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ドイツでついに納車開始! VWの電動コンパクトSUV「ID.4」とはどんなクルマ?

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ドイツでついに納車開始! VWの電動コンパクトSUV「ID.4」とはどんなクルマ?

■ドイツでは実質370万円ほどで購入可能

 独フォルクスワーゲン(以下、VW)は2021年3月26日、ドイツで電気自動車(EV)のコンパクトSUV「ID.4」の納車を開始した。

【画像】日本上陸は2022年!? VW「ID.4」を見る(24枚)

 車両はドイツ・ドレスデンにある「ガラスの工場」と、ヴォルフスブルクのVW本社にあるアウトシュタット配送センターで同時にユーザーに引き渡された。

 そのうちの一人、マリオ・ヘイアー氏はすでにID.3のオーナーでもあり、ID.4は2台目のEVだという。「ID.シリーズの大ファンで、家族のためにもう1台のEVを購入しました。ドイツでこのクルマを運転する最初の1人であるという事実に満足しています」

 ID.4は2021年、世界中で約15万台を販売・納車する予定だ。欧州では2月中旬からプリセールスが始まったが、2月末までにすでに欧州全体で2万3500件の注文が入っているという。

 VWAGのセールス担当取締役であるクラウス・ゼルマ-氏は「ID.4は出だしから好調であり、この電動コンパクトSUVは高い評価を得ています。今後は、2021年だけで世界中に約15万台の車両を届けることを目指しています。これは2021年に計画された45万台というVW電気自動車の生産量のおよそ3分の1です。

 このグローバルモデルのID.4は、VWの電動化攻勢をさらに加速させるための重要な柱になっています」とコメントしている。

 今後、ドイツ以外の欧州、および中国では同年4月から、米国では6月から納車が開始される予定だ。

 2021年に予定されているID.4の生産台数のうち、およそ3分の2は欧州に、残りの3分の1は中国と米国で販売される予定。中国ではID.4は「ID.4 CROZZ」(一汽大衆汽車)と「ID.4 X」(上汽大衆汽車)のふたつのバリエーションで展開される。

 ツヴィッカウ(ドイツ)、安亭・佛山(ともに中国)ではすでにID.4の生産が開始されており、それに加え2022年からチャタヌーガ(米国)、エムデン(ドイツ)で開始される予定となっている。

* * *

 そんなID.4とはどんなクルマなのだろうか。

 ID.4は2020年9月にオンラインで世界初公開された電動コンパクトSUVで、コンパクトモデル「ID.3」に続き、VWの完全電動モデルID.シリーズの第2弾となる。

 最大77kWhのバッテリーを搭載し、WLTPモードで最大520kmの航続可能距離を達成する。もちろん急速充電にも対応し、320km走行可能なレベルまで、約30分で充電できる。

 またリアの車軸に配置された電気モーターは150kW(204ps)を発揮、0-100km/h加速は8.5秒、最高速度160km/hというパフォーマンスを誇る。また21インチタイヤによる高い最低地上高により、ID.4はオフロードでも優れた性能を発揮するという。

 エクステリアは、0.28という優れたCd値を持つ、ダイナミックでモダンなデザインだ。また最上級グレードにはインタラクティブな「IQライト LEDマトリックスヘッドライト」を用意。このヘッドライトは新しい「3D LEDテールライト」とペアになっている。

 ID.4の全長は4580mm。EV用のモジュール式マトリックスアーキテクチャ「MEB」を採用しているため、室内空間は広々としている。荷室容量は通常時で543リッター、最大1575リッターまで拡大する。

 インテリアには物理的なボタンやスイッチ類は少なく、中央には12インチのタッチスクリーンを装備する。また「Hello ID」と話して、さまざまなものを音声でコントロールできる機能も備わっている。さらにバーチャルヘッドアップディスプレイもオプションで用意する。

「ID.4 ピュア パフォーマンス」のドイツでの車両価格は3万8450ユーロ(日本円で約485万円。19%の独付加価値税を含む)から。ドイツでは9000ユーロ(日本円で約114万円)の助成金を申請することができるため。実質370万円ほどで購入することが可能だ。

 日本での展開はまだアナウンスされていないが、おそらく2022年ごろからまずはID.3から導入が始まり、その後ID.4が日本上陸する見込みだ。

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