軽自動車のサイズなら660ccでも十分な走行性能を発揮している
軽自動車規格は、日本特有の車種区分であり、海外に同じ規定はない。
車体寸法は、全長が3.40m、全幅が1.48m、全高が2.0mで、エンジン排気量は660ccと、いずれも上限が決められている。したがって、登録車のような、より排気量の大きいエンジンは搭載できない。
それでも、エンジンに関しては自然吸気エンジンに限らず、過給するターボエンジンも搭載できるので、ある意味では排気量以上の性能を出すことができる。さらに近年では、スズキがマイルドハイブリッドを拡大採用し、モーター駆動を追加しているので、出力については、排気量に660ccの上限があってもゆとりある走行を実現する水準に達しているといえるだろう。
アジア向けなどに、軽自動車の車体を若干拡大するなどして、登録車のエンジンを搭載した車種を販売した例がある。とはいえ今日であれば、軽自動車規格のまま排気量660ccエンジンであっても、ターボエンジンやマイルドハイブリッドであれば、アジアカーとして十分通用し、なおかつ小柄な車体が狭い道路での運転しやすさにつながるのではないか。
ちなみに、スズキのジムニーは、車幅を広げたジムニーシエラも揃えているが、軽自動車規格のジムニーも海外で好評を得ているという。軽自動車という小ささと、登録車に負けない悪路走破性の両面で、海外でも高い評価を得ているわけだ。
必要なのは軽自動車のEV化!
以上のように、エンジン性能はすでに満たされつつあり、逆に電動化で遅れているのが軽自動車といえる。スズキは、早くからマイルドハイブリッドに意欲を示し、搭載車種を広げている。だが、その他のダイハツやホンダ、日産はまったく手を打っていない。三菱自動車のみ、i-MiEVとミニキャブMiEVで軽自動車の電気自動車(EV)を発売した。しかしその三菱自動車も、次の電動化の話がまだ出てこない。そうしたなか、日産が昨年の東京モーターショーで、軽EVのコンセプトモデルを発表している。
軽自動車の電動化で障壁となっているのが、リチウムイオンバッテリーの原価の高さだ。そこに、三菱自動車のi-MiEVやスズキのマイルドハイブリッドはあえて挑戦した。三菱自動車は、日産との共同開発で次期EVを出す計画があるかもしれない。スズキは、先に述べたようにマイルドハイブリッド化を拡大し、それによって燃費や出力だけにとどまらず、軽自動車の快適性を大幅に高め、高級化に成功している。
そのうえで提案したいのは、軽商用EVの市販だ。商用車となれば、さらに販売価格に厳しいが、逆に消費者から見れば、日々の燃料代(電気代)は大幅に削減でき、しかもガソリンスタンド件数が半減するなか、自宅や仕事先で充電すればすむので、余計な手間がいらない。
働くクルマとして軽商用EVが適正価格で実現できるなら、そこから装備を上乗せして軽乗用EVも作りやすくなるだろう。軽自動車メーカーが挑戦する意欲を持つなら、あえて困難な軽商用EVの実現に奮闘してくれたら嬉しい。郵便配達に、ホンダの電動2輪を採用しはじめた。軽商用EVの市場はあると思う。
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