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なぜ人気根強い? 元SUV王者のトヨタ「C-HR」の魅力 やっぱり奇抜さが好き?

掲載 更新 14
なぜ人気根強い? 元SUV王者のトヨタ「C-HR」の魅力 やっぱり奇抜さが好き?

■トヨタらしくないデザインが魅力?

 かつてのSUV王者トヨタ「C-HR」は、近年ライバルモデルに販売台数トップの座を明け渡す状態が続いています。 

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 しかし、いまだに安定して販売を記録していることに変わりはありません。後発で登場するライバルが多いながらも、支持される理由とはなんなのでしょうか。

 C-HRは、2016年12月に発売したコンパクトSUVです。自動車販売協会連合会によると、2017年には全体4位の11万7299台、2018年には7万6756台を販売し、2年連続でもっとも多く販売されたSUVとなっています。

 今ではすっかり人気SUVとしての地位を確立したC-HRですが、発売から3年以上経過しているということもあり、直近では同じトヨタ「ライズ」や「RAV4」といったモデルに押され気味です。

 しかし、2020年上半期(1月から6月)には、SUVとして3番目に多い5万8492台を販売していることから、いまだ人気モデルであるということは間違いありません。

 人気となる要因として挙げられるのがデザインです。鋭い印象を受けるデザインは、ライズやRAV4といった他SUVとは、一線を画すものとなっており、リアの造形はこれまでのトヨタのデザインには見られない、挑戦的なものになっています。

 トヨタはC-HRのデザインについて「キーンルックやアンダープライオリティなど、トヨタ独自のエモーショナルなデザイン表現により、軽快さと力強さが大胆に融合した個性際立つスタイリングを実現」と説明しており、意図して“トガった”デザインにしていることがうかがえます。

 実際に、C-HRの人気の理由について、トヨタ販売店スタッフは以下のように話します。

「C-HRはトヨタ車らしからぬ独特なデザインを持っていることから、まずデザインに興味を持たれる人が多いです。そして、燃費や使い勝手の良さも気に入り、購入にいたるといったパターンがひとつの例です」

※ ※ ※

 唯一無二の独特なデザインは、多くのユーザーにとって関心を示すきっかけとなっているようです。しかし、人気の理由はそれだけに限らず、優れた燃費性能や使い勝手の良さもユーザーの心をつかむ要因のひとつとなっているようです。

■「C-HR」は欧州市場の開拓車だった!?

 C-HRは走りにも徹底的にこだわって開発されたといいます。従来のトヨタ車は、燃費や使い勝手、コストパフォーマンスに重点を置いたモデルが多くありましたが、C-HRではデザインと走りを魅力の中心に据えたのにはどのような背景があるのでしょうか。

 C-HRは日本はもちろん、北米や欧州、アジアなど世界各国で販売されているトヨタの世界戦略車です。同一モデルを多地域に展開することで開発費を集中的に投下でき、なおかつ大量生産によるコスト削減も可能であることから、近年の自動車産業におけるトレンドともなっています。

 世界各国で販売されているC-HRですが、トヨタとしてはとくに欧州市場開拓の急先鋒としたいという思惑があったようです。

 実際に、C-HRが世界初公開されたのは、2016年のジュネーブモーターショーの会場でした。この点について、業界関係者は次のように語ります。

「世界トップクラスのシェアを持つトヨタですが、地域別に見ると欧州は地元のメーカーの牙城を崩せていません。逆にいえば、欧州はまだ伸びしろがあるということです。

 しかし、欧州メーカーの壁は厚く、既存のトヨタ車ではなかなか太刀打ちできません。とくに、欧州メーカーはデザインに優れたクルマが多く、また、アウトバーンに代表されるような高速域での長距離移動が多いという特徴から『デザイン』と『走り』の強化が必要不可欠だったのです。

 また、C-HRが属するコンパクトSUVには、すでに地元欧州メーカーの競合車が多く、これまで通りの無難なデザインのクルマでは積極的に選ばれる理由がありません。

 そこで、トヨタはあえて挑戦的なデザインで目を引こうとしたのだと考えられます。まさに、トヨタは欧州市場では『挑戦者』なのです」

※ ※ ※

 日本では圧倒的なシェアを誇るトヨタですが、2020年上半期における欧州市場でのシェアはわずか5.9%(レクサス含む)と、地元欧州メーカーに水を開けられています。

 しかし、C-HRは2016年の発売直後から安定した販売台数を記録するなど、トヨタの欧州市場開拓の急先鋒としての役割は果たしているようです。

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みんなのコメント

14件
  • 後席が閉塞感があるとか荷室が狭いとかネックな部分を言われやすいがデザインと走り先行のクルマなのでユーザーがどこを重視するかで選択肢になると思う。
    走りは安定感もよく静粛性も高いので良いクルマだと思う。
  • 2020年1-6月累計 EU EFTA UKブランド別販売台数

    総販売台数    510万1669台(前年-39.5%)
    1位 VW     57万6028台(シェア11.3%)
    2位 ルノー    35万7015台(シェア 7.0%)
    3位 プジョー   31万6366台(シェア 6.2%)
    4位 メルセデス  29万9488台(シェア 5.9%)
    5位 BMW    28万6023台(シェア 5.6%)
    6位 トヨタ    27万9221台(シェア 5.5%)←
    7位 SKODA  27万8290台(シェア 5.5%)
    8位 フォード   27万3520台(シェア 5.4%)
    9位 アウディ   26万1482台(シェア 5.1%)
    --
    30位 レクサス   2万0598台(シェア 0.4%)

    「トヨタのシェアはわずか5.9%」と言いますが、
    一体何%なら認めてもらえるのでしょうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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