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NASCARトラックシリーズ第21戦 日本人オーナーチームHREが多重クラッシュに巻き込まれリタイヤ

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NASCARトラックシリーズ第21戦 日本人オーナーチームHREが多重クラッシュに巻き込まれリタイヤ

シーズン終盤でタイトル争いが激化!

 アメリカでもっとも人気のある自動車レースである「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリーのひとつ「2019NASCAR Gander OutdoorsTruckシリーズ(ナスカー・トラックシリーズ)」も、シーズン終盤となり、全23戦中21戦目はバージニア州マーティンスビルで10月26日に決勝レースが行われた。ナスカー・トラックシリーズは、プレイオフへ進出した6人による戦いは一層熱を帯び、第2ラウンドに入り、タイトル争いも激しさを増している。

NASCARトラックシリーズ第20戦 日本人オーナーチームHREはサバイバルレースで6位獲得

 「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、ナスカー・トラックシリーズの2018年シーズンのチャンピオンチームで、ナスカー唯一の日本人オーナーである服部茂章氏が率いる。そのチームの16号車「IBARAKI TOYOPET TOYOTA TUNDRA」を駆るオースティン・ヒル選手は、無事にプレイオフ進出を決め、前戦の第20戦タラデガを終えた時点での総合ランキングは3位。

 現在のトップはブレット・モフィット選手(シボレー)で、ヒル選手とのポイント差は33ポイントとなっている。実は、ブレッド選手は、昨年HREの16号車をドライブして2018年のシリーズチャンピオンへと導いたドライバーのだ。

 全3戦のプレーオフ第2ラウンドの2戦目となる第21戦「NASCAR Hall of Fame 200」は、ショートオーバルコースのマーティンスビル・スピードウェイ(全長0.526マイル)で行われた。アウト側にアスファルト、ターンのイン側はコンクリートという複合路面でバンク角は12度とフラットに近く、トラックレイアウトは、ペーパークリップとの愛称で呼ばれている通り、ストレートとはヘアピンコーナーを組み合わせたようなコース。

 ブレーキに厳しいこともありセッティングは難しいコースだ。決勝レースは、第1と第2ステージが50周、最終ステージは100周の計200周で争われる。

混乱の中で3位までジャンプアップ

 決勝前日の25日に練習走行セッションがスタート。16号車は2回の練習走行でセッティングを進めていき、9番手のタイムを出していたが、予選セッションではコーナーでの立ち上がりでのグリップ不足が露呈し、17番手のタイムで予選を終えることに。そして10月26日(土)午後1時30分に決勝レースはスタートした。

 序盤は周囲の様子をうかがいながら走行を開始。それでも35周目には14番手にまでにポジションをアップさせ、第1ステージはそのまま14位で終了。続く第2ステージに向け、チームは16号車をピットに戻し給油とタイヤ交換をして、トラックバーの調整をしてヒル選手はレース復帰した。

 中団を走行していた16号車は、78周目に発生したクラッシュ及びイエローコーションで、コースにとどまりポジションを上げる作戦に。グリーンフラッグが振られレースが再開した時点での順位は3番手にまでアップした。

運命の最終ステージでまさかのクラッシュ!

 108周目には最終ステージがスタート。16号車は第2ステージ終了時点と同じ3番手からスタートした。荒れた最終ステージの2度目のイエローコーションが解除さえた122周目に前を行く2台がヒット。16号車は、逃げ場を失い、巻き込まれる形でクラッシュ。16号車は大きなダメージを負う。

 ここでレースは赤旗中断。HREのクルーはピットインした16号車の復旧作業を懸命に行い、なんとか2周遅れでヒル選手をコースに復帰させた。130周目、レースはリスタートしたが、マシンのダメージは大きく、残念ながらこれ以上の走行を続行するのは不可能とチームは判断。16号車をリタイアさせたのである。

 この結果、16号車の最終順位は26位となり、シリーズのランキングは4番手に下降。ただ、プレイオフを争う6人のドライバーの中から優勝者が出なかったため、ここで最終ラウンド進出を決めるドライバーは現れなかった。

 次戦「Lucas Oil 150」は、アリゾナ州フェニックスにあるISMレースウェイで11月8日(金)に開催となる第2ラウンド最終戦で、進出する4枠が決定することとなった。

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