ボルボ 940 エステート (ワゴン) 「いたってノーマルなクルマ。アクセルは踏み...」のユーザーレビュー

いたってノーマルなクルマ。アクセルは踏み...

2001.11.21

総評

いたってノーマルなクルマ。アクセルは踏み込んだ分だけトルクが立ち上がる。日本車のようにちょっとアクセルを踏んだだけできゅんと飛び出すという感覚はないが、さらに踏み込むと急にもりもりとトルクが立ち上がり、ちょっと慌てる。縦置きエンジン、ＦＲ、小回りの良さ、鈍重なデザイン。いまのボルボはこれらを全て捨て去った。960はこれらを全て残した古き良き日の最後のボルボ。胸を張ってひとに薦められる高性能なクルマではないが、信頼性は高い。たまたまモノが良かったのかもしれないが、８年間乗っていてトラブルらしいトラブルは一切ない。最近のミニバンのようなスペース効率の良さはまったくない。長さはあるくせにボンネットが広く、室内、トランクは狭い。いかにもセダンらしいセダンという感じ。「趣味」と割り切れば、いい趣味だと思う。

満足している点

4.8メートルを超える全長で最小回転半径５メートルジャストはさすが。ステアリングをいっぱいいっぱいに切ると、カニの横歩きの如く真横にスライドする錯覚を覚える。直６エンジンの滑らかさは、最近のＶ型エンジンには望むべくもない。静粛性は車格からすれば普通。決して騒がしくはないが、特筆すべきほどでもないと思う。デザインは最後の「走るレンガ」。ださいといえばださいが、いかにもボルボらしい重厚感はある。

不満な点

デザイン不在のチャチなインテリア。日本車の軽の方がよほど高級感がある。アイドル時の電動ファンがやかましい。フラッグシップのわりには足回りが固い。安全のためかドアが分厚く、全幅は1.7メートルを超えるのに、室内幅は日本車の５ナンバーのそれより狭い。サイドのグラスエリアが低く、ちょっと落ち着かない。ステアリングの応答性が鈍く、切っても切っても曲がらない。おそらくこれがボルボの考える「安全」なのだろう。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験