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【2023年最新版】400ccバイクおすすめ19選! 普通二輪免許の最高峰が再ブレイク、車検付きでも意外と高くない?!

掲載 更新 29
【2023年最新版】400ccバイクおすすめ19選! 普通二輪免許の最高峰が再ブレイク、車検付きでも意外と高くない?!

価格は56万1000円から115万5000円まで

普通二輪免許で乗れる最高峰、それが400ccクラス(251~400cc)だ。一般道で交通の流れを楽々リードでき、高速道路では120km/h区間でも不足なし。アドベンチャーやネイキッド、スーパースポーツとラインナップは充実しており、数は少ないがAT限定で乗れるスクータータイプもある。

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※2023年12月14日更新

16歳から取得可能な普通二輪免許で乗れる最大排気量が400cc!

―― カワサキ ニンジャZX-4RR

バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する。大型二輪免許の取得は18歳以上からだが、原付~普通二輪免許は16歳から取得可能になっている。

400ccクラスを運転できる「普通二輪免許」を取得するには、指定教習所を利用するか運転免許試験場でのダイレクト受験かの2つの方法があり、教習所に通う場合は技能教習と学科教習を受け、卒業検定合格後に運転免許試験場で適性試験と学科試験(技能試験は免除)を受けて合格すれば免許が交付される。

小型限定普通二輪免許を持っていれば学科教習が免除され、普通自動車免許を持っている場合は学科教習が1時限のみに短縮される。

教習所の費用は保有免許によって変わり、免許なしか原付免許保持者の場合は17万円前後(限定なし)/15万円前後(AT限定)、普通自動車免許保持者の場合は5~7万円程度安くなり、小型限定普通二輪免許保持者は10万円前後安く済ませることができる。

試験場でのダイレクト受験(通称:一発試験)では、お住まいの都道府県にある運転免許試験場(運転免許センターとも呼ばれる)で適性検査を行ったのちに学科試験、技能試験に合格し、取得時講習と応急救護講習を受ければ免許交付となる。ちなみに、小型限定普通二輪免許または普通自動車免許を持っていれば学科試験は免除される。

試験場における免許の申請手続きに必要な費用は、教習所卒業者で3800円(受験料/交付手数料)、一発試験の場合は2万2300円(受験料/試験車使用料/交付手数料/取得時講習料/応急救護講習料)だが、不合格の場合は再び受験料と試験車使用料がかかることに留意したい。

400ccバイクのメリットは?

―― トライアンフ スピード400

◆パワーに余裕がある

今回紹介する320~400ccのマシンたちは、高速道路のタンデムでも十分実用的なパワーを備えており、一部の車種はサーキットで200km/hを楽々超える最高速度を楽しめるものまである。また、低回転で高いトルクを発揮するキャラクターのGB350は、3.0kg-mの最大トルクをわずか3000rpmで発生する。

◆大型バイクに近いコストのかかったディテール

普通二輪免許のフラッグシップだけあって、軽二輪(126~250cc)クラスに比べて凝った造りやコストをかけたサスペンションなどを採用する傾向だ。海外では450~500ccの兄弟車などが存在するものもあり、ビッグバイクの入門クラスと位置付けられることも。

◆エンジンの趣味性が高い

バイクはエンジンを懐に抱えて走る乗り物であり、排気量が大きくなるほどにエンジンの個性や鼓動感が強く感じられるようになる。言ってみればビッグバイク的な趣味性を持ち始めるのが400ccクラスで、トルクがハンドリングに与える影響が大きくなり、乗り方もスロットルコントロールで走らせる領域が大きくなっていく。シングルエンジンであれば350ccあたりから“ビッグシングル”の雰囲気がしはじめ、混合気を吸って、圧縮して、爆発して、排気するという一連のサイクルを明瞭に感じやすい。

400ccクラスのバイクのデメリットは?

