ポンティアック・グランドビル(1973年)
ボンネビルがポンティアックのフラッグシップとして君臨していたのは1971年のこと。1973年に登場したグランドビルは、同年に9万172台が生産されている。この個体はその1台だ。
【画像】世界有数のジャンクヤードで見つけた逸品【ジープ・ワゴニア、サーブ96などを写真で見る】 全15枚
しかし、1973年末のオイルショックが需要に悪影響を及ぼし、1974年に売れたのは前年の半分以下だった。
フォード(1959年)
この写真はほんの一部しか写っていないが、L&Lクラシック・オートの広大さが伝わると思う。何kmもの未舗装路が縦横無尽に走っており、比較的簡単に移動することができが、ちょっとでも草むらの中に入っていくと、でこぼこした地面や岩、クルマの部品に遭遇する。
探索前に保険の免責事項に署名するよう求められたのも無理はない。一番手前にあるのが1959年式のフォードだ。
デソト・ファイアドーム(1953年)
1953年のV8コンバーチブル、デソト・ファイアドームのように、希少な車両が隠されていることもある。わずか1700台のうちの1台で、新しい住処を探しているところだ。
信じられないことに、この個体は約30年前、わずか7万897マイル(約11万4000km)しか走行していない状態で現役を引退したようだ。頑丈で錆びも少なく、トリムの一部が欠けている以外は、ほぼ完全な状態。1万6000ドル(約230万円)という意欲的なプライスタグがつけられている。
ランブラー・クロスカントリー(1960年)
1960年のランブラー・クロスカントリーの後ろに1964年のキャデラックと1990年代のシボレー・ルミナが写っているように、このジャンクヤードにはあまり秩序というものがない。120エーカーの広大な敷地の中で、従業員がどうやって特定の車両を探し出しているのかは謎である。
撮影時、ランブラーはほぼ完全な状態だったが、このままレストア用のプロジェクトカーとして販売されているわけではないので、現在では貴重な部品がいくつか取られている可能性もある。
ナッシュ・アンバサダー・カントリークラブ(1953年)
希少な1953年式ナッシュ・アンバサダー・カントリークラブのリアエンドは明らかに大破しており、最後のドライブは悲惨なものだったに違いない。このような頑丈なクルマにこれほどのダメージを与えるとは、相当なスピードで衝突されたのだろう。
シボレー・ステップバン(1960年)
1960年代初期のシボレー・ステップバンもまた、L&Lクラシック・オートの住人で、事故の後にここへ運ばれてきたクルマだ。ダメージから判断するに、横転したのは間違いなく、横転後に滑ったと思われる擦り傷が残っている。とはいえ、ドアハンドルがなぜ無事だったのかは謎だ。
シボレー・ステップバンは1940年から1999年まで製造され、古いものは一風変わった移動販売者として人気を博しているそうだ。
ジープ・ワゴニア(1982年)
L&Lクラシック・オートでは、警察車両だった個体も数多く見かけたが、編集部のお気に入りはこの1982年式のジープ・ワゴニアだ。グディングという人口3500人ほどの小さな町の保安官事務所が所有していたものである。
ダッジ・チャージャー(1972年)
ほぼ同じ1972年式のダッジ・チャージャーを2台発見した。もう1台はプロジェクトカーとして5500ドル(約80万円)で売られていたが、こちらの1台は徐々に部品取りされているようだ。現在、まともな1台を手に入れるには2万ドル(約290万円)以上の出費が必要だろう。
プリムス・ヴァリアント・シグネット200(1962年)
もし、この1962年式プリムス・ヴァリアント・シグネット200がFacebookのアカウントを持っていたら、このちょっと誤解を招く写真をプロフィールに使うと思う。フロントが見えないこの写真は、ベストアングルではないだろうか。
しかし、よく見ると、手前のウインカー開口部から青空が覗いている。運転席側がほとんどないのだ。
ダッジ・セネカ(1961年)
この1961年式ダッジ・セネカは、まるでテレビドラマ『爆発!デューク(原題:The Dukes of Hazzard)』風のジャンプの途中のように見える。とはいえ、V8エンジンを搭載したこのワゴンは、0-97km/h加速を9秒強で達成するなど、確かにスピードは出るものの、重量が1800kgもあるので、そう長くは空中にいられないだろう……。
エドセル・レンジャー(1958年)
自動車史上最大の失敗作の1つであったにもかかわらず、驚くほど多くのエドセルが現存している。エドセルはかつてフォード傘下にあったブランドだが、設立からたった3年で消滅してしまった。
こちらは1958年式の4ドア・セダン、レンジャーで、7414台が販売されたエドセルの売れっ子だ。この年は18のモデルが販売されていたが、翌1959年には10モデルに絞られ、最終年の1960年には7モデルにまで減少した。
インペリアル・クラウン・クーペ(1965年)
1965年にこのインペリアル・クラウン・クーペを購入した人は、オプションのビニールルーフを指定したようだ。しかし、残念ながら現在ではその面影はあまり残っていない。フロント右フェンダーとトリムの一部も失われている。
タンカラーのインテリアは状態がよく、V8エンジンとオートマチック・トランスミッションも積まれたままで、重大な錆も見られない。4500ドル(約65万円)で次の居場所を探している。
クライスラー・ニューポート(1973年)
信じられないほどまっすぐなボディを持つ、1973年式のクライスラー・ニューポート。このクルマはフロントバンパーからリアバンパーまでの距離が5.8mと巨大だが、デトロイト出身としてはまだ小さい方だ。トップは1974~76年製造の9人乗りセダン、キャデラック・フリートウッド75の6m41cmである。
マーキュリー・クーガー(1977年)
2001年以来一度も走行していないにもかかわらず、この1977年式マーキュリー・クーガー・ブロアムは今でも素晴らしい姿を保っている。この角度から見ると100%完璧な状態に見え、クラシックカー・イベントでトロフィーを取るにはちょっと手を加えればいいという印象だ。
しかし、おそらく機械的には重大な欠陥があり、ボンネットが空いていることから、V8と袂を分かっている可能性が高い。
リンカーン・タウンカー(1976年)
このクルマもまた、信じられないほど真っ直ぐなフォルムで、このまま高速道路に乗り入れられそうな雰囲気がある。状態からすると、昨日ここにやってきたのかと思うほどだが、実はこの眠れる巨人は2007年から動いていない。
1976年式リンカーン・タウンカーの車重は2400kg。巨大な7.5L V8エンジンを積んでいるが、0-97km/h加速には12.4秒かかる。
ダッジ・コロネット440(1969年)
1969年式のダッジ・コロネット440は、0-97km/h加速7.5秒、1/4マイルを16秒で走り抜ける。しかし、このような状態では、金属スクラップ以上の価値はほとんどない。
シボレー・ノヴァ・カスタム(1973年)
クラシックカーの里親になるのはどうだろう?この1973年式シボレー・ノヴァ・カスタムは、新しいオーナーを切に求めている。懐が深く、時間に余裕のある人が、かつての栄光を取り戻すためにレストアしてくれることが理想的だ。比較的良好なコンディションのようで、希望価格4000ドル(約58万円)も納得。
3代目ノヴァは1968年に発売され、1974年まで生産が続けられた。1973年だけで36万9511台が売れるなど、常に高い人気を誇っていた。
スチュードベーカー・チャンピオン(1958年)
1958年に1455台しか製造されなかった2ドアのチャンピオンがジャンクヤードで見つかるのは非常に珍しい。この個体は5500ドル(約80万円)で販売されており、このような希少なクルマとしては妥当な価格と思われる。
ボディはまっすぐで、トリムもほとんど揃っているようだが、残念なことにリアウィンドウの欠落がインテリアに壊滅的な影響を与えている。
サーブ96(1969年)
1961年から1973年まで販売された、米国向けとしてはサーブ初の大量生産モデル。この個体は1969年製造のもので、欧州フォード製1498cc V4エンジンを搭載している。スウェーデンでは20年にわたり50万台が生産された。
執筆者紹介
英国人自動車ジャーナリスト、ウィル・シャイアーズ(Will Shiers)は、35年にわたり米国の廃車を撮影してきた。
全50州の納屋、野原、砂漠、ゴーストタウン、廃車置き場などを巡りながら、隠された宝物を探している。約30年にわたって自動車雑誌へ寄稿しており、写真集『Roadside Relics – America’s Abandoned Automobiles』の著者でもある。
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エルカミーノのキャンピングシェルだろ…