現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新世代の登場でお手頃に メルセデス・ベンツSクラス(W222型) 英国版中古車ガイド

ここから本文です

新世代の登場でお手頃に メルセデス・ベンツSクラス(W222型) 英国版中古車ガイド

掲載 3
新世代の登場でお手頃に メルセデス・ベンツSクラス(W222型) 英国版中古車ガイド

運転手とその雇い主を深く満たすSクラス

世界でメルセデス・ベンツSクラスが支持されるのには、相応の理由がある。ラグジュアリー・サルーンの象徴であり、運転手とその雇い主を深く満たしてくれるからだ。

【画像】メルセデス・ベンツSクラス 先代W222と現行W223を比較 マイバッハとEVのEQSも 全126枚

新世代のW223型が登場し、ひと世代前のW222型は近づきやすい価格になっている。最上級のマイバッハを選ばない限り。

初期型なら、2万ポンド(約320万円)ほどの予算で英国ではオーナーになれる。走行距離は11万km前後ながら、中古車価格はトヨタのハッチバックを下回る。

この価格帯に属するSクラスは、英国では主にS 350d。2014年から2017年式では3.0L V6ディーゼルターボを搭載し、255psを発揮したモデルだ。

2017年にフェイスリフトを受け後期型になり、286psの2.9L直列6気筒ディーゼルターボへ変更されている。惜しくも、日本への導入は叶わなかったが。

S 350dは中古車価格だけでなく、良好な燃費も魅力。V6で18.5km/L、直6で15.6km/Lがうたわれていた。後期型で数字が振るわないのは、現実に近いWLTP値で計測されたため。実際の条件では、より優れていると考えていい。

電動化技術に興味をお持ちなら、ハイブリッドも選べた。フェイスリフト前では、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)のS 500eが燃費では優等生。最高出力306psを誇りながら、35.7km/Lのカタログ値が主張されている。

後期型では、同じくPHEVのS 560eが1番。488psと際立つ動力性能を備えつつ、平均で43.5km/Lがうたわれていた。高速クルーザーとしての能力にも不満はないはず。

最新のライバルと並べても霞まない洗練性

ちょいワルなAMGというチョイスもある。S 63には、593psを発揮するV8ツインターボ・ガソリンが載っている。これで満足できないなら、V12ツインターボが630psを叩き出したS 65も選べる。いずれも、0-97km/h加速を4秒以下でこなす俊足ぶりだ。

当然のように、乗り心地は素晴らしい。標準ホイールベースでも全長は5116mmもあるが、操縦性も優れている。ステアリングは正確性が高く、タイヤのグリップ力は充分以上ある。

高速道路での存在感もひときわ。Sクラスのように、威風堂々と流れるように走るモデルは限られる。洗練性では、最新のライバルと並べてもまったく霞んではいない。

上質なインテリアもオーナーの心を掴むはず。標準装備は極めて充実し、追加したい機能は思い浮かばないだろう。ドライビングポジションも良好で、操作系のレイアウトも考え抜かれ、優れた視界が確保されている。

スイッチ類の重み付け1つとっても抜かりはない。ダッシュボードの中央には12.3インチのインフォテインメント・タッチモニターが据えられ、ハイテク感も漂う。ロータリー・ダイヤルが備わり、直感的な操作も可能だ。

大きなボディサイズを活かし、車内空間にはゆとりがある。もしリアシートで一層の贅沢さを味わいたいのなら、ロングホイールベース版も設定されていた。

荷室容量も大きいが、PHEVの場合は駆動用バッテリーが荷室を侵食してしまう。それでも、1週間分の旅行の荷物は問題なく積めるだろう。

知っておくべきこと

メルセデスAMGのSクラスは、中古車でもお安くない。英国の場合、S 63で3万5000ポンド(約560万円)以上、S 65では6万ポンド(約960万円)以上の予算を準備する必要がある。

PHEVの場合、駆動用モーターだけで一定の距離を走れる。S 560eで最長48km、S 500eで最長28kmがうたわれていた。

トリムグレードとスペック

ロングホイールベースが設定されているモデルは複数あるが、Sクラスの「L」は特別。そのなかでもAMGラインなら、別格なプレミアム感を堪能できる。専用のスタイリング・キットでボディが彩られ、路上での存在感も抜群だろう。

購入時に気をつけたいポイント

リコール

W222型のSクラスにも、幾つかのリコールが出ている。すべて対応済みか確認したい。英国での内容は、エンジンのアイドリングストップ制御ソフトウェアと、トランスミッションに関わるものとなっている。

電気系統

ハイテクなSクラスは、電子機器も複雑。一部では故障も報告されている。電動シートにインフォテインメント・システム、パワー・トランクリッドなど、すべてが正常に動くか予め確かめたい。

英国編集部の推しチョイス

ベスト:S 350d

W222型Sクラスで1番身近な存在といえるのが、英国の場合は前期型のV6ディーゼルターボ。洗練されたエンジンで、お財布にも優しい。歴代で最も滑らかに回転するディーゼルユニットを、我が物にできる。

ワイルドカード:S 65L

良くても8.0km/Lほどの燃費や、かさむ維持費を受け入れることができれば、圧倒的な風格と動力性能を堪能できる。パワフルなツインターボV12エンジンを味わえる、数少ない高性能リムジンだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタ大逆転か、ヒョンデ初の3冠か。勝田貴元が握る、タイトル防衛のカギ【ラリージャパンの見どころ】
トヨタ大逆転か、ヒョンデ初の3冠か。勝田貴元が握る、タイトル防衛のカギ【ラリージャパンの見どころ】
AUTOSPORT web
フェラーリ、予想通りタイヤのウォームアップに苦労。ルクレール「レースペースは良い。逆よりマシだ」
フェラーリ、予想通りタイヤのウォームアップに苦労。ルクレール「レースペースは良い。逆よりマシだ」
motorsport.com 日本版
スズキ「ジムニー」の“スライドドア仕様”を初公開!? アウトドア最強の「本格オフロード」モデル実車登場! めちゃゴツ顔の「エブニイ SPIEGEL」に反響続々!
スズキ「ジムニー」の“スライドドア仕様”を初公開!? アウトドア最強の「本格オフロード」モデル実車登場! めちゃゴツ顔の「エブニイ SPIEGEL」に反響続々!
くるまのニュース
「昔あったなぁ」装備 「燃料コック」操作したことありますか?
「昔あったなぁ」装備 「燃料コック」操作したことありますか?
バイクのニュース
フェラーリ代表、選手権争いに向け「自分たちの潜在能力に自信を持っている」ラスベガスでは好結果を残せると確信
フェラーリ代表、選手権争いに向け「自分たちの潜在能力に自信を持っている」ラスベガスでは好結果を残せると確信
AUTOSPORT web
アルファロメオ、日本初導入となる『ジュリア』左ハンドル車のカスタマイズプログラムを実施
アルファロメオ、日本初導入となる『ジュリア』左ハンドル車のカスタマイズプログラムを実施
AUTOSPORT web
【1970年代国産GTカーに思いを馳せて】光岡自動車からM55の市販バージョンが登場!
【1970年代国産GTカーに思いを馳せて】光岡自動車からM55の市販バージョンが登場!
AUTOCAR JAPAN
BMWの次世代EV「ノイエ・クラッセ」、SUV版のテスト車両を生産開始
BMWの次世代EV「ノイエ・クラッセ」、SUV版のテスト車両を生産開始
レスポンス
排気量アップで140馬力!? 軽枠超えのコペンが本気すぎ
排気量アップで140馬力!? 軽枠超えのコペンが本気すぎ
ベストカーWeb
[2000年]代[軽スポーツ]に注目!? 流通量豊富なスズキ[アルトターボRS]に中古で乗る!!
[2000年]代[軽スポーツ]に注目!? 流通量豊富なスズキ[アルトターボRS]に中古で乗る!!
ベストカーWeb
旧車ベンツW111型「220SE」をデイリーに楽しむ!「羽根ベン」と呼ばれる理由は当時の米国の流行に乗ったデザインにありました
旧車ベンツW111型「220SE」をデイリーに楽しむ!「羽根ベン」と呼ばれる理由は当時の米国の流行に乗ったデザインにありました
Auto Messe Web
交換のたびに「ちょっと余る」エンジンオイル! コツコツためて使っても問題ない?
交換のたびに「ちょっと余る」エンジンオイル! コツコツためて使っても問題ない?
WEB CARTOP
【F1メカ解説】レッドブルがラスベガスで見せた”荒療治”。大きすぎた空気抵抗に対処すべく、サーキットでリヤウイングを削る苦肉の策
【F1メカ解説】レッドブルがラスベガスで見せた”荒療治”。大きすぎた空気抵抗に対処すべく、サーキットでリヤウイングを削る苦肉の策
motorsport.com 日本版
ライダーを重視した先進装備を多数搭載。新型『トライアンフ・タイガースポーツ660』発表
ライダーを重視した先進装備を多数搭載。新型『トライアンフ・タイガースポーツ660』発表
AUTOSPORT web
F1メディア委員会、故意のフェイクニュースの監視と取り締まりを検討
F1メディア委員会、故意のフェイクニュースの監視と取り締まりを検討
AUTOSPORT web
アルパイン2025年モデル発表 車種専用モデルさらに拡充 ナビもディスプレイオーディオも充実
アルパイン2025年モデル発表 車種専用モデルさらに拡充 ナビもディスプレイオーディオも充実
AUTOCAR JAPAN
「6リッターV12エンジンで6段MT」乗れるのは2人!?  衝撃の激レア英国車デビュー!
「6リッターV12エンジンで6段MT」乗れるのは2人!? 衝撃の激レア英国車デビュー!
乗りものニュース
トヨタの「超凄いヤリス」登場! 1.6L直列3気筒ターボ搭載!? 公道でアクセル“ベタ踏み”!? 爆速で駆け抜けるRally2の現状は
トヨタの「超凄いヤリス」登場! 1.6L直列3気筒ターボ搭載!? 公道でアクセル“ベタ踏み”!? 爆速で駆け抜けるRally2の現状は
くるまのニュース

みんなのコメント

3件
  • テスラパクり内装の現行よりこっちがイイネ
  • 横貴重のデザインが一番しっくりくる
    次期型はEVを売りたいんだろうね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村