◆車検の存在

軽二輪以下は車検がなく、点検や整備、走行以外で年間に必須でかかるコストは税金と自賠責保険だけ。排気量が251cc以上の“小型二輪(=小型の二輪自動車)”になると税金が少し上がり、車検の審査費用印紙代1750円がかかる。とはいえ、きちんとした整備をする前提であればであれば、車検の有無による差額は年間に均して数千円ほどと、じつはそれほど大きくない。また、普段は整備をサボリがちという方にとっては、車検が点検&整備の目安になることもあってデメリットと言い切れない側面も。

◆気軽さは薄れる

エンジンが大きくなればエンジン重量が増し、パワーが上がればそれに対応するために車体も頑丈になって重くなる。もちろん車格もそれなりに大柄になっていく。体力に自信がない、または初心者の方は購入前に押し歩きや跨りが不便なくできるか確認したほうがいいかもしれない。ただし、走行しているときは重さが安定感にもなるので、良し悪しは使い方次第で異なって感じられるだろう。

◆どっちつかずと言える面も

軽二輪のように気軽ではなく、大型バイクほどの趣味性は……と、見方によっては中途半端な立ち位置に思われることもある。しかし、日本の道路環境ではこの400ccクラスこそがベストバランスと見ることもでき、趣味性と気軽さのいいとこ取りとも言える。人によって解釈が分かれるため、大型二輪免許持ちの中にはマウンティングしてくる輩も出現するが、たぶん一生仲良くなれないしその必要もないので「フーン(ハナホジ)」と適当に相槌を打っておけばいい。

2023年、400ccのバイクはどんな状況?

2021年、43年の歴史に幕を下ろしたヤマハSR400に取って代わるかのように登場したホンダ「GB350」が2022年に圧倒的な販売台数を記録するのと同時に、ホンダが1992年から31年間にわたって販売してきたCB400スーパーフォア/スーパーボルドールが2022年10月をもって生産終了。CB400SF/SBは100万円近い価格に見合う、“普通二輪のフラッグシップ”として長く愛されただけでなく、教習車としても多くのライダーを輩出した名車だった。

一方、ロイヤルエンフィールドは2021年頃からニューモデル投入が活発になり、同じエンジンを共有する3兄弟モデルが人気になっている。

―― カワサキ エリミネーターSE

2023年にはカワサキがエリミネーター、ニンジャZX-4RRを相次いで投入し、さらにはトライアンフがスピード400/スクランブラー400Xを発表して話題に。ハーレーダビッドソンが海外で発表したX350の国内導入も噂されており、2023年は2000年代以降で初めてと言っていいほど400ccクラスが活況かつ注目を集める年になっている。

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◆トライアンフ スピード400

―― トライアンフ スピード400

トライアンフが2023年6月28日に発表したロードスターで、兄弟車の「スクランブラー400X」とともにデビュー。モダンクラシックデザインに新設計のエンジン&車体を包む。水冷ながら空冷のような冷却フィンを刻んだ単気筒エンジンは、フィンガーフォロワーロッカーアームやDLCコートという大型スポーツバイク並みの技術を盛り込み、40psとパワフルだ。足まわりもφ43mm倒立フロントフォークにリヤ1本ショック、前後ラジアルタイヤと充実。ボッシュ製のECUとライドバイワイヤースロットルを採用し、オン/オフ可能なトラクションコントロールシステムやデュアルチャンネルABSも標準装備する。価格は70万円切りと明らかになり、国内への入荷は1月下旬とされた。

主要諸元■全長2055 全幅795 全高1075 軸距1375 シート高790(各mm) 車重171kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 398cc 40ps/8000rpm 3.87kg-m/6500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量13L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:69万9000円 ●色:赤、青、黒 ●国内入荷時期:2024年1月下旬

◆トライアンフ スクランブラー400X

―― トライアンフ スクランブラー400X

スピード400と同時発表のスクランブラー400Xは、車体とエンジンの基本を共有しながら、ワイドなハンドルバーと右2本出しサイレンサーを装備。ヘッドライトやラジエター、エンジン下部、ハンドルのナックル部分にはガードを増設し、胸を打っても怪我をしにくいようパッド付きハンドルバーブレース、より深いフェンダーなどを備えている。そして最も大きな違いは前後タイヤサイズだろう。前19/後17インチとしただけでなくリヤはワンサイズ細く、かつ扁平率は60→80としてタイヤ外径を稼いでいる。ホイールトラベルも前140→150mm/後130→150mmと伸長され、フロントブレーキはタイヤの大径化に合わせてディスク径をφ300→320mmと拡大した。ホイールベースは45mm長い1420mmだ。国内入荷時期はスピード400と同様に2024年1月下旬。

主要諸元■全長2115 全幅825 全高1190 軸距1420 シート高790(各mm) 車重180kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 398cc 40ps/8000rpm 3.87kg-m/6500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量13L■タイヤサイズF=100/90R19 R=140/80R17 ●価格:78万9000円 ●色:カーキ×白、赤×黒、黒×銀 ●国内入荷時期:2024年1月下旬

◆ハーレーダビッドソン X350

―― ハーレーダビッドソン X350

中国QJモーターサイクルとコラボレーションして誕生した、『普通二輪免許で乗れるハーレー』がX350だ。1970年代初頭から40年以上にわたってフラットトラックレースで活躍してきたXR750をセルフオマージュしたようなデザインが与えられている。エンジンは並列2気筒で、フレームはスチール製トレリス。フルLEDの灯火類やφ41mm倒立フロントフォーク、ウェーブタイプのフロントダブルディスクブレーキなどを装備する。

主要諸元■全長2110 全幅─ 全高─ 軸距1410 シート高777(各mm) 車重195kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 353cc 36ps/9500rpm 3.16kg-m/7000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量13.5L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ●価格:69万9800円 ●色:黒、橙、銀、白 ●発売日:2023年10月20日

◆ロイヤルエンフィールド クラシック350

―― ロイヤルエンフィールド クラシック350

イギリスからインドに渡って生き延びたブランドが再び興隆の時を迎え、旧き佳きモーターサイクルらしさと最新技術を組み合わせるという、ネオクラシックのお手本のような存在に。クラシック350は世界的ヒットのネオクラシックモデルで、同じエンジン&フレームをベースにクルーザータイプの「メテオ350」、前後17インチホイールのカジュアルな「ハンター350」もラインナップされる。ロングストローク単気筒エンジンの味わいはクラス随一で、リアルクラシックのディテールを持ちながら設計は最新世代だ。英国バーミンガムのロイヤルエンフィールドR&Dで開発され、フレームはグランプリなどでも名を馳せたハリスパフォーマンス製。

主要諸元■全長2145 全幅785 全高1090 軸距未発表 シート高805(各mm) 車重195kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 348cc 20.2ps/6100rpm 2.75kg-m/4000rpm 変速機5段 燃料タンク容量13L■タイヤサイズF=100/90-19 R=120/80-18 ●価格:69万4100円~72万8200円 ●色:赤、茶、灰、黒、緑、砂

◆ロイヤルエンフィールド メテオ350

―― ロイヤルエンフィールド メテオ350

メテオ350は、クラシック350に先駆けてデビューしたミドルクルーザー。同じエンジン&フレームをベースとしており、よりリラックスしたライディングポジションでロングストローク単気筒エンジンの味わいを堪能できる。グレードは3つあり、ファイアーボールは最もシンプルでマフラーもブラックアウトされる。ステラはシーシーバーの追加とメッキマフラーの採用、さらにスーパーノヴァはツートーンカラーや大型のウインドシールドを採用する。カラーバリエーションは、ファイアーボール×4色、ステラ×3色、スーパーノヴァ×3色だ。

主要諸元■全長2140 全幅845 全高1040 軸距未発表 シート高765(各mm) 車重191kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 348cc 20.2ps/6100rpm 2.75kg-m/4000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=100/90-19 R=140/70-17 ●価格:71万600円~73万3600円 ●色:ファイアーボール=赤、黄、青、緑/ステラ=黒、青、赤/スーパーノヴァ=青、茶、赤

◆ホンダ GB350

―― ホンダ GB350

2022年の251cc~400ccクラス ベストセラー車が最新の排出ガス規制に適合。ロングストローク設定の空冷単気筒エンジンは、パワーこそ20psと大したことないが、凝ったバランサーを採用したことで振動が少なく、それでいてスロットルを大きく開ければ鼓動感も明瞭。長距離を淡々と走っても疲れにくく燃費もかなりいい。スロットル全開でワインディングロードをキビキビと走れる意外なスポーツ性も秘め、それでいて危険な速度域に入ることもないので安心だ。

主要諸元■全長2180 全幅790 全高1105 軸距1440 シート高800(各mm) 車重179kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 348cc 20ps/5500rpm 3.0kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=100/90-19 R=130/70-18 ●価格:56万1000円 ●色:白、青、黒 ●発売日:2023年7月6日

◆ホンダ GB350S

―― ホンダ GB350S

GB350の兄弟車で、スポーティバージョンがGB350S。タイヤサイズやハンドルバーの違いに加え、マフラーがややアップタイプになり、サイドカバーの形状やシート&テールランプもS独自の仕様となっている。エンジン特性も加速感を重視したものになっており、出力スペックは同じだが、ゆったりしたレスポンスの無印に対しSは元気のよさをアピールしてくる。2023年モデルではハンドルパイプがマットシルバー塗装になったほか、サイドカバーエンブレムが変更されている。

主要諸元■全長2175 全幅780 全高1100 軸距1440 シート高800(各mm) 車重178kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 348cc 20ps/5500rpm 3.0kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=100/90-19 R=150/70R17 ●価格:60万5000円 ●色:青、黒 ●発売日:2023年7月6日

―― 新バリエーションのGB350 Cが2024年にスタンバイ! すでに国内ホンダのSNSで発売決定と予告済みで、来春にも正式発表が期待される。

◆カワサキ エリミネーター/SE

―― カワサキ エリミネーターSE

往年の車名を復活させたクルーザーモデルながら、エンジンはニンジャ400/Z400と共通のスポーティな並列2気筒で、48psとパワフルかつ低中回転でも扱いやすい。車体は穏やかかつ軽快、アメリカンクルーザーというよりもシート高の低いネイキッドといえるキャラクターで、往年の1300ccクラスのビッグネイキッドを相似形でダウンサイジングしたかのよう。『SE』はヘッドライトカウルやフォークブーツ、USBソケット、専用シートのほか、量産モーターサイクル初の前後カメラ付きGPS対応型ドライブレコーダーを搭載している。

主要諸元■全長2250 全幅785 全高1140 軸距1520 シート高735(各mm) 車重178kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 398cc 48ps/10000rpm 3.8kg-m/8000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=130/70-18 R=150/80-16 ●価格:75万9000円~85万8000円 ●色:黒、白/SE=黒 ※諸元はSE

◆ハスクバーナ スヴァルトピレン401

―― ハスクバーナ スヴァルトピレン401

KTM 390デュークをベースとしたネオクラシックスタイルのスクランブラー。ほぼ共通の車体を持つ250/125もラインナップし、そのすべてにWP製サスペンション、バイブレ製ブレーキコンポーネント、ボッシュ製ABS、LEDヘッドライト/テールライトを装備する。さらに、長兄にあたる401はフルアジャスタブルサスペンション、クラッチ操作不要でシフトアップ/ダウンできるイージーシフトを備えている。ロードスタータイプのヴィットピレン401もある。

主要諸元■全長― 全幅― 全高― 軸距1357±15.5 シート高835(各mm) 車重約151kg(燃料除く)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 373cc 44ps/9000rpm 3.78kg-m/7000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量約9.5L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:79万9000円 ●色:黒 ●発売時期:2023年2月

◆ベネリ インペリアーレ400

―― ベネリ インペリアーレ400

1911年にイタリアで創業し、現在は中国のQJグループの傘下にあるベネリ。ストリートファイター的なネイキッドモデルを得意とする現在のベネリは、中国で発表されたハーレーダビッドソンX350/X500のベースモデルを作っていることでも知られる。そんなベネリが374ccの空冷単気筒エンジンを鋼管ダブルクレードルフレームに搭載し、1950年代の雰囲気を演出したネオクラシックモデルがインペリアーレ400だ。車体各部のディテールはかなり旧車寄りで、エンジンは歯切れよく鼓動感も十分。低回転域の粘り強さや穏やかな振動特性、意外にも滑らかな走行感覚、ABSの装備など、中身は現代のバイクながら旧車感覚を強く味わえる1台だ。

主要諸元■全長2170 全高1120 軸距1440 シート高780(各mm) 車重205kg(装備)■空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ 374cc 21ps/5500rpm 2.9kg-m/4500rpm 変速機5段リターン 燃料タンク容量12L■タイヤサイズF=100/90-19 R=130/80-18 ●価格:66万8800円 ●色:黒 銀

◆カワサキ Ninja ZX-4R SE/4RR KRT Edition

―― カワサキ Ninja ZX-4RR KRT Edition

令和の世に新登場した、400ccクラスで唯一カタログラインナップに載る並列4気筒エンジン搭載のスーパースポーツ。2023年2月に発表され、77ps/14500rpmのスペックは世界を驚かせた。ラムエア加圧時には80psに達し、メーター読みで最高速度は240km/hを超える。それでいて、公道において乗りやすい特性が与えられているのもカワサキらしさ。スポーティ仕様のRRはSHOWA製BFRC-liteリヤサスペンションを装備し、サーキットを走りたければ存分にセッティングしてほしいというカワサキのメッセージも感じさせる。SEは、より公道で使い勝手のいい装備が与えられ、カラーバリエーションも豊富だ。

主要諸元■全長1990 全幅765 全高1110 軸距1440 シート高800(各mm) 車重189kg(装備)■水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ 399cc 77ps/14500rpm(ラムエア加圧時80ps/14500rpm) 4.0kg-m/13000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量15L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=160/60ZR17 ●価格:115万5000円 ●色:ライムグリーン ●発売日:2023年7月15日 ※写真と諸元はRR

―― 2023年12月23日に発売が決まった特別仕様。カワサキ『ニンジャ』ブランドが40周年を迎えたことから、1989年のZXRシリーズをオマージュしたスペシャルカラーが施された。記念エンブレムもあしらわれ、価格は117万7000円。

◆ヤマハ YZF-R3

―― ヤマハ YZF-R3

扱いやすい並列2気筒エンジンを搭載し、“毎日乗れるスーパーバイク”を標榜。YZF-R1譲りのディテールを持つトップブリッジや倒立フロントフォーク、LED2眼ヘッドライトといった装備を奢りながら、キャラクターは公道に最適化されていて、多くのユーザーを受け入れる。ヤマハらしい遊び心のあるカラーリングも特徴だ。

主要諸元■全長2090 全幅730 全高1140 軸距1380 シート高780(各mm) 車重169kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 320cc 42ps/10750rpm 3.1kg-m/9000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●価格:72万6000円 ●色:紫、青、黒 ●発売日:2023年5月10日

◆ホンダ CBR400R

―― ホンダ CBR400R

ホンダの400ccフルカウルスポーツ「CBR400R」は、他メーカーが250ccと同時開発なのに対し、海外向け500ccをルーツに持つことから乗り味はややビッグバイク寄り。十分なパワーと足まわりを持ちながら、ハンドリングは安定性をベースとした穏やかなものとされ、ライバル勢よりも万能性が強い。2022年モデルで倒立フロントフォークやフロントダブルディスクを新装備してアップグレードされた。兄弟車には前19/後17インチホイールを履くクロスオーバーモデルの「400X」もある。

主要諸元■全長2080 全幅760 全高1145 軸距1410 シート高785(各mm) 車重192kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 399cc 46ps/9000rpm 3.9kg-m/7500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量17L■タイヤサイズ120/70R17 R=160/60R17 ●価格:84万1500円 ●色:赤、黒、青 ●発売日:2022年1月17日

◆カワサキ ニンジャ400 / KRTエディション

―― カワサキ ニンジャ400

快活な並列2気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ。日本だけでなくアジア圏でも人気があり、ZX-4Rの登場以降も扱いやすさやコスパのよさで独自の立ち位置を保っていきそう。φ41mm正立フロントフォークやラジアルタイヤはZ400とも共通で、LEDの2眼ヘッドライトを備える。ABSやヘルメットロックを標準装備し、ETC2.0車載器(オプション設定)はシート下に収納可能だ。

主要諸元■全長1990 全幅710 全高1120 軸距1370 シート高785(各mm) 車重166kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 398cc 48ps/10000rpm 3.8kg-m/8000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:77万円 ●色:ライムグリーン、白×灰、黒×緑 ●発売日:2023年9月15日

◆カワサキ Z400

―― カワサキ Z400

ニンジャ400と心臓部&骨格を共有するストリートファイターで、素性のいいエンジンはエリミネーターにも転用されている。スチール製トレリスフレームはニンジャH2で得た知見を投入しており。“Z”シリーズに通底する「Sugomi」デザインと「Sugomi」パフォーマンスを標榜、軽快でスポーティな走りを披露する。LEDヘッドライト/テールライトなど装備も最新世代だ。9月15日には早くも2024年モデルが発売される。

主要諸元■全長1990 全幅800 全高1055 軸距1370 シート高785(各mm) 車重166kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 398cc 48ps/10000rpm 3.8kg-m/8000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:72万6000円 ●色:黒×灰 ●発売日:2023年9月15日

◆ヤマハ MT-03

―― ヤマハ MT-03

2023年モデルで令和2年排出ガス規制に適合しただけでなく、最大トルクを0.1kg-mアップ(発生回転数は変わらず)し、新たにクラッチ操作不要でシフトアップできるクイックシフターをアクセサリー設定した。250cc版の兄弟車がバイアスタイヤを採用するのに対し、MT-03およびベースを共有するYZF-R3はラジアルタイヤを履く。モノアイタイプの小型LEDヘッドライトはMTらしさを強調するディテールだ。フル液晶メーターや倒立フロントフォークなど装備も一級品。

主要諸元■全長2090 全幅755 全高1070 軸距1380 シート高780(各mm) 車重167kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 320cc 42ps/10750rpm 3.1kg-m/9000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量14L■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●価格:68万7500円 ●色:灰、青、黒 ●発売日:2023年2月24日

◆BMW G310R

―― BMW G310R

後方排気の312cc水冷単気筒エンジンを搭載する、BMW・ロードスターシリーズの末弟。兄弟車にオフロードテイストのG310GSがラインナップされるほか、フルカウルスポーツのG310RRも発表済みで導入待ち。国産車とガチンコの価格設定で、電子制御スロットルやスリッパークラッチも装備する。倒立フロントフォークに組み合わせるラジアルマウントキャリパーは、ブレンボ系列のバイブレ製だ。

主要諸元■全長2025 全幅820 全高1120 軸距1380 シート高785(各mm) 車重164kg■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 312cc 34ps/9250rpm 2.85kg-m/7250rpm 変速機6段 燃料タンク容量11L■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17 ●価格:72万円~ ●色:黒、白×青、赤

◆ホンダ 400X

―― ホンダ 400X

2022年にSHOWA製SFF-BP倒立フロントフォークを採用し、フロントブレーキをダブルディスク化。またスイングアームの剛性最適化やフロントホイールの軽量化を図り、アドベンチャーモデルとしての魅力を増した。エンジンはCBR400Rと同系の並列2気筒だが、前19/後17インチホイールを採用するなど別カテゴリーのマシンに仕上げられている。国産400ccクラスでは唯一のアドベンチャーモデルだ。

主要諸元■全長2140 全幅830 全高1380 軸距1435 シート高800(各mm) 車重199kg(装備)■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 399cc 46ps/9000rpm 3.9kg-m/7500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズ110/80R19 R=160/60R17 ●価格:85万8000円 ●色:白、黒 ●発売日:2022年1月17日

◆スズキ バーグマン400

―― スズキ バーグマン400

2021年モデルで「スカイウェイブ400」から「バーグマン400」にモデルチェンジ。名称を世界統一のものとし、トラクションコントロールシステムやスズキデュアルスパークテクノロジー、スズキイージースタートシステムを採用した。LEDの左右2眼ヘッドライトやリンク式モノショックリヤサスペンション、容量42Lのシート下トランクスペース、12Vのアクセサリーソケットなど装備も充実している。

主要諸元■全長2235 全幅765 全高1350 軸距1580 シート高755(各mm) 車重218kg(装備)■水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 399cc 29ps/6300rpm 3.6kg-m/4900rpm 無段変速 燃料タンク容量13L■タイヤサイズF=120/70-15 R=150/70-13 ●価格:84万7000円 ●色:マット銀、黒、灰 ●発売日:2021年7月6日

まとめ

2023年の400ccクラスは、大型二輪免許ユーザーであっても比較検討の対象にしたくなるほど魅力にあふれている。発売&発表されたばかりのトライアンフ400シリーズやカワサキ ニンジャZX-4R/エリミネーターなどはキャラクターにも個性がある。高速道路を使って遠出したいときなどに交通の流れをリードする余力があり、装備やディテールにも安っぽさはない。免許制度にとらわれなければ、ミドルクラスのバイクとしてかなりの魅力を備えているのが400ccクラスなのだ。

よくある質問

◆400ccバイクは何の免許で乗れるの?

400ccのバイクは「普通二輪免許」か、排気量制限なくバイクを運転できる「大型二輪免許」が必要だ。

◆AT限定免許でも乗れるの?

今回紹介した12車のうち、AT限定免許で運転できるのはバーグマン400のみ。126cc~400ccでAT限定免許で運転できるのはスクータータイプがほとんどだ。

◆400ccバイクで高速道路を走ると?

125ccを超えるバイクなら法規上は高速道路や自動車専用道路を運転できるが、タンデムや荷物満載での走行も想定すると、排気量の大きいほうが楽に走れる。400ccクラスなら100km/h巡行は余裕でこなし、タンデムしながらでも合流や追い越しで非力さを感じる場面はほとんどない。

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