改良新型…実車は6月26日発表予定
レスポンス
軽じゃないダイハツ「コペン」で国内ラリーに参戦! 770ccに排気量アップして、WRCラリージャパン・クラス3連覇を狙います
軽じゃないダイハツ「コペン」で国内ラリーに参戦! 770ccに排気量アップして、WRCラリージャパン・クラス3連覇を狙います
Auto Messe Web
スカニアジャパンの新大型トラック「スーパー」はスポーツカーも採用するメカを起用
スカニアジャパンの新大型トラック「スーパー」はスポーツカーも採用するメカを起用
driver@web
日産 スカイラインHT 2000GT-R(昭和48/1973年1月発売・KPGC110型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト072】
日産 スカイラインHT 2000GT-R(昭和48/1973年1月発売・KPGC110型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト072】
Webモーターマガジン
名車復活!? 新型「“全長4m級”スポーツカー」日本導入か! 斬新な“X”ライト&旧車デザイン! ブースト機能つき「A290」がカッコいい!
名車復活!? 新型「“全長4m級”スポーツカー」日本導入か! 斬新な“X”ライト&旧車デザイン! ブースト機能つき「A290」がカッコいい!
くるまのニュース
メルセデスAMG『CLE 53 4MATIC+クーペ』新型を発売…価格は1290万円
メルセデスAMG『CLE 53 4MATIC+クーペ』新型を発売…価格は1290万円
レスポンス
使わなきゃ損しかないクルマの「ACC」機能! ただし危険な「けっこう見かける」間違った使い方に要注意
使わなきゃ損しかないクルマの「ACC」機能! ただし危険な「けっこう見かける」間違った使い方に要注意
WEB CARTOP

みんなのコメント

54件
  • 将来的にEVなんかは夜間給電中にwifiなどで自動アップデートできそうな気がする。
    今は色んな問題があるかもしれないけど。
  • うん、それ購入候補から一発で外れる要素の一つですね。車が大丈夫でもサポート終了で乗れなくなるんだろ?そんなバカな話はないよ。まあ百歩譲って「レスオプション」の設定がある車じゃないと乗らないな。まあそもそも死ぬまでに新車なんて縁がないだろうからどうでもいい話だがな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

550.0650.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

417.0495.0万円

中古車を検索
bZ4Xの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

550.0650.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

417.0495.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村