2024年F1第4戦日本GPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、角田裕毅(RB)だ。
■角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
決勝=10位(52周/53周)
10番グリッド/タイヤ:ミディアム→ソフト→ハード→ハード
【角田裕毅F1第4戦分析】「12番手からアグレッシブに行くことにした」出遅れも挽回し母国での入賞を可能にした3要素
ほっとしました。最初のスタートでポジションを落としてしまい、少しがっかりしましたが、同時に2回目のスタートに向けて集中しました。2回目は良いスタートを決めて、順位をいくつか取り戻すことができました。
大きなハイライトのひとつは、ピットストップでした。メカニックたちは素晴らしい仕事をしてくれました。とても素早いピットストップをしてくれたことで、2台のマシンの前に出ることができたのです。本当に信じられないほどすごかったです! あれがなければ、今日ポイントを獲得することは、もっと難しかったでしょう。ですからこれはチームのおかげです。
それから、日本のファンの皆さんも素晴らしかったです! ここに来てくれた母国のファン、そしてサーキットに来られなくても、テレビで見てくれたファンの皆さんの前で、ついにポイントを獲得することができて、僕はとても幸せです。
今日は自信をもってドライブしていました。直線スピードがライバルたちと比較して、それほど強くないことは分かっていました。でも一方で僕たちはダウンフォースが優れていました。そのため、通常ダウンフォースの影響を受けるS字が唯一のチャンスだったのです。それによって何度か良いオーバーテイクができましたし、本当に楽しかったです。
タイヤマネジメントについては、今日のレースでのドライビングは、僕にとってのベストだったのではないかと感じます。
キャリアをスタートしたここで、ポイントを獲ることができたのは、本当に特別なことです。
僕の旅路を通して僕に関わり、サポートしてくれたホンダ、レッドブル、ビザ・キャッシュアップRBの皆さんに心から感謝します。10位ではなくて1位だったような、最高の気分です。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=9位(53周/53周)
7番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード→ミディアム
難しい一日だった。僕はベストを尽くしたけれど、良い結果をつかむことはできなかった。残念ながら、これが今のマシンの位置ということになる。
ハードタイヤであまり良い感触を持てなかった。リスタート時に少しダメージを負い、ひどいアンダーステアに見舞われ、特にファーストスティントがひどかった。それでジョージを前に出すことを決めたんだ。
ミディアムコンパウンドを履くと、感触が多少良くなった。それで最終スティントになって初めて、グリップがあると感じることができた。
今日は僕たちのペースは6位どまりだったと思うから、ハードワークを続ける必要がある。ポジションを上げるためには、マシンのパフォーマンスを高めていかなければならない。
(レース後にメディアに対して語り)僕が望んでいたようなマシンではなかったし、チームが望んでいたようなものでもなかった。リスタートでシャルルと戦った際にマシンにダメージを受けた。それでとんでもなくひどいアンダーステアが出てしまったんだ。そのため僕は、ジョージを前に出すことを決めた。彼の方が速そうだったからね。
マシンの方向を変えることができなかった。それによるロスを補うために、ウイングの調整を重ね、最後のスティントでは改善が見られた。でもその時には遅かった。10秒を取り戻さなければならなかったんだ。
この週末からポジティブな要素をたくさん見つけることができるかと聞かれると、僕には分からない。完走したのはよかったけれど、せいぜい7位、8位、9位の位置だったからね。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=8位(53周/53周)
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
難しい午後だった。いろいろなことが思いどおりにならず、望んでいたポジションを争えなかった。とはいえ、今年に入って4戦連続でポイントフィニッシュだから、成果は十分と言えるし、学べることもたくさんあった。これからいったんファクトリーに戻って、次の中国に向けた準備をするつもりだ。中国ではチームにとって貴重なポイントを追加していくことを目指すよ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=7位(53周/53周)
9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード→ミディアム
今日はポジションを上げることができたので、それは良かったと思う。赤旗後にハードタイヤでスタートするというプランは、1ストップか2ストップを選べるフレキシビリティを得るためのものだった。こういう自由があることは良かったが、最終的には1回ストップは機能しなかったため、2ストップ戦略に落ち着いた。
最初のスティントは苦労したけれど、1回目のピットストップの後のペースは、前のグループに対抗できるものだったと思う。
終盤はエキサイティングなレースだった。守るよりも攻撃する方が楽しいし、ハードな良いレースをした。オスカーと軽く接触したが、あれはレーシングインシデントだ。最終的に前に出ることができてうれしい。
レッドブルの下の4チームはかなりの僅差だ。毎戦、予選が重要になってくるだろう。前の位置からスタートした者がこの集団のトップでフィニッシュする可能性が高いからね。
僕たちにはやるべきことが残っているのは分かっているし、今後も努力し続ける。中国のサーキットは、ここより僕たちのマシンとの相性が良いといいね。
■フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(53周/53周)
5番グリッド/タイヤ:ソフト→ミディアム→ハード
僕にとっては素晴らしい週末だった。昨日の予選で5番手、レースでは6位だからね。近年のベストレースのひとつだよ。この週末は、僕らの本当の実力をわずかに上回る結果を残せたと思う。だが、今季ここまでのところは、全体にとてもいいレースができて、チームとして着実にポイントを重ねている。今日も考えていたプランが見事に機能したし、特にピットストップが文句なしだったことには感謝している。それについてはチームのみんなのお手柄だ。
アップデートパッケージに関しては、まだ分析を要するところがある。久しぶりに上海へ向かう前に、この日本での週末のデータを入念にチェックしたい。
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