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【2022 J'sスポーツ特集】ボクサー+4WD&FR。独自技術で速さを磨くSUBARUは日本の宝である!

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【2022 J'sスポーツ特集】ボクサー+4WD&FR。独自技術で速さを磨くSUBARUは日本の宝である!

出発点はFF車のパイオニアだったスバル1000 スポーツ

 SUBARU(スバル)のスポーツカーの歴史はちょっと個性的だ。ピュアスポーツという意味ではトヨタ×スバルの共同開発で生まれたBRZしか存在しないからだ。それ以外は実用車ベースの派生モデル。ただしパフォーマンスは刺激的。スポーツカーに分類して問題ないだろう。

SUBARUがGTカーベースのEVスーパースポーツを初披露

 スタートはスバル1000に追加されたスポーツセダンだ。ツインキャブを搭載したボクサーエンジンは鮮烈な走りを披露。その流れはFF―1を経て、1971年に発売されたレオーネに受け継がれる。レオーネは歴代スポーツモデルにRXの名を冠していた。

 1989年、スバルは大きくイメージを変える。レガシィのスポーツモデル、RSの誕生である。EJ20ターボ(220ps)とフルタイムAWDの組み合わせは、世界最強セダンの1台と評された。このレガシィRSのメカニズムをひと回り小さいボディに搭載したのが、1991年に登場したインプレッサWRX。その後、よりスポーツ性を高めたSTiバージョン(後のWRX・STI)を追加し走りを極める。

 インプレッサWRXはWRCに本格参戦。見事な速さでドライバーズタイトル3回、マニュファクチャラーズタイトルを3回獲得。スバルの名を世界に広めた。WRCは2008年に撤退するが、その年からニュルブルクリンク24時間耐久レースに挑戦、複数回のクラス優勝を獲得している。

「スポーツ」は「SUV」と並ぶSUBARUの柱である!

 WRXは、2nd(2000年)、3rd(2007年)、4th(2014年)、5th(2021年)と発展。3rdモデルの途中から、コンセプトを従来のモータースポーツ参戦ベース車から、ハイエンドロードカーに変更する。
 最新5thモデルは、現状では「ハイスペックなのに乗りやすい」を体現した2ペダル仕様のS4のみの設定となっている。

 ちなみにスバルには軽自動車にもスポーツモデルが存在した。スバル360ヤングSS(1968年)、レックスGSR/VX(1972年)、ヴィヴィオRX-R(1992年)などが代表車だ。中でもヴィヴィオは直4ターボ+フルタイム4WDの高度なメカニズムを誇った。過酷なサファリ・ラリーを完走した唯一のKカーである。

 スバルの将来はどうなるのか?「スポーツ」は「SUV」と並ぶスバル・ブランドを支える重要な柱である。その証拠にWRX、BRZともに最新モデルが登場したばかりだ。ただ、今後は電動化の波がやって来るだろう。1月の東京オートサロンに出品したSTI・E―RAコンセプトはその先駆けかもしれない。

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