現在位置: carview! > ニュース > モーターショー > 〈ジャパンモビリティショー見どころ紹介〉(2)名称一新でもクルマ好きが気になるのは…(後編)

ここから本文です

〈ジャパンモビリティショー見どころ紹介〉(2)名称一新でもクルマ好きが気になるのは…(後編)

掲載 更新
〈ジャパンモビリティショー見どころ紹介〉(2)名称一新でもクルマ好きが気になるのは…(後編)

「東京モーターショー」から名称を一新した「ジャパンモビリティショー2023」が東京ビッグサイトで賑わいを見せている。「乗りたい未来を、探しにいこう!」と題し、会場では自動車メーカー各社の最新モデルの展示から、これまでの自動車ショーの枠にとらわれない新たなモビリティの体験、さらに音楽ライブやお笑いライブまで、見どころは尽きない。スケールアップした4年ぶりの祭典を、日刊自動車新聞電子版の編集メンバーが独自の視点で気になるポイントを紹介する。会期は11月5日まで。

 

〈ジャパンモビリティショー見どころ紹介〉(1)名称一新でもクルマ好きが気になるのは…(前編)

量産への本気度が伺えるEVスポーツトヨタ自動車のブースでオレンジ色が目立つ「FT-Se」。EV専用の次世代プラットフォームを採用した2シーターの高性能EVスポーツカーだ。前後に駆動用モーターを搭載する四輪駆動で、EV時代のスポーツカーのあり方を提案している。

FT-Seは、薄型のリチウムイオン電池を車体中央の低い位置に搭載し、本格スポーツカーらしい運動性能を追求した。ボディーサイズは、全長4380mm、全幅1895mm、全高1220mmと比較的コンパクトで、いかにも高性能モデルらしいフォルムも魅力的だ。

EVスポーツカーという提案自体はコンセプトカーでは定番ともいえるが、FT-Seの特徴は量産を意識した完成度の高さだろう。リチウムイオン電池を採用したのも量産時のコストを意識したためであり、車台も高価な炭素繊維複合材料(CFRP)の使用を極力抑えて、アルミ一体鋳造技術「ギガキャスト」を採用するなど、SUVのEVコンセプト「FT-3e」と主要コンポーネントを共有している。

過去に「MR-2」や「MR-S」など量産車をベースに手軽なスポーツカーを市販化してきたトヨタ。FT-Seの量産を見据えた設計に、トヨタの本気に期待が高まる。

また、トヨタブースには11月頃の発売を予定する「クラウンスポーツ」や「クラウンセダン」をはじめ、年内発売予定のSUVタイプの「センチュリー」も展示されており、実際に車内に乗り込むことができる。普段はなかなか乗る機会がない超高級車に触れることができるのも、モーターショー時代と変わらないモビリティショーの魅力といえる。

 

スズキの伝統?ほぼ新型モデルのコンセプトスズキブースに展示されている「スイフト」と「スペーシア」。最新の販売車両かと思いきや、コンセプトと書いてある。コンセプトを名乗るが、その仕上がりは限りなく新型の量産モデルに近いとみられる。過去にも「ハスラー」やスペーシアなどのコンセプトを出展し、そのままの形で年末年始頃に発売していたことを思い出した。モーターショーに発売間近の新型車をしれっと並べるのはスズキの伝統ともいえる。

スイフトは、外観デザイン自体は現行モデルから大きく変化しているものの、フロントデザインやプロポーションなどから一目見てスイフトだとわかるデザインを採用した。室内空間やパッケージングは現行モデルと大きくは変わらない。コンパクトカーにしてはたっぷりとしたサイズのフロントシートなども走りにこだわるスイフトらしい。クルマ好きが気になる新型スイフトスポーツも期待できそうだ。

スペーシアは、まさしくキープコンセプト。パッと見た感じでは現行モデルとの区別がつかないほど。特徴的なボディーサイドの凹凸も健在で、現行モデルのモチーフはスーツケースだったが、新型は貨物コンテナだという。室内では、リアシートに内蔵したオットマンが新しい。前後に伸ばしたり、角度を変更することが可能で、立てればリアシート上の荷物の落下防止にも使えるという軽自動車らしいアイデア機能だ。

 

ど真ん中の最新モデル三菱自動車のブースで気になるのは、2024年初頭発売予定のピックアップトラック「トライトン」。12年ぶりの日本復活となる新型は、ダブルキャブの2.4リットルディーゼルエンジンの4WDモデルのみの設定となる。

新型トライトンは、三菱自らしいオフロード性能の高さを予感させるワイルドなデザインを採用しており、実車の第一印象は「デカっ」。とにかくその大きさに圧倒される。ボディーサイズは全長5320mm、全幅1865mm、全高1795mmと堂々たるもの。全長はメルセデス・ベンツ「Sクラス」より長い。ただ、全高が高いためか、縦横比のバランスから写真ではあまり大きさを感じにくいが、実車を見ると想像以上に大きい。トヨタ「ハイラックス」も同様のサイズだが、ピックアップトラックはしばらく日本で見かけないうちに随分と立派になっていて驚かされる。

三菱自の主戦場といえば東南アジア。中でもタイは最も重要視しているエリアの一つで、ピックアップトラックの市場が大きなタイにおいて、新型トライトンはまさしく三菱自のど真ん中。失敗は許されない主力車種であり、作り手の気合いも違う。最新の三菱車の実力を肌で感じるには、大きささえ許せばトライトンはベストな選択肢かもしれない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

【最新モデル試乗】マツダの新フラッグシップ、CX-80は圧倒的な快適性とドライビングプレジャーを追求。欧州プレミアムを射程に捉えた!
【最新モデル試乗】マツダの新フラッグシップ、CX-80は圧倒的な快適性とドライビングプレジャーを追求。欧州プレミアムを射程に捉えた!
カー・アンド・ドライバー
ホンダの「“6輪”軽バン」が凄かった! 全長5mの「アクティ・コンポ」は斬新すぎる「軽トレーラー」コンセプト採用! もはや“運べる部屋”なモデルに「今でも欲しい!」と反響あり!
ホンダの「“6輪”軽バン」が凄かった! 全長5mの「アクティ・コンポ」は斬新すぎる「軽トレーラー」コンセプト採用! もはや“運べる部屋”なモデルに「今でも欲しい!」と反響あり!
くるまのニュース
【欧州】トヨタの小型バン「プロエースシティ」がスゴイ! 全長4.4m級の「ちょうどイイ」サイズ! 斬新「スッキリ顔」の「“スライドドア”モデル」は日本でも売れる!?
【欧州】トヨタの小型バン「プロエースシティ」がスゴイ! 全長4.4m級の「ちょうどイイ」サイズ! 斬新「スッキリ顔」の「“スライドドア”モデル」は日本でも売れる!?
くるまのニュース
100分間ノロノロ!? 中央道「地獄の年末年始渋滞」絶対に避けるタイミングはどこ?「穴場の時間帯」を知れば全然混んでないことも!「時間ずらして」NEXCOの予測は
100分間ノロノロ!? 中央道「地獄の年末年始渋滞」絶対に避けるタイミングはどこ?「穴場の時間帯」を知れば全然混んでないことも!「時間ずらして」NEXCOの予測は
くるまのニュース
独走アルファードを次期エルグランド/次期オデッセイ連合が追い落とすのは夢のまた夢か!?【ホンダ・日産考察】
独走アルファードを次期エルグランド/次期オデッセイ連合が追い落とすのは夢のまた夢か!?【ホンダ・日産考察】
ベストカーWeb
ホンダ「CB1300スーパーボルドール」「CB1300スーパーボルドールSP」【1分で読める 国内メーカーの現行バイク】
ホンダ「CB1300スーパーボルドール」「CB1300スーパーボルドールSP」【1分で読める 国内メーカーの現行バイク】
webオートバイ
最新[スーパーハイト]軽SUV出そろったけど……結局[コスパ]最強なのはどれなん
最新[スーパーハイト]軽SUV出そろったけど……結局[コスパ]最強なのはどれなん
ベストカーWeb
エネオスのEV充電サービスが半額に!EVオーナー必見のおトクなキャンペーン始まります
エネオスのEV充電サービスが半額に!EVオーナー必見のおトクなキャンペーン始まります
グーネット
新型がどんどん出てくるんよ!! ホンダの[現行SUV]の勢いが止まらない
新型がどんどん出てくるんよ!! ホンダの[現行SUV]の勢いが止まらない
ベストカーWeb
信州の老舗旅館「一茶のこみち 美湯の宿」の100%掛け流し温泉【風呂じまんの宿31選】
信州の老舗旅館「一茶のこみち 美湯の宿」の100%掛け流し温泉【風呂じまんの宿31選】
グーネット
ダイハツ 新たな軽スポーツ!?ターボ&MT仕様「ミライース」披露!東京オートサロン2025
ダイハツ 新たな軽スポーツ!?ターボ&MT仕様「ミライース」披露!東京オートサロン2025
グーネット
TGRの原点を辿る…手作りチームで挑んだニュル参戦車両が東京オートサロン2025に集結
TGRの原点を辿る…手作りチームで挑んだニュル参戦車両が東京オートサロン2025に集結
グーネット
お値段1980万円!? 1台限定、名古屋で買える超プレミアムな福袋の正体とは…
お値段1980万円!? 1台限定、名古屋で買える超プレミアムな福袋の正体とは…
グーネット
カッコよすぎるトヨタ[ミニバン]に変貌 [大胆シエンタ]にざわつく!
カッコよすぎるトヨタ[ミニバン]に変貌 [大胆シエンタ]にざわつく!
ベストカーWeb
ポルシェやメルセデスのお膝元「シュトゥットガルト」の交通事情…日本と違う交通標識や罰則にはご注意を【みどり独乙通信】
ポルシェやメルセデスのお膝元「シュトゥットガルト」の交通事情…日本と違う交通標識や罰則にはご注意を【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
視界をクリアに、運転をもっと安全に! 日本精機が後付けヘッドアップディスプレイ「LumieHUD」を新発売
視界をクリアに、運転をもっと安全に! 日本精機が後付けヘッドアップディスプレイ「LumieHUD」を新発売
くるまのニュース
極上エクスプレス・アウディ 新型 S6 e-トロン・スポーツバックへ試乗 見事に調教された「野獣」
極上エクスプレス・アウディ 新型 S6 e-トロン・スポーツバックへ試乗 見事に調教された「野獣」
AUTOCAR JAPAN
TRDの試作パーツを組み込んだトヨタ「86」に試乗!「14R-60」を参考に剛性バランスをアップさせた驚きの走りとは?【デモカー試乗】
TRDの試作パーツを組み込んだトヨタ「86」に試乗!「14R-60」を参考に剛性バランスをアップさせた驚きの走りとは?【デモカー試乗】
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

498.1540.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

135.0664.0万円

中古車を検索
トライトンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

498.1540.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

135.0664.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村