現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 80年代車再発見 1989年式・マツダ・ファミリア・カブリオレ (1989/MAZDA FAMILIA CABRIOLET)

ここから本文です

80年代車再発見 1989年式・マツダ・ファミリア・カブリオレ (1989/MAZDA FAMILIA CABRIOLET)

掲載 1
80年代車再発見 1989年式・マツダ・ファミリア・カブリオレ (1989/MAZDA FAMILIA CABRIOLET)

販売テコ入れのためオープンモデル追加

2代目でロータリーエンジンを搭載する特殊なグレードが存在したものの、ファミリアはマツダを代表するベーシックモデルとして続いた。印象に残るのは前輪駆動を採用したBD型で「陸(おか)サーファー」という流行語が生まれたほど若い層を中心に大ヒットした。

80年代車再発見 1990年式・マツダ・サバンナRX-7 GT-X (1990/MAZDA SAVANNA RX-7 GT-X)


同時にドイツを中心に堅実な売上を示しマツダ323として親しまれラリーにも参戦。この姿勢をアピールすべく、85年にモデルチェンジしたBF型では1.6DOHCターボやフルタイム4WDまでラインナップ。WRCで勝利を挙げるなど大活躍した。


ところが国内での人気はBDほど盛り上がらない。そこでイメージ一新を図るために追加発売されたのが86年のカブリオレだ。センターピラーが残るものの、ホンダ・シティ カブリオレなき当時、国産唯一のオープンカー。ただトップグレードの4WDターボGTIxより新車価格が高い195万円だった。


当初は1.5ターボと5速のみの設定だったカブリオレは87年に1.6DOHCになりミッションも4速ATを追加設定。より商品力を上げたものの、やはり高めの価格により人気は出なかった。

外観

爆発的なヒット作となったBD型の後継として1985年にフルチェンジして発売されたBF型は、基本的にキープコンセプト。3ドアと5ドアのハッチバックと4ドアセダン、バンとワゴンをラインナップ。翌年に追加されたカブリオレは1.5ターボエンジンだったが87年のマイナーチェンジで1.6DOHCに変更。BDほど売れず1989年にBGへ切り替わるが、最終年登録の個体も多かった。

カバー!80年代のクルマらしく立派なトノカバーが標準装備。リヤシート後にも固定ボタンがある。

補強!オープン化で落ちるボディ剛性を確保するためステップ内側に1枚補強が追加されている。

純正でアルミホイールが標準だったカブリオレ。塗装はそのままだがタイヤサイズがすでに希少のためミシュランのオールシーズンを履く。

エンジンルーム

B6型は110ps86年発売当初はE5型1.5リッターSOHCターボだったが翌年のマイナーチェンジで1.6リッターDOHCのB6型へ変更。後にロードスターへ転用された。

不動の状態から甦らせた激レア車

新車販売台数が少なかったため残存数が極端に少ないファミリア・カブリオレ。オーナーはSR311に乗る整備工場経営者だからか、お客さんも旧車乗りが多い。旅行中に知り合いから業者オークションに不動のカブリオレが出ていると電話を受け、見ないで落札。不動だがそこはプロ。燃料が詰まっているため始動しないことがわかるとタンクを下ろしてサビ落とし。インタンク式の燃料ポンプとフィルターは部品が出たので新品交換すると見事に復活。


ボディはくすんだブルーメタだったがあちこち凹んでいたので板金ついでに全塗装。塗装はプロに頼んだが、その際に鮮やかな濃いブルーに塗色を変更した。ただ、ボディにあるデカールはこの時に無くなってしまった。ラッキーだったのはホロで、縮んでいないうえに破れてもいなかった。


ナンバーを取得して公道復帰したが、激レア車らしく困った部分もある。リヤのナンバー灯がなぜか点灯しないが純正部品などない。そこで、旧車によく使われる汎用のメッキタイプを黒く塗装して装着。少々大きくなったものの、気になるほどでもない。


左右のウィンドゥは手巻きの手動式が標準だが、不便なので汎用の電動スイッチを追加。ところがモーターが強すぎてレギュレーターが壊れた。部品を探すがあるわけもなく、現在はマツダの他車部品で動くようにしてある。

室内

割れていないダッシュボードから保管状態が良かったと思われる。装備の少ない室内だがステアリングはナルディに変更。19万!12a!入手時に19万キロでイベントに行くくらいで距離は伸びていないエアコンはガスを入れたらしっかり効いた。ガスは高価になった12a。

マーチ用?リヤ!純正のフロントシートは破れて内部のスプリングが飛び出ていたため、マーチ用と思われるシートを移植。リヤシートは純正のままで色遣いが確認できる。乗車定員は4名だ。

G-ワークスではさまざまな国産旧車を掲載中!懐かしの車両に出会えるかもしれません。このマツダ・ファミリア・カブリオレの記事は8/21発売のG-ワークス2022年10月号に掲載! キャブ車からターボ車まで、令和に残るクルマ改造雑誌みんなの知りたい情報満載! G-ワークスは毎月21日発売!

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
間違えると最悪車両火災の原因に! クルマのヒューズが切れたら「同色=同数値」のものに交換が必須!!
WEB CARTOP
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
トヨタWRC代表、勝田貴元にいよいよ“攻撃命令”。同点で並ぶヒョンデとのメーカー対決に向けて「攻めに転じる時がやってきた」
motorsport.com 日本版
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
ローソン、ラスベガス予選はQ2敗退15番手「大きくスライドしてしまった。まあそれがなくてもQ3は無理だったけど……」
motorsport.com 日本版
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
新東名「最後の区間」どこまでできた? 過去最大規模の「トンネル湧水」発生も…どんどん造ってます!
乗りものニュース
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
70年代の“GTカー”が令和に復活!? 限定100台のミツオカ「M55ゼロエディション」ついに登場
VAGUE
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
くるまのニュース
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
オーナーは桐島ローランドさん 葉山町にオープンした新スポット『Felicity Cafe』とは
バイクのニュース
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
新スタイルの洗車場、個室ブースで心置きなく洗車が可能…土曜ニュースランキング
レスポンス
マンホールの”大打撃”から1年……今度こそフロントロウからラスベガス決勝に挑むサインツJr.、混戦を予想「分からないことが多すぎる」
マンホールの”大打撃”から1年……今度こそフロントロウからラスベガス決勝に挑むサインツJr.、混戦を予想「分からないことが多すぎる」
motorsport.com 日本版
【悲報】マジかよ!? ホンダ二輪スポンサーのレプソルが2024年限りで契約解消へ
【悲報】マジかよ!? ホンダ二輪スポンサーのレプソルが2024年限りで契約解消へ
ベストカーWeb
「六本木のカローラ」を乗り継ぎ4台目!…BMW「3シリーズ」が自宅ガレージにあるのが普通という親子の現在の「E30」の経歴が凄かった!!
「六本木のカローラ」を乗り継ぎ4台目!…BMW「3シリーズ」が自宅ガレージにあるのが普通という親子の現在の「E30」の経歴が凄かった!!
Auto Messe Web
【クシタニ】による「クシタニの防寒グッズまとめ」!これで寒さを乗り切れる!
【クシタニ】による「クシタニの防寒グッズまとめ」!これで寒さを乗り切れる!
モーサイ
【写真蔵】「Jeep」ブランド初の100%電気自動車は、レネゲードよりもコンパクトな「アベンジャー」
【写真蔵】「Jeep」ブランド初の100%電気自動車は、レネゲードよりもコンパクトな「アベンジャー」
Webモーターマガジン
今季最悪の路面が今季最高のスペクタクルを生む? F1ラスベガスGP、タイヤの“グレイニング”を抑えることが鍵に
今季最悪の路面が今季最高のスペクタクルを生む? F1ラスベガスGP、タイヤの“グレイニング”を抑えることが鍵に
motorsport.com 日本版
東京都に住むEVオーナーは注目!  最新設備の「アウディ・チャージング・ハブ 紀尾井町」の150kWh超急速充電を30分無料開放
東京都に住むEVオーナーは注目!  最新設備の「アウディ・チャージング・ハブ 紀尾井町」の150kWh超急速充電を30分無料開放
THE EV TIMES
「公道で操れんわw」「1.6億で仰天」超弩級のシューティングブレーク『ROCKET GTS』にSNSも熱視線
「公道で操れんわw」「1.6億で仰天」超弩級のシューティングブレーク『ROCKET GTS』にSNSも熱視線
レスポンス
新しいF1レースディレクター、ドライバーたちは好印象「これまでで最高のドライバーズブリーフィングだった」
新しいF1レースディレクター、ドライバーたちは好印象「これまでで最高のドライバーズブリーフィングだった」
motorsport.com 日本版
ノリス2番手「ロングラン・パフォーマンスの悪さに衝撃を受けた」マクラーレン/F1第22戦木曜
ノリス2番手「ロングラン・パフォーマンスの悪さに衝撃を受けた」マクラーレン/F1第22戦木曜
AUTOSPORT web

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